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電気羊

最近飛ぶ鳥落とす勢いの谷原章介が俳優を目指したのは、少年時代「ブレード・ランナー」を観て非常な感銘を受けたのがきっかけだったそうです。 私も「ブレード・ランナー」、リアルタイムで観ました。  レプリカント(人間そっくりのロボット)が感情を持ち、火星から脱走して人間として生きようとし、脱走したレプリカントを殺害というか破壊することで賞金を稼ぎ、糊口をしのぐ人間との暗闘を描いた作品で、生命の根源を問う哲学的なSFであるとともに、大阪の繁華街をモデルにしたという猥雑な街を舞台に繰り広げられるアクション大作でもあります。 「ブレード・ランナー」の原作のタイトルは「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」と言うんですけど、これじゃあ売れないだろうということで、「ブレード・ランナー」になったそうです。 作者のフィリップ・K・ディックは、LSDなどの薬物を乱用し、精神障害を持ちながら、哲学的な作品を多く残しました。 先ほどの地震の被害をテレビで見て、黙示録的な世界を提示した彼の作品を思い出しました。 被害を受けた皆さまには、お悔み申し上げます。ブレードランナー ファイナル・カット ハリソン・フォード,ル...
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悪夢探偵

塚本晋也監督の「悪夢探偵」を観ました。 塚本監督というと、私にとっては「鉄男」・「鉄男Ⅱ」が強烈な印象を残しています。 無機質な鉄と同化した人間が超人的な力で世界を破滅に導く物語です。 騒々しいまでのノイズが、まるで音楽のように聞こえたものです。 「悪夢探偵」は、0と名乗る男が自殺志願者の夢に入り込んで、夢のなかで殺害、すると現実には自殺志願者が眠りながら体中を刺しまくるという凄惨な自殺を遂げるのです。 hitomi演じるキャリア刑事がこの難事件に挑みます。 松田龍平演じる自殺願望のある青年が警察に協力を求められます。 彼は他人の夢に潜入する能力を持っていたからです。 暗い映像と、いかにもだるそうな松田龍平の演技が光ります。 hitomiの芝居はやや抑え過ぎで無表情な点に不満が残ります。 0なる人物は何者なのか。 夢に潜入した青年は無事なのか、0と電話で接触したキャリア刑事のその後は?  0というダークヒーローと、夢に潜入する青年との夢の中での戦い。 アイディアが面白く、楽しめました。  先ごろ公開された渡辺謙とディカプリオが共演した「インセプション」も夢の中に潜入して謎を解く体裁をと...
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2012

パニックSFの巨編「2012」をDVDで鑑賞しました。 2012年に地殻大変動が起こり、大地震や大津波、火山噴火などで人類絶滅の危機にさらされる、というマヤ文明発祥の終末論をそのまま映画にしたものです。 米国大統領科学顧問の若き地質学者が2009年に地殻大変動不可避の報告を大統領に上げ、世界は協調してノアの箱舟のような巨大な船を用意してその時に備えます。 船は米国船、ロシア船、中国船、英国船、フランス船、イタリア船、ドイツ船、カナダ船、日本船の9隻です。  一目で分かるとおり、G8+中国の9隻で、世界のお金持ちクラブの会員だけが生き残れるのです。 総数40万人。 この船で地殻変動が一段落するまで海でしのごうというお話です。 米国大統領を始めとする各国首脳の苦悩と、生き残りをかけて奮闘するある米国人家族のアドベンチャーを同時並行的に描きます。 2時間半の大作で、飽きさせない娯楽作に仕上がってはいるのですが、ハリウッドらしい子どもっぽい人類愛が全編を貫き、白けさせます。 一人が危機に陥ったからといって船の出港を停め、40万人の命を危険にさらすなど、指導者としてあるまじき行為がヒロイックに描...
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21グラム

今日はかなり重たい人間ドラマを観ました。 「21グラム」です。 交通事故で夫と幼い二人の娘を喪った妻、キリスト教を堅く信じ、過去の悪行を恥じて更生中だったのに交通事故を起こしてしまった不良中年の犯人、夫の心臓を移植されたおかげで死の床からよみがえった大学教授。  犯人、被害者でありドナー、その妻、ドナーから心臓をもらう病人が、時の必然とも言うべき不思議な縁でつながっていきます。   この三人それぞれの視点で時系列を狂わせて短いシーンをつなぎ、三人それぞれの思いや苦しみを描き出して観る者を圧倒する巨編です。 21グラムというのは、人間が亡くなると体重がそれだけ軽くなるといわれているそうで、いわば魂の重さ。 ストーリーの要所要所で、「それでも人生は続く」というセリフに出くわします。 夫と娘を喪った妻を慰める老いた父親だったり、キリスト教によって救われたと信じていたのに交通事故を起こしてしまった犯人が神を呪う言葉を吐いたときに言い聞かせる牧師だったり。 死なないかぎりどんなひどい目にあっても人生は続くのだからやきりれません。 時系列が混乱しているため、最初のうちストーリーが追えないという難点...
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×ゲーム

「×ゲーム」をDVDで鑑賞しました。 いじめられっ子が大人になって以前自分が強制された×ゲームをいじめっ子びやらせるという荒唐無稽なようでいて現代的な課題を隠し持つ作品です。 しかし、牛乳の一気飲みをさせられたからといって、何リットルもの牛乳を一気飲みさせたり、画鋲をおいた椅子にすわらされたからといって座いっぱいに千枚通しのような尖った金属が仕込んである椅子に座らせたりと、いささか常軌を逸しています。 最期には皆殺しにしてしまうというのはいかにもやりすぎ。 復讐のための組織があって、そこがやっている、というのはありそうな話ですが。 無駄に長く、冗漫。 残念な作品でした。×ゲーム 荒木宏文,菊地あやか,仲川遙香,三上真史,鶴見辰吾Happinet(SB)(D)↓の評価ボタンを押してランキングをチェック!
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