2017年に座間市で女性8人、男性1人を殺害、遺体をバラバラにした犯人が処刑されたのニュースが流れました。
世を震撼させた大量殺人で、有罪なら死刑以外選択の余地が無い残忍な事件です。
強制性交の後殺したとか、金目当てとか、動機は複雑であったようですが、結局のところ快楽殺人に分類できるものと思われます。
このような凶悪犯は最も重い刑罰を受けるべきで、それが我が国では絞首刑だったわけです。
最高刑が死刑というのは世界では3割程度しかなくて、終身刑か長期の有期刑です。
有機刑と言っても懲役300年とかいう馬鹿げた刑もあるそうですが、これは終身刑と変わりません。
北欧などでは最高刑が軽い傾向があり、懲役27年が最も重い刑罰であるという国もあるそうです。
これはあまりにも軽いと思います。
20歳で判決を受けたら47歳で出所してしまいます。
大量殺人を犯した者が27年というのは解せません。
かといって、私は死刑制度を支持しているわけではありません。
むしろ死刑は廃止すべきだと考えています。
最大の理由は冤罪の可能性が捨てきれないことです。
ついこの前、袴田さんが50年に及ぶ確定死刑囚から無罪放免となったことは記憶に新しい事件です。
次に死刑は憲法が禁じる残虐な刑罰だと思われる点です。
特に我が国では朝死刑執行が言い渡され、即日絞首刑となります。
絞首刑という方法も、即日処刑というやり方も残虐だと思われます。
また、国家は殺人を禁じていますが、その国家が殺人を行うというのは矛盾していると思われる点です。
私刑は認められないのだから、遺族感情に鑑みて、国家が代わりに殺してやるのが相当であるという意見があるようですが、遺族感情は重要ではあるというものの、それを言い出したら公正な刑罰を下すのは無理なのではないかと思います。
強姦や強盗にあっても、なんならイジメにあっても相手を殺してやりたいと思うのが人情ですから。
我が国の法体系は復讐を主眼には置いていないはずです。
反省と更生を促すのが目的のはず。
先進国の実情を見ても死刑はもはや存続を許されない残虐な刑罰だと思います。
しかし日本人の8割くらいが死刑制度維持を支持していると聞きます。
悲しい話です。