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100年後

昨日は雨に閉じ込められて、なんとなく憂鬱な土曜日でした。 DVDで、「100年後」を観ました。 パッケージが、「28日後」・「28週後」とそっくりだったので、てっきりその続編かと思ったら、全く違っていました。 「28日後」と「28週後」は、秘かにイギリスが開発していた人間を極度に凶暴にするウィルスが漏洩してしまい、多くの感染者がゾンビのように破壊活動を行い、イギリス全土がパニックに陥る、という作品で、アメリカ映画のような明るさがなく、陰惨な感じがホラーファンにはたまらない名作でした。タイトルは、それぞれウィルスが漏洩してからの期間を示したものです。 「100年後」は、100年前の炭鉱事故で死んだ子供たちが、炭鉱の社長一族を呪い殺す話で、単純な幽霊話なのですが、深い森のなかを彷徨う子供たちが不気味で、雰囲気たっぷりでした。残虐シーンがほとんどないのも、好感が持てます。事故死したのが子供ばかりというのも、体が小さいために坑道が狭くても済み、労働力が安い、という悲惨な理由であるため、よけいに社長の非人間性が疑われます。殺される子孫の男もひどい奴で、ちょっとこてこてな感じもあります。ストーリー...
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ヒルズ・ハブ・アイズ

ホラーの範疇に入るんでしょうねえ。 昨日、DVDで「ヒルズ・ハブ・アイズ」と「ヒルズ・ハブ・アイズ2」を観ました。 ニューメキシコ州の広大な砂漠、そこはかつて、米軍の核実験場でした。炭鉱街であったその場所で、炭鉱夫が核実験に反対しているなか、実験を強行したため、多くの犠牲者が出ます。生き残った者は、見るも無残な奇形となってしまいます。しかし、米国政府はこれを隠蔽します。 結果、存在しないことになった核被害者は、車で通りかかる人間を襲っては、食料にする、異形の化け物へと変じてしまいます。 第1作では、キャンピングカーで旅行中の家族が、第2作では軍事訓練中の小部隊が、その犠牲となります。  被爆して食人族となった人々の姿があまりにグロテスクです。私は、母が長崎で被爆した被爆2世ですので、よけい腹立たしく感じました。 しかし、見せる力はなかなかのものです。 しかしそろそろ、ホラーばかり観るのも飽きてきました。ヒルズ・ハブ・アイズ キャスリーン・クインラン,アーロン・スタンフォード,エミりー・デ・レイヴァンアミューズソフトエンタテインメントヒルズ・ハブ・アイズ2 ジェイコブ・バルガス,マイケル...
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ホステル

タランティーノのホラー「ホステル」と「ホステル2」をDVDで一気に観ました。 さすがにタランティーノ、ホラーといえども格調高く、しかも面白い。文句なしです。 スロバキアのある町では、ホステルに宿泊したバックパッカーを誘拐し、大金をとって快楽殺人をさせる施設があります。そのホステルに宿泊した若者たちの恐怖と悲劇を描いています。 第1作では、そのシステムが描かれず、誘拐され、サイコ・キラーの餌食になる若者たちの視点からのみ物語が進行するため、わけも分からない恐怖を感じます。「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」や、「レック」、「クラーバーフィールド」を彷彿とさせます。これは怖がりたい人向けです。 第2作は、被害者・快楽殺人者・快楽殺人を提供する組織の3者の視点から描かれ、第1作ではほのめかされるだけだった全容が明らかになります。第2作では、恐怖や人間の獣性だけでなく、利益のためにシステマティックに組織を運営する関係者の冷酷さや金銭欲への怖ろしい執着が描かれ、第1作以上に人間性というものが深く描かれている、と感じました。映像も美しく、随所に流れるスロバキア民謡や壮大なシンフォニーが効果的でした。...
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フレイルティー 妄執

夜、暗い部屋でホラー映画やサスペンス映画を観る。飲食や散歩と並んで、私にとって至上のひと時です。 昨夜は「フレイルティー 妄執」を観ました。 正直、あまり期待していなかったのですが、意外にも佳作でした。 神の啓示をうけて、悪魔を滅ぼすことになった父親と、二人の男の子の話です。父親は人間の皮をかぶった悪魔を神から教えられ、次々と殺していきます。それも二人の子供に手伝わせて。 兄はそれを単なる殺人と見、弟は父親をヒーローとして崇めます。 そこから一家の悲劇が始まります。 殺人劇に、ホラー的要素を組み合わせた作品で、今まであまり作られなかった種類の作品です。 星4つ、というところでしょうか。フレイルティー -妄執-スペシャル・コメンタリー・エディション ビル・パクストンパラマウント ジャパン
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精神病院

私は個人の精神科クリニックに通っています。入院施設のあるおおきな精神病院には行ったこともありませんし、もちろん入院したこともありません。 しかし、入院経験のある知人は何人かいます。たいていの人は、二度と入院したくない、と言いますね。ひどい扱いを受けることもあるようです。 DVDで「ゾンビ・ホスピタル」という映画を観ました。 新薬を開発しようと人体実験を続けるマッドサイエンティストの院長のもと運営される精神病院に、自殺未遂のため措置入院させられた妹を救おうと、兄が精神病患者を装い、入院しますが、人体実験でゾンビ化した患者たちに追い掛け回される、という荒唐無稽な馬鹿馬鹿しい話です。 映画はつまらないものでしたが、この映画で描かれる精神病患者たちがゾンビ化する前の描き方に不満を持ちました。誰もが凶暴で、暴力で押さえ込まなければ制御できないかのような描き方だったからです。健常者と同じように、あらゆる精神病患者が多様です。 この映画は偏見に満ちています。 その点、同じ精神病院を舞台にした映画でも、ジャック・ニコルソン主演の「カッコーの巣の上で」は名作でした。ゾンビ・ホスピタル ジェシー・メトカー...
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