バターが溶けて、流れ込んでく。
このフレーズがやたらと出てきます。
「楓」という映画を先ほどネットフリックスで観たのですが、なかなか複雑な物語で、引きこまれました。
天体観測が好きな男女、恵と亜子がニュージーランドに星を観に行くのですが、交通事故で男が亡くなってしまいます。
慰めに来た双子の弟、涼を恵と呼び、涼との生活を恵との生活だと仮に信じて始める亜子。
涼は亜子に惚れたのか哀れみからか、一緒に暮らします。
とにかく二人は恵と亜子として暮らし始めます。
誰にも内緒で。
しかし亜子は、最初から分かっていたのです。
彼は恵ではなく、涼であることを。
いずれ二人は互いの関係がおかしいと気付き、別れていくのですが、何とも複雑な気持ちにさせられます。
冒頭の言葉は、不安に駆られた亜子に気持ちを落ち着かせるためのおまじないです。
それを教えたのは恵だという設定で物語は進みますが、ラストに至って、じつは涼だったことが判明します。
亜子は恵と付き合いますが、高校生の頃から涼もまた、亜子にわずかな恋心を抱いていたことが分かります。
涼としての場面、恵としての場面が頻繁に変わり、やや分かりにくいですが、物語の本質はそんなに難しいものではありません。
台風が近づく連休、ちょっと変わった、しかし面白い恋愛譚を楽しみました。
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