精神障害


 今日は嘆きの週あたま。
 週あたまのしんどさは就職して34年目を迎えても慣れるということがありません。
 それと、一年で最も余裕がある8月が終わってしまうことに対する恐怖も大きいと思います。
 9月になれば残業が当たり前な日々になります。
 それが何より怖ろしい。

 私も若い頃は残業などものともせず、年度末の決算時期には深夜0時超えも当たり前で
した。
 しかし今や私はすっかりくたびれたおじさんで、残業も嫌だし、そもそも仕事すること
が嫌です。
 最近では呪文のように、仕事は楽しい、仕事は楽しい、と内心で唱え、自分の心を騙しています。
 小さなことですが、心が多少は楽になるような気がするから不思議です。
 辛く、悲しい時でも、無理矢理口角を上げ、微笑んでいるふりをすると、脳が今は楽しいんだと騙され、気持ちが楽になると聞いたことがありまます。
 結局すべては脳なんでしょうか。

 精神障害は心の病気と言われることが多いですが、精神病薬のほぼ全ては脳に働きかけるもので、これが効くということは心の病気というものは存在せず、ただ脳に疾患があるだけということになります。
 そう考えると、薬の大量投与で精神上の苦痛は大方取り除かれるはずで、それは私自身が経験していることです。
 ただし大量投与は副作用も大きいし薬への依存性も高まることから、危機的状況から脱したら減薬に挑戦するよう勧められます。
 私も一時期は減薬をしなければならないと考えていました。
 でももうよいのです。
 薬を飲めば楽になれることが分かっているのですから、飲んで楽になればよいのです。
 それにより少々寿命が縮んだところでどうということもありません。

 私の先輩や同僚には定年を迎える前に病気で亡くなった者が何人もいます。
 なかでも切ないのが、東日本大震災の際、定年まで3週間を残して亡くなった方です。
 この人、150キロはあろうかという巨漢で、少しも運動をせず、職場の近くに住んでいたこともあって、朝夕タクシーで通勤していました。
 それが大震災の日、公共交通機関は完全にストップし、道路は大渋滞でタクシーを呼んでも到着まで3時間はかかるといわれ、やむを得ず徒歩で帰宅しました。
 しかし帰宅するなり倒れ込み、奥様が救急車を呼んだものの、道路の渋滞で救急車が迅速にこられるわけもなく、心不全で亡くなってしまいました。
 定年退職を楽しみにしていたのですが。
 他にも宴席で眠ってしまい、可哀そうだから寝かせておこうと起こさずにいたらそのまま亡くなってしまった者もいます。
 わずか48歳でした。
 もし職場で倒れていれば助かったかもしれないのに宴席であったことが災いしました。
 56歳にしてがんで死んだ者、48歳で酒の飲み過ぎで肝硬変になり、亡くなった者。
 27歳で自殺した者。
 他にも多数の現職死亡者を見てきました。
 平均寿命80歳とか人生100年時代とか、私には信じられません。

 ひと昔前まで定年退職は55歳だったと聞きます。
 今は60歳になり、段階的に65歳まで延びるだろうと言われています。
 65歳までとなったら、まだ10年もあります。
 そんなに体力がもつか心配です。
 60歳になったら退職するつもりで、その時判断すればよいかと思っています。