文学

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思い癖

4月の配置換えによる忙しさにかまけて、ブログの更新を怠ってしまいました。 ブログを開かずにいたら、いきなりgooブログがサービスを停止するという衝撃の文言がトップページに出てきました。 完全閉鎖してしまっても良いのでしょうが、折角書き溜めたものが雲散霧消してしまうのは惜しい気がします。 ブログのお引越しを検討しなければなりませんが、お引越しの理屈は分かるのですが、作業が大変そうです。 チマチマと20Mづつダウンロードしてそれを新しいブログサービスにアップロードするということのようですが、20Mというのはしびれます。 小さすぎるではないですか。 文字だけのブログならともかく、写真やら動画やらをアップしているわけですから。 ただでさえ新しい仕事に慣れず、日々鬱々として過ごしているというのに、ブログサービスの停止はきついですねぇ。 人には誰でも思い癖というものがあると思います。 何事も前向きに、明るく取り組んでいく人と、逆にネガティブにこの世の不幸を全部背負っているような気分になる人と。 私は若い頃はそうでもなかったのですが、30代後半で精神障害に罹患してから、明らかにネガティブな思考をする...
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裸の華

今日は休暇を取りました。 なんだかひどく疲れてしまったようです。 朝は10時まで眠り、起きてから朝昼兼用の飯を食い、かねて読み進めていた、桜木紫乃の「裸の華」という小説を読み終わりました。 年増のストリッパーが足を怪我して引退。 ダンスショーを売りにする小さなバーを開きます。 若いダンサー二人を雇って店は軌道に乗りますが、わずか10カ月でダンサーの一人は妊娠、時を同じくしてもう一人は映画のオーディションに合格して店を離れます。 もう一度ダンサーを募集しても良かったのですが、年増はもう一度裸で踊りたいという欲求断ち切れず、再びストリッパーに復帰するというお話です。 題材は良いのでしょうが、この作者にしてはやや冗漫な感じがしました。 ストリップというもの、観たことがなく、裸になりさえすれば良いのかと思っていましたが、ダンサーとしての矜持のようなものがあるようで、どこの世界にも誇りを持って堂々と生きている人がいるものだと変に感心してしまいました。裸の華 (集英社文庫)桜木紫乃集英社
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ホテルローヤル

春の瘴気濃い年度末の日曜日。 この時季はいつもそうですが、狂おしいまでの焦燥感と不安感に駆られます。 わが国の学年暦は4月を初月とします。 そのため多くの新入社員は4月入社。 国の会計年度も3月まで。 私の職場も当然3月で年度末ということになります。 このブログで何度も報告したとおり、6月以来私は2つの部署を一人でみる羽目になり、それがゆえ精神の落ち込み激しく、ついには上司に人を付けるか私を異動させるかどちらかにしてくれと訴え出ました。 とにかく4月の年度替わりまでは待ってくれという返事だったので、今は内示が楽しみなような怖ろしいような、複雑な心境です。 来年度もこの体制だったなら、長期の病気休暇に突入してしまうでしょう。 鬱々とした気持ちながら、じつに久しぶりに小説を読みました。 小さな現実逃避でしょうか。 読んだのは桜木紫乃の直木賞受賞作「ホテルローヤル」です。 北海道の湿原を背に建つ小さなラブホテル、ローヤルでの人間模様を7編の短編小説で紡いだ作品です。 面白いのは、すでに廃業して廃墟となったホテルを舞台にした作品から始まり、現在から過去へと現実とは逆の時系列で物語が語られること...
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後追い

昨日、今日と同居人が風邪に臥せってしまいました。 昨日の朝高熱を発し、すぐに内科に行って検査したところ、コロナでもインフルエンザでもなく、風邪との診断。 咳がひどく、咳止めやら解熱剤やら抗生物質やらが処方されましたが、薬効確かではありません。 2日間、私はリビングダイニングで過ごし、飯も一人。 同居人は粥を食うために出てくる以外はずうっと寝室で過ごしていました。 感染を怖れて私はリビングに布団を敷いて寝ました。 ドア一枚隔てただけですぐそこにいるのに、なんだか寂しい気持ちが続きました。 べつに難病に冒されたわけでもないのに。 同居人に頼ること著しいものがあります。 若い頃はそうではありませんでした。 いつでも離婚して良いとさえ思っていました。 私は独り暮らしの経験が3年ほどあり、ために一通りの家事をこなすことができます。 独り暮らしは快適でしたし、そこに戻ることに躊躇はありませんでした。 しかし双極性障害を発症してから、少しづつ同居人への依存が始まり、今ではこの体たらくです。 全くもってお恥ずかしい。 よく老いて連れ合いを亡くすと、男のほうががっくりきてしまい、女は逆に生きいきするとか...
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もう十分

今日は休暇を取りました。 自立支援医療受給者証の更新のためです。 これは重度な精神病患者が社会で生きていけるようにするための支援制度で、認定を受けると医療費及び薬代が1割負担で済みます。 私は「重度かつ継続」に認定されており、もう10年以上1割負担で済んでいます。 双極症(最近双極性障害から双極症に名称が変わりました)は完治するということがなく、寛解に至ったら寛解状態を長引かせるのが主たる治療方針になります。 そのため、予防的に、しかし大量の精神病薬の服薬が必要になります。 当然、薬代も高くなるわけで、1割負担でかなり助かっています。 手続きが終わって、本屋に立ち寄り、超シルバー川柳という本を買いました。超シルバー川柳 レッツゴー100歳編みやぎシルバーネット河出書房新社 90歳以上の作者が詠んだ川柳ばかりを集めたものです。 90歳ともなると達観して枯れた味わいになるのかと思っていましたが、そうでもないようです。 考えてみれば今私は55歳ですが、20代、30代の頃は50歳を過ぎれば浮世の悩みはあらかた無くなるのではないかと思っていましたが、そんなことはありませんでした。 それを敷衍すれ...
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