映画

スポンサーリンク
映画

真 累が淵

真 累が淵 夏生ゆうなアートポート 紛らわしいタイトルですねぇ。 「真 累が淵」。 明治の大落語家、三遊亭円朝師匠が大成させた古典落語、「真景累が淵」の現代版かと思って借りてしまいましたよ。 「真景累が淵」と多少だぶるのは沼が重要な舞台背景になっていることくらいでしょうか。 自殺で妻を亡くした男に嫁いだ女。 幼稚園児の前妻の娘がなつかなくて、少々神経症気味です。 どうも娘には死んだ母親の幽霊だか幻影だかが見えているらしく、女をいらつかせます。 そんな中、女は妊娠。 喜びとともに、義理の娘への憎しみに捕らわれ、夫が徹夜仕事で家を空けている夜中、発作的に義理の娘を風呂場で殺してしまいます。 遺体を遠く離れた場所に捨てる女。 しかし警察が遺体を発見した場所は、家から歩いていける距離にある公園の沼だったのです。 しかもその沼は自殺した前妻が入水自殺を遂げた場所。 上がるはずのない沼から遺体が上がった事実に狂乱状態になる女。 そこから先はくどくどしいうらみつらみの描写。 いかにも絵が安っぽく、しかもタイトルで怪談好きを惹きつけるあざとさはいただけません。 亡き円朝師匠に失礼ですよ。真景累ケ淵 (...
映画

アテッィク

昨夜は古典的ホラー「アティック」を観ました。  タイトルからしてattic(古風な)というのですから、期待しないわけにいきません。  ある中古住宅に引っ越してきた一家。 吝嗇家の父親、美人で頼りない母親、知的障害者の長男、やや神経症気味の妹です。 環境の変化のせいか、妹の神経症はますます進み、ついには自分には生後数日で亡くなった双子の妹がおり、その霊が一家に災いをもたらしている、と信じるようになります。 精神病院への入院を勧める医師。  ある日、兄が事故で亡くなってしまいます。 双子の妹の霊の仕業だと信じる彼女。 警察は彼女を疑います。 彼女の言葉を信じてやさしく接し、ついには深い仲になってしまうイケメン刑事は何者なのか。 そもそもこの世の存在か。 謎は謎のまま、彼女の被害妄想は最悪の事態へと暴走していきます。 そつなく見せる王道ホラーですね。 安心して観ていられますが、私のようなコアなホラー・ファンにはやや物足りません。 もう一ひねりほしいところです。にほんブログ村↓の評価ボタンを押してランキングをチェック!
映画

アーバン・エクスプローラー

昨夜はベルリンが舞台の不気味なホラー「アーバン・エクスプローラー」を鑑賞しました。 ベルリンに観光に来た米国人青年、その恋人のベネズエラ人女性、それにフランス人と韓国人のレズカップル。 この4人が、地元ドイツ青年のガイドで、立ち入り禁止のベルリン地下に広がる巨大な地下壕の探検に出かけます。 第3帝国時代に作られたもので、東ベルリンではかつて東ドイツ軍が西側への亡命者を狙撃していたという場所でもあり、病院施設から、巨大ホール、などがあり、お目当てはヒトラーの運転手が使っていたという巨大な壁画です。 第3帝国の理想をグロテスクに描いた悪趣味な壁画。 彼らはそこを見学して、帰ろうとしますが、ガイドが誤って穴に転落。 レズカップルは助けを呼びに行き、ナースでもあるベネズエラ人と恋人の米国青年は手当のため残ります。 しばらくすると、どこからともなく現れた白髪の老人が、地下壕内部にある病院のような部屋に運び込みます。 緊急電話で応援を呼ぶと、米国人青年とその恋人に肉のシチューをふるまいます。 話すうち、老人はかつて東ドイツ軍で特殊任務についており、亡命者を狙撃した話や、アフガニスタンでムジャヒディ...
映画

壮大な無駄

映画というのはそもそも壮大な無駄であり、さらに言えば物語や芸術作品はすべて壮大な無駄と言えるでしょう。 しかし人というもの、衣食が足りると必ず無駄を求めるかのごとく、あまたの無駄が作られてきました。 私が偏愛する映画監督、ヴィム・ヴェンダース監督の作品はことさら、無駄に長く、無駄な行いを撮影しているようで、それが不思議と心に沁みます。 冷戦時代のベルリンを舞台に、中年男の外貌をした二人の天使のくどくどしい独白を描いて、当時大評判を呼んだ「ベルリン 天使の詩」。 失踪して米国大陸を彷徨い、行き倒れになった男が幼い息子と再会し、出て行った妻を求める旅を描いてロード・ムーヴィーの金字塔と評され、カンヌでパルム・ドールを受賞した「パリ、テキサス」。 近未来、甘美で怖ろしい自らの夢の世界に溺れ、まるで薬物中毒のようになってしまう人々を描き、退行への暗い欲求を描いた愛おしい作品「夢の果てまでも」。 リスボン市の依頼でリスボンを舞台にすべての映画へのオマージュを捧げた「リスボン物語」。 ドイツ人作家と、母を見失った少女アリスとの不思議な旅を白黒で旅情豊かに謳い上げた「都会のアリス」などなど。 これら...
映画

「猿の惑星 創世記(ジェネシス)」

今日は久しぶりに映画館に出かけました。 車で15分ほどのシネコンのポイントがいつの間にかたまっており、無料で1本観られます。 観たのは、「猿の惑星 創世記(ジェネシス)」です。 「猿の惑星」第1作は私が生まれる前年に製作されたもので、私は小学生の頃テレビで観て、非常な衝撃を受けました。 今も語り継がれるSF映画の名作ですね。 そしてもっと驚いたのが、作者が元フランスの軍人で、インドシナで現地人を奴隷として扱っていたところ、第二次世界大戦が勃発、南部仏印に進駐してきた日本軍の捕虜となり、今まで奴隷として使っていた連中と同じアジア人に囚われる、という屈辱的な出来事をきっかけとして、当時高度成長著しい日本人に白人文明社会が取って代わられる恐怖を、猿=日本人として描いたと知った時です。 あの猿たちのモデルは我々日本人だったのですねぇ。 近代帝国主義列強に日本が名を連ねたとき、白人社会は恐怖に震えたのでしょうね。 ガンジーも日露戦争の日本勝利に狂喜し、インド独立を果たす決意を固めるきっかけになったと後に述懐しています。 猿のリーダー、シーザーです。 で、最新作の「猿の惑星 創世記(ジェネシス)」...
スポンサーリンク