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バタフライ・エフェクト

昨夜は久しぶりに文句なしに面白いサスペンス風のSFを観ました。 「バタフライ・エフェクト」です。 バタフライ効果(エフェクト)とは、カオス理論を端的に表した比喩で、ブラジルでの蝶の羽ばたきはテキサスで竜巻を引き起こすか、という講演のタイトルに由来します。 カオス理論とは、小さな要素が複雑な結果をもたらすことです。 すなわち、数学上積分による解が得られないため、数値解析による他はなく、しかも数値解析は無限でなければ解は得られないが、数値を計算するには有限でしかあり得ないため、ランダムではなくて決定論的な結果であるにも関わらず、予測ができないことです。 それを端的に表すと、ブラジルで蝶がはばたくとテキサスで竜巻を起こす、という、風が吹けば桶屋がもうかる、みたいな話になるわけです。ちなみに、風が吹くとなぜ桶屋が儲かるかというと、以下のような理由だそうです。 ①大風で土ぼこりが立つ。②土ぼこりが目に入って、盲人が増える。③盲人は三味線を買う(当時の盲人が就ける職に由来)。④三味線に使う猫皮が必要になり、猫が殺される。⑤ネコが減ればネズミが増える。⑥ネズミは桶を囓る。⑦桶の需要が増え桶屋が儲かる...
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運命のボタン

キャメロン・ディアス初の本格サスペンスというふれこみの「運命のボタン」を観ました。 でも内容はサスペンス風のSFですね。 ある日、顔が半分焼け爛れた老紳士が現れて、24時間以内にボタンを押せば100万ドルやる代わりに、見知らぬ誰かが死ぬ、という赤くて大きなボタンがついた箱を置いていきます。 それを押すかどうか夫婦で協議した結果、夫は胡散臭いと言って押すことに反対しますが、妻は100万ドルという大金に目がくらみ、ボタンを押してしまいます。 100万ドルは翌日キャッシュで支払われますが、夫婦を訳が分からない不条理な出来事が立て続けに襲います。 前半は謎がからまる不条理劇。 後半からは、どうやら終末論的な、人間を破滅させるかどうかを、老紳士の依頼主が試すため、ボタンのゲームを繰り広げているらしいことがわかります。 この手の作品、ハリウッドでは最近よく作られますね。 キアヌ・リーブス主演の「地球が静止する日」とか、「2012」とか。 破滅という観念は人を浮かれさせるようで、平安時代も末法思想が流行ったし、明治維新前夜のええじゃないか、それに滅び行く武家を描く籠城の末の落城、近くは全共闘の安田講...
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パラノーマル・フェノミナン

やっちゃいましたねぇ。 「パラノーマル・フェノミナン」。 「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」、「クローバー・フィールド」、「レック」、「パラノーマル・アクティビティ」とヒット作を連発し続けたフェイク・ドキュメンタリー。 二匹目どころかもう何匹目だかわからないほどのドジョウがいるのに、また作っちゃいました。 そして私は、性懲りもなく観ちゃって、損した気分です。 まあ、レンタル代100円也ですから、腹も立ちませんが。 ホラー監督のもとに送られてきたという超常現象を撮影した映像を紹介するという体裁のフェイク。 一本目はラブホテルを訪れたカップルを襲う超常現象。 より本物っぽく見せたかったのか、顔にモザイクはいただけません。 役者が顔隠してどうするんですか。 二本目はパワースポットを訪れたおねえさん三人組が奇妙な現象にあうのですが、叫んだりUFOやら岩やらが飛んでいたり、笑いをとるにもお粗末というものです。 フェイク・ドキュメンタリーはもはや流行りを過ぎました。 奇をてらうのは止めて、王道のホラー映画を作ってください。パラノーマルフェノミナン 白石晃士ビデオメーカーブレア・ウィッチ・プロジェク...
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変態村

フランスのかなりイッチャッテる映画、「変態村」を鑑賞しました。 それにしてもこの邦題、なんとかなりませんかねぇ。 国中をワゴン車でドサ廻りしているイケメン歌手。 クリスマスコンサートに向かう途中、地図にない村に迷い込みます。 車が故障してやむなく近くのペンションに宿泊します。 ペンションの主人、かなり変態です。 イケメン歌手を途中から逃げた女房と思い込み、女装させて犯すは、逃げたといって十字架に縛り付けるは、完全に不条理の世界です。 ペンションの主人と対立する村人たちに助けを求めますが、村人たちは豚をも犯す通人です。 やっぱりイケメン歌手をペンションの主人の女房と認識し、次々犯します。 ハリウッド映画にはない、因習的で不潔なヨーロッパの田舎が、陰惨な雰囲気を盛り上げます。 不条理を描いた映画としては特筆すべきものですが、あまりに奇妙で一般の映画ファンにはお勧めできません。 奇妙で暗い映画がお好きな人はどうぞご覧ください。変態村 ファブリス・ドゥ・ヴェルツ,ロマン・ブロタキングレコード↓の評価ボタンを押してランキングをチェック!
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ヴィタール

不朽の名作「鉄男」及び「鉄男Ⅱ」で、肉体を題材に無機質な美を描き出した塚本晋也監督。 その塚本監督による、愛する者の死とその肉体との会話を静かに謳いあげた「ヴィタール」を鑑賞しました。 交通事故で記憶をなくした医学生、高木。 偶然にも、同じ事故で亡くなった恋人が献体し、その遺体を高木が解剖することになります。 少しずつ記憶を取り戻していく高木。 同時に、中有の闇を彷徨う恋人と過ごす時間を持つようになります。 そしてその時間は、夢のような現のような、もう一つの現実。 今ここに生きてあるのと同様に、リアルなのです。 亡くなった恋人に嫉妬する女子医学生。 しかし美しい思い出でしかない恋人に勝てるはずもありません。 解剖にのめり込む高木。 それを見つめる女子医学生。 肉の塊でしかないはずの遺体が、体が鉄に変化していく男の苦悩を描いた「鉄男」の鉄とだぶります。 身近な者の死を描いた映画では、「息子の部屋」が高い評価を得ていますが、私は涙の押し売りみたいで好きになれませんでした。 しかし「ヴィタール」では、幻想的な映像美で、涙を使わずに身近な者の死が意味するところを突きつけ、それはとても切ない印象...
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