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チャイルドコール 呼声

昨夜はノルウェーのサイコ・サスペンスを鑑賞しました。 「チャイルドコール 呼声」です。 夫の暴力から逃れ、オスロ郊外のアパートに8歳の息子とともに逃れてきたアンナ。 行政の支援を受け、夫が知らない場所に逃れたのですが、いつ夫が現れるかもしれないという恐怖におびえ続けます。 いざという時のため、音声監視のためのチャイルドコールを購入し、息子の部屋に置きます。 これがあれば、息子の部屋の音が離れた部屋にいても聞き取れるのです。 ある夜、チャイルドコールから激しい泣き声が。 慌てて息子の部屋に飛び込みますが、息子はすやすや眠っています。 チャイルドコールを購入した電器屋に抗議すると、混線により、別のチャイルドコールの音声を拾ったのだろうということで、周波数を変換。 これがきっかけで、電気店の店員の中年男と親しくなります。 暗い過去を持つ中年男との淡い恋が、物語にアクセントを与えつつ、アンナの精神に悪影響をも及ぼすという残酷さに好感が持てます。 しかしそれでも謎の悲鳴がたびたびチャイルドコールから聞こえ、少しずつ、アンナは正気を失っていきます。 名作「シャッター・アイランド」を彷彿とさせる、現...
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遺伝もしくは連鎖

巨匠、デヴィット・リンチ監督の遺伝子を受け継ぐジェニファー・リンチ監督による衝撃作「チェインド」を鑑賞しました。 9歳の時に母親とともに拉致され、母親はレイプされて殺された少年、ラビット。 以来、9年間にわたり、彼は男の家でこき使われ、レイプ殺人の助手をつとめさせられ続けています。 しかし、ラビットが18歳になると、レイプ殺人鬼はまるで彼を後継者にしようとするかのごとく、レイプ殺人に必要な人体の知識だのを教え始め、あまつさえ自分専用の安楽椅子と同じような椅子を購入し、彼にプレゼントします。 殺人鬼はラビットに「女の味を覚えなければいけない」と言い出します。 通常、女の味を覚えると言えば童貞を卒業し、さらに日々セックスにいそしむをことでしょうが、殺人鬼の場合、セックスの後の殺害までを含んでいるわけですから質が悪い。 殺人鬼はたびたび悪夢に襲われ、それによって彼もまた幼い頃から父親によって虐待を受けていたことが示唆されます。 よく虐待は連鎖すると言いますが、しかし虐待を受けた経験のある者が必ず自分の子を虐待するわけではなく、ましてレイプ殺人など行うわけもなく、それは虚しい言い訳に過ぎないで...
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コズモポリス

カナダの鬼才、クローネンバーグ監督の難解かつスタイリッシュな映画をDVDで鑑賞しました。 「コズモポリス」です。 主人公は28歳の若さで投資家として巨万の富を得た美青年。 資産家の娘で詩人でもある妻を得ながら、売春婦や部下の女と遊びまわるプレイ・ボーイでもあります。 その金持ちぶりは笑っちゃうほど。 リムジンを乗り回すなんて序の口で、毎日健康診断を受けるは、旧ソ連製の爆撃機を買っちゃうは、そりゃないでしょう、という感じです。 この映画は、その美青年がある日、ニュー・ヨークを突っ切った先の町にある幼い頃から行きつけの理髪店へリムジンで向かうところから始まります。 ニュー・ヨークはその日、米国大統領の訪問があったり、有名歌手の葬儀があったり、わけの分からんデモがあったりで大渋滞。 リムジンは歩く早さでしか進みません。 そのリムジンに部下だの売春婦だの、理論主任と称する哲学者めいたおばさんだの、はては有名歌手の死を知らせるために太っちょで黒人のブラザー?だのが乗り込んできては、難解で哲学的な会話を繰り広げます。 その間妻とレストランで食事を摂ったり売春婦や部下とセックスしたり。  さらには人...
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凶悪

土曜日の午後、嫌な映画をDVDで鑑賞しました。 実話を基にしたという衝撃のドラマ、「凶悪」です。 まったく人間というもの、欲のためにはどこまでも凶悪になれるかのごとくです。 ある未決死刑囚が、記者を呼んで、誰にも話していない3件の殺人事件について語りだします。 当然、自分の裁判に不利に働くことは承知のうえ。 それよりも、未決死刑囚が先生と呼んでいた、インテリ然とした不動産ブロ-カーを死刑に追い込みたいという復讐心に燃えているのです。 先生は企画立案で未決死刑囚が実行役。 多額の保険金をかけた老人を殺害に及び、自ら、「世の中不況だが、我々ははバブルだ」とか、「借金まみれの老人は油田だ」みたいなことを言い放ち、冷酷に楽しげに殺人を重ねます。 記者は正義感に燃えて警察が動くよう必死で裏を取りますが、家庭では母親が認知症を患い、妻にまかせっきりで妻は精神的に追い詰められ、義母の死を望んでいると、はっきりと記者に言い放ちます。 金が欲しいにしても、介護から解放されたいにしても、自分の利益のためには、人は簡単に殺意を抱くのですね。 実行する人は滅多にいないと思いますが。 胸に響く、いやぁな大作でし...
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呪いの印

今日は早朝からシネコンに出かけました。 「パラノーマル・アクティビティ 呪いの印」を観るためです。パラノーマル・アクティビティ/呪いの印 ブルーレイ+DVDセット(2枚組) モリー・イフラム,リチャード・カブラル,アンドリュー・ジェイコブスパラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン もうシリーズ5作目。 番外編の「TOKYO NIGHT」を含めると、6作目になります。パラノーマル・アクティビティ第2章/TOKYO NIGHT 中村蒼,青山倫子Happinet(SB)(D) 低予算で作れるPOVということで、もはやホラー界の寅さんみたいですねぇ。 このシリーズが生んだダーク・ヒロイン、ケイティは登場せず、番外編っぽい雰囲気ですねぇ。 ケイティとの繋がりもわずかにほのめかされるだけです。 1~4までは時系列をわざと混乱させながらも悪魔崇拝の魔女たちのお話であることが少しずつ分かっていくように繋がっていましたが、「呪いの印」にはそれがありません。 単に魔女の怖ろしさとそれに取り憑かれた少年の恐怖体験を描いた番外編のイメージで、物語の進展を期待していた私には残念でした。 さらには弟を殺...
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