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コンスタンティン

戦闘的で強引なエクソシストが大活躍するホラー・アクション「コンスタンティン」を昨夜鑑賞しました。 子どもの頃から見えないはずの者がみえてしまう能力を持ったコンスタンティン。 少年時代、それを苦に自殺を図ったことから、自分が地獄に落ちることを知ります。 カトリックでは自殺は重罪ですから。 長じて、人間界に入り込持とうする悪魔の手下を地獄に送り返すエクソシズムを繰り返すことで、点数を稼ぎ、天国への切符を手に入れるべく、日々悪魔の手下と戦います。 そんな単純なアクションなのかと思っていたら、悪魔、天使、人間の壮大なドラマへと昇華していきます。 サタンに堕した地獄の王にして以前神に次ぐ高い地位の天使だったルシファー、その息子マモーは、父の地獄支配に嫌気がさし、人間界を第二の地獄として自ら支配者になりたい、という欲望を持ちます。 ことが成就するための条件は、まず、触媒となる優れた人間の存在、それと、天使の協力。 コンスタンティンは古文書学者からその条件を聞き、神のしもべたる天使がそんなことに協力するはずがない、と信じ、触媒に選ばれた女刑事を守るために働きますが、そこに大天使ガブリエルが現れ、マモ...
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サブリミナル

今日はやや難解なSF映画「サブリミナル」をDVDで鑑賞しました。 結婚寸前に婚約破棄された青年、自殺未遂を繰り返す女子美大生、イラク戦争から帰国後、精神を病んで入院中に失踪した息子を探す父親、ロンドンで暮らす何の関係もない3人の物語と、架空の都市、ミーンワイル・シティで新興宗教の教祖暗殺を企む謎の覆面男の物語が、脈絡もないまま同時並行で進みます。 観る者はわけもわからぬまま、灰色を基調とした暗い映像の中に引き込まれていきます。 やがてミーンワイル・シティの覆面男は、イラク帰りの兵士が深層意識の中で築きあげた架空の世界だということがわかります。 婚約破棄された青年は少年の頃空想の中で作った恋人だった女性と再会、女子美大生は自分の意識を探るために自殺未遂の映像を録画し続けます。 それぞれに心に傷を負った登場人物たち。 彼らが偶然あるレストランで一堂に会するとき、悲劇が起こります。 1981年の大作「愛と悲しみのボレロ」と構成が似ているな、と思いました。 1930年代から60年代までの30年に渡る4つの家族の絵空事めいた悲喜劇を、パリ、ベルリン、モスクワ、ニューヨークを舞台に同時並行で描き、...
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バッド・トリップ

「ゾンビ・ランド」や「ソーシャル・ネットワーク」などで売り出し中の若手俳優、ジェシーアイゼンバーグ主演の「バッド・トリップ」を観ました。 タイトルから想像される幻想的で魅惑的な悪の世界を描いたサスペンスを期待すると、見事に裏切られます。 ニュー・ヨークの一角、厳格なユダヤ教徒のコミュニティで育った青年。 彼はユダヤ教の指導者、ラビになることを希望し、日々勉学に励んでいます。 しかしある日、隣家に住む友人にそそのかされて、中身がMDMAだとは知らずに運び屋を勤め、大金を手にします。 やがて裏組織のなかでユダヤ人らしい商魂を発揮し、のし上がっていきます。 黒い服に黒い帽子、不自然に伸ばしたもみ上げ、いかにも厳格なユダヤ教徒然とした外見で税関をだましますが、正統的ユダヤ教徒がどういうものか分からない私には、感情移入できませんでした。 どちらかというと地味な人間ドラマと言う感じで、しかも主人公のバック・グラウンドが物語の重要な要素になっているうえ、そのバック・グラウンドが意味するところを理解できないのでは、楽しめるはずもありません。 私には退屈でした。バッド・トリップ 100万個のエクスタシー...
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藤山直美の熱演が光る怪作「顔」を鑑賞しました。 暗い性格で引きこもりの中年女性、正子。 正子は母親の通夜の晩、明るく美人でホステスをしている日頃から不仲の妹を殺害してしまいます。 そこから、奇想天外な正子の逃亡劇が始まります。 ラブホテルの従業員、大分のスナック、九州の離島で漁業の手伝い、と流れていきます。 そのたびに、正子の表情は明るくなり、魅力的な女性へと変貌を遂げていきます。 子どもの頃夢だった自転車を乗り回し、会社の顧客データを盗んで会社をゆする佐藤浩一演じる元エリートサラリーマンに恋をし、それまでの引きこもりの人生の憂さを晴らすかのように弾けていきます。 藤山直美が、最初はドン臭くてひねくれた厭な女が、可愛らしい女性へと変貌を遂げていくさまを、自然に演じて、飽きさせません。 ラストでは、自転車と同様子どもの頃の夢だった泳ぐ事を、図らずもかなえてしまいます。 離島で犯人であることがばれて、浮き輪一つで海に泳ぎだすのです。 どこまでも生きようとするその姿は、感動的ですらあります。 彼女は無事に海をおよぎきりましたでしょうか、それとも力尽き、海の藻屑と消えたでしょうか、はたまた警察...
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コリン LOVE OF THE DEAD

製作費45ポンド(約6,000円)という驚異の低予算で作られた逆転のゾンビ映画、「コリン LOVE OF THE DEAD」を昨夜鑑賞しました。 これまで、ゾンビ物と言われるジャンルの映画はあまた作られてきましたが、ゾンビの視点から描かれた作品は初めてじゃないでしょうか。 死者が甦り、人を襲い、襲われた人は死んでしばらくすると、ゾンビとして甦り、人を襲う、という正統的な設定(最近はゾンビ・ウィルス感染者で、死者ではない、というゾンビ映画が多い)。 うようよいるけど動きは緩慢で、数に圧倒される、というパターンも正統的。 しかし決定的に違うのは、主人公コリンが冒頭、ゾンビに噛まれてゾンビになってから、人肉を食いたいというゾンビの本能に従いながらも、地獄と化したロンドンの街を彷徨い、恋人と暮らした家を目指す、というゾンビ目線で作られていること。 ゾンビの目から見ると、人を食いたいという本能を持ちながらも、人は様々な武器で武装した恐るべき殺戮集団に見えます。 化け物を主人公にした映画では、化け物の悲しみを詠うことが定石ですが、今作もそうした作りになっています。 ゾンビと言っても、もとは人間。 ...
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