憂愁

その他

 今日は風は無いながら底冷えのする一日でした。
 もっとも、関東では冬は空っ風がつきものなので、無風なだけでもずいぶん楽です。

 今日は内科、呼吸器内科と病院のハシゴをし、帰宅してから結婚25周年記念の二人だけの写真を額に入れて壁にかけました。
 リビングの片隅は、私たちの写真館のようになっています。

 しかしその写真の数々も、二人とも亡くなれば遺品整理で処分されてしまうんでしょうねぇ。
 何しろ私たちは子孫を残すことが出来ませんでしたから。

 二人だけで生き、死んでいく、そしてその後には何も残りません。
 墓地も当然無縁仏が入る塔になるでしょう。
 死んだ後のことはどうでも良いですが、私たち二人の密やかでいて楽しくもある生活が二人の死をもって消滅するとは不思議な気がします。

 明日はカーペットが届く予定。
 わが家のリビングダイニングは20畳ほど。
 その真ん中にホットカーペットを敷いてその上にホットカーペットを覆うカーペットを敷いており、これを買い替える気はなかったのですが、リフォームで部屋がピカピカになると、そこだけ古臭くて、新しい物を買うことにしました。

 今度こそ、リフォームがらみは終わると思います。

 固い仕事に就いて20代で結婚し、30歳の時にローンを組んで4LDKのマンションを購入しました。
 途中精神障害を発症しましたが、総じて堅実な生き方をしてきたと思っています。

 今回のリフォームも堅実な生活の一環です。
 堅実を求めて、死んでいったならば、私たち夫婦の生は何だったんでしょうね。
 何となく、メランコリーに沈みます。