社会・政治

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靴を脱ぐ

近頃、多様性ということがよく語られます。 人間というのはとても多様なものだと。 また、格差ということも言われます。 経済的な面、学力などの面、様々な格差があって、容易には変化できないものです。 それに、看過できない差別。 多様性とか格差、差別とかいうのは、違いを強調した物言いです。 一方で、ある社会、民族に強く根付いている風俗、習慣もあります。 宗教だったり道徳律だったり。 それらを文化と呼ぶのだと思います。 我が国では、宗教と言えば仏教と神道のちゃんぽん。 ちゃんぽんと言えども、多くの日本人は神社に行けば二礼二拍手一礼の作法を守り、寺に行けば手を合わせます。 これらは、違いではなく、文化の同質性を表しています。 もっと分かりやすい例で言えば、我が国では家に上がるとき、靴を脱ぐということ。 かつては役場や会社でも靴を脱いで執務していたと言いますし、百貨店でも初期は靴を脱いでいたそうです。 今でも、病院などでは靴を脱ぐことが多いですね。 現在では職場では大方靴を履いていますし、百貨店もそうです。 しかし、住まいでは、圧倒的多数の日本人が、靴を脱いで生活していると思います。 家に土足で上が...
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テレビを見ない、もしくは第四権力崩壊

昨夜、テレビを見ていたら、近頃テレビニュースに出ずっぱりの尾身さんと、若手?お笑い芸人との対談というのをやっていました。 若手と言っても35歳というので、微妙な年齢ではあります。 そこで70代前半と思われる尾身さんを驚愕させたのが、「若者は新聞も読まないしテレビも見ないから、緊急事態宣言が発出されていることを知らない人が多いと思う」という発言。 私もびっくりです。 テレビでニュースを見なくても、新聞を読まなくても、ネットで緊急事態宣言が出されていることくらい知るのではないか、という疑問がわきました。 某お笑い若手芸人が言うことが本当だとしたら、1つコロナに限らず、多くの重大ニュースを知らない可能性が高いですね。 インターネットで得られる情報は膨大で、その中から自分が見たいものだけ見ていれば、世間で重要とみられている事実にあえて触れないということが起こり得るということでしょうか。 私が小学生の頃は、子供はテレビを見すぎるといって問題にされていました。 中学生くらいから、今度はテレビゲーム(ファミコンと言っていました)のやり過ぎが問題視されました。 今、ネットの見過ぎはさほど問題にされてい...
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パンケーキ

家に閉じ籠っているのもいい加減飽きて、繁華街に出かけなければよいのだろうと、ご近所を2時間あまりも散歩しました。 散歩の途中、喫茶店に寄って、パンケーキと珈琲の昼食をとりました。 私としてはかなり珍しい昼食です。 まぁ、たまにはよいでしょう。 昼食をとって元気になり、さらに歩き回りました。 歩くと言ってもただの住宅街。 しかし、近くても普段歩くことのない所ですから、なかなかに興味深いものでした。 連休も明日で終わり。 寂しいですねぇ。 帰宅して新聞を広げたら、中国の空母群が第一列島線を航行したとかで、それに危機感を覚えた日米は、それぞれ駆逐艦と護衛艦で空母をはさむようにして進んだと書かれています。 中国は遅れてやってきた帝国主義国家のようで、なりふり構わぬ乱暴ぶりは、滑稽ですらあります。 しかし滑稽だと笑ってみたところで、かの国には痛くもかゆくもないわけで、だからこそ日米は軍艦を並走させたのでしょう。 中国は台湾を力づくで奪う腹だという説があって、それは信憑性が高い分析だと聞きましたが、そこまでやったら主要先進国すべてを敵にまわすことになりますから、そんな馬鹿げたことをやるだろうかとい...
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日本国憲法、嗤うべし

今日は憲法記念日。 わが国自慢の平和憲法制定を寿ぐ日です。 米国製の憲法で、なぜか何十年にも渡って改正がなされず、すっかり時代遅れの遺物と化してしまいました。 永井荷風は憲法発布の日、米国の作りたる憲法発布のよし、嗤うべし、と、短くその日のことを書いています。 この憲法の問題点は、解釈の変更を重ねて、少なくとも9条については、有名無実化してしまったこと。 当初は一切の武装を否定していたのが、警察予備隊、保安隊、自衛隊と名前を変えながら軍隊を整備し、重武装をなし遂げてしまいました。 もう自衛隊なんていう嘘くさい名前は止めて、堂々と日本陸軍・海軍・空軍を名乗ったほうが、実状に合っているような気がします。 通常兵器に限って言えば、我が国は世界有数の軍事大国です。 核武装こそしていないことになっていますが、もしかしたら密かに核兵器を保有しているかもしれません。  実状に合っていない憲法を護持し、嘘の上塗りを重ねた憲法を後生大事に守り続けることは、日本人の倫理観を破壊する作用が働いている気がします。 国家の最高法規が実状に即していないのでは、我が国は法治国家たるの資格を失ってしまい、なんだかもや...
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禁酒令

今日は昭和の日の日で仕事はお休み。 お休みの日によく昼飯を食いに行くイタリア料理店を訪れました。 もちもちのパスタが売りの、小さな店です。 ここに来ると、ちょっとした肉料理とサラダで食前の生ビールを楽しみ、しかる後、パスタを食すのが恒例です。 しかし、今日は違いました。 いつものように生ビールを頼んだら、馴染みのお姉さんが、昨日から酒類を出すことが禁じられた、というのです。 お姉さん、申し訳なさそうな表情を浮かべています。 やむを得ず、水を飲みながらいつものように肉料理とサラダ、それにジェノベーゼを頼みました。 っそれぞれ美味なのおですが、生ビールがないと、なんだか物足りません。 コロナ禍では致し方ないのかもしれませんが、ささやかな贅沢さえも許されない時代なのですね。 禁酒法という愚かな法律を発したかつての米国のようです。 違うのは、家で呑む分にはお咎めなしということ。 それにしても禁酒令などが発せられたら、世間にあまたある居酒屋やバー、鮨屋は上がったりでしょうね。 上がったりどころか、店を畳まなければならないという事態も続出するでしょう。 行きつけの鮨屋や居酒屋、バーが軒並みなくなっ...
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