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パズル

DVDで学園ホラーの意匠をまといながら、じつはサイコ・キラーが誕生するまでを描いた和製ホラー「パズル」を鑑賞しました。 パズルを完成させないと殺害する、というシチュエーション・スリラーめいた面もありますが、この映画の見所は、天才的サイコ・キラーの男子高校生に導かれ、自らもサイコ・キラーへと目覚めていく女子高生の恐怖と快楽がないまぜになった成長過程にあるでしょう。 さらに言えば、導師と弟子でもある2人が、互いに暗い欲求を持っているという秘密の元、惹かれあっていくという少年少女の恋愛譚でもあります。 残酷で不快な映画と言ってしまえばそれまでですが、85分という短い尺も手伝ってか、疾走するスピード感のなかに様々な要素を加え、しかも映画そのものがパズルのように繋がっていくという凝った作りになっています。 中高生向けのファンタジーめいたホラーとは違う、独特の世界を作り上げており、観る価値はあるでしょう。 特に女子高生が殺人の快楽に目覚めた瞬間、鮮血を浴びながら恍惚の表情を浮かべる様は、夏帆という若い女優の役者魂を感じさせる美的な映像世界でしたねぇ。パズル DVD夏帆,野村周平,高橋和也,八木さお...
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バイロケーション

ドッペルゲンガー現象という言葉は、わりと知られているかと思います。 自分とそっくりの、もう一人の自分を見てしまうと、間もなく死ぬ、というアレです。 芥川龍之介が経験したとも伝えられます。 バイロケーションは、複数の自分が同時に他の場所に存在する現象で、ノストラダムスは自在に複数の自分を生み出せたとか。 昨夜、「バイロケーション」という映画を鑑賞しました。 この映画では、偽者の自分は本物の人生を奪いに来る、という設定で、当初偽者は怖ろしい悪意に満ちていると思わせます。 しかし映画がラストに近づくと、偽者は自分を本物と思いこみ、本物を偽者だと考えて怖れ、本物である自分が生き残り、偽者を抹殺すべきだとまで思い込み、ために本物に危害を加えてしまう、という哀しい理由が隠されていることに気付きます。 そしてまた、そうとは知らずに偽者の女性と恋愛関係に陥り、結婚した男が、偽者と本物が存在することを知り、どうにか両者が平和的に共存できないかと模索しているなか、本物が自殺し、本物が死ぬと偽者は存在できないため、妻も消えてしまったことから、バイロケーションという不幸な境遇に陥った者と接触し、本物とも偽者と...
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どっちが?

昨日、爽快感さえ漂う疾走するスリラーを鑑賞しました。 「サプライズ」です。 老いた両親は田舎に豪邸を購入し、引っ越します。 そのお祝いに息子や娘、そのパートナーらが集い、パーティを開くのですが、突如、ボウ・ガンの矢が雨あられとガラス窓を突き破って飛んできます。 パニックに陥る家族。 さらに、動物のマスクを被った複数の男たちが手に鉈だのナイフだのを持って家の中に押し入り、家族を皆殺しにしようとします。 しかし、次男のパートナーである大学院生の若い女が、とてつもなく強いのです。 急ごしらえのワナを仕掛けたり、斧で敵を殺害したり。 じつはこの女、幼い頃から15歳まで、終末妄想に取り付かれた父親に従ってサバイバル・キャンプで過ごしていたというわけ。 犯人たちにとってはこの女の存在は大誤算。 「サプライズ」といって、驚いたのは犯人たちかと思わせます。 ところが、ラスト近く、両親の遺産を狙う次男と三男が犯人たちをやとって殺害しようとしていたことが判明。 それを知った女はびっくりしながらも、次男と三男を躊躇なく殺害します。 そしてやってきた警官は女が仕掛けたワナにかかって頭をかち割られます。 女はそ...
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多重世界

昨夜は上品な感じが漂いつつ、けっこうやっちゃってくれるSFを鑑賞しました。 「ザ・ドア」です。 ご近所の女性と浮気している最中に幼い娘が庭のプールで溺死してしまうという誠に不運な出来事に見舞われてしまった画家。 奥様は愛想をつかして出て行ってしまい、5年もの間、失意の日々を過ごしています。 ある時、小さなトンネルの奥を探検していると、古びたドアが。 そのドアの向こうには、五年前の世界が広がっていたのです。 当然娘は生きており、奥様ともよろしくやっています。 しかし、不都合なことが一つ。 5年前の自分もまた、存在しているのです。ザ・ドア ~交差する世界~ マッツ・ミケルセン,ジェシカ・シュワルツ,ヴァレリア・アイゼンヴァルト,トーマス・ティーメアメイジングD.C. 画家は自宅に当然のように入り、5年前の自分と鉢合わせ。 5年前の自分は強盗と思い込み、取っ組み合いに。 そこは画家。 鉛筆を5年前の自分の喉に突き刺し、殺害してしまいます。 タイム・トラベルを扱う作品では、タイム・パラドックスということが問題になります。 自分が生まれる前にタイム・トラベルして両親を殺害したらどうなるか、という...
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もらとりあむタマ子

台風が近づく蒸し暑い休日、前田敦子主演のゆるーい喜劇、「もらとりあむタマ子」をDVDで鑑賞しました。もらとりあむタマ子 前田敦子,康すおん,伊東清矢,鈴木慶一,中村久美キングレコード タマ子は大学を卒業すると、甲府でスポーツ用品店を営む実家に帰ってきます。 両親は離婚し、姉は嫁いでいるため、父親と2人の暮らしです。 タマ子は就職活動をするでもなく、ただ飯を食ってはマンガを読んだりして、ひたすらダラダラと過ごしています。 その間、父親の再婚話が持ち上がったり、客の中学生の男の子をアゴで使ったり、何も無いわけではありません。 永遠の夏休みのような日常ですが、前田敦子が醒めて斜に構えたタマ子の感じをよく出しています。 この人、アイドル出身ですが、「クロユリ団地」にしても今作にしても、どこか奇妙な役がお似合いのようです。クロユリ団地 スタンダード・エディション 前田敦子,成宮寛貴,勝村政信,田中泰生,高橋昌也Happinet(SB)(D) 恋愛映画向きではないようです。 父親が料理好きで、やたらと食事のシーンが出てきますが、変に旨そうです。 これは日本映画の美点の一つでしょうねぇ。 前半、食事...
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