社会・政治

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敬老の日

今日は敬老の日ですね。 わが国は伝統的に老人を大事にしてきたお国がら。 姥捨て伝説などの例外はありますが、明治のお雇い外国人が、皺が多いほど尊敬される国、と呼んだそうです。 猫は長生きすれば猫又になるとか。 それなら人は仙人になりましょう。 しかし最近、生きているのか死んでいるのかわからない行方不明の老人が続出し、社会問題になっています。 悪質なのは、老親の年金欲しさに死んでいるのに生きていることにしたり。 それを見抜けぬ役所は無能呼ばわり。 少子高齢化はますます進み、高齢者の比率は男で約20%、女で約25%に達するとか。 これがさらに進めば姥捨ても伝説では済まなくなります。 現に年金の支給金額は減る一方。 日本経済の先行きも不安とのことで、かつて観た「楢山節考」も切迫感をもって迫ってきます。 緒方拳演じる息子が母親を背負って山に捨てに行くシーンが、国家ぐるみで行われるやもしれません。 移民受け入れによる国民の世代構成比を正すという劇薬もありますが、欧州諸国で見られる移民との軋轢を考えると、躊躇せざるをえません。 若い男女になんでもいいから結婚して子どもを作れと言ったって、動物園のパン...
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中国漁船

外国の侵略をうけたとたんに、国内のいっさいの争いやねたみは消え失せ、帝国のすべての力が一つになって共通の敵に立ち向かうであろう。(中略)日本の首都や港町を破壊したり、沿岸を荒らすことはたやすいことであろうが、国内に奥深く入っただけで、決定的な打撃を受けるのである。(中略)敵の大軍を打ち破ることは、もっとも狂気じみた、命にかかわる企てであろう。(中略) 日本と中国とには、大きな隔たりがある。 上記は、幕末に日本へ馬を買い付けに来たイギリス軍将校の日本滞在記にみられるものです。 日本が軍事的脅威になり得ることを、中国と比較して論じています。 幕末、小さく野蛮な島国だと思っていた日本が、実際に来てみると、大名から庶民に至るまで、清潔で誇り高く、好奇心旺盛で、ヨーロッパ人に対し友好的であることに驚いています。  フランシスコ・ザビエルも、今まで出会った異教徒のなかで最も優秀な民族、と誉めたたえています。  古く、聖徳太子は、日出ずる処の天子、書を日没する処の天子に致す。恙無しや、と、当時の大帝国、隋を見下したような手紙を送り、日本人の鼻っ柱の強さを東洋世界に喧伝しました。 しかるに、昨今の日中...
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情報革命

今日、科学研究費補助金の説明会に行って、隔世の感を覚えます。 私が科学研究費補助金の事務を担当していたのは、もう10年以上前。 その頃には、締切日になると山のような申請書を抱えて東大や筑波大が4トントラックを何台も仕立てて文部省に乗り込んだものです。  今は、e-Rad(府省共通研究開発管理システム)により、紙は一枚も使わずに申請できます。 わずか10数年で、世界は変わりました。 私が就職した19年前、オアシスだとか書院だとか、ワープロが全盛でした。それから5年もたたないうちに、パソコンが普及し始めました。最初は係に一台。やがて二人に一台。そして全員に一台づつになるまで、数年しかかかりませんでした。 今では、パソコンなしには何の仕事もできません。 多分現在私たちが置かれている状況は、情報革命というべきで、これは19世紀の産業革命に匹敵するほど、人間の生活を変化させるものだと思います。これがいつまで続くかわかりませんが、ことの本質から言って、100年以上は続くんじゃないでしょうか。 弊害として考えられるのが、リアルな人間関係を苦手とし、仮想空間での関係性を重んじること。 しかし人間はどこ...
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菅総理圧勝

民主党代表選挙、菅総理が圧勝しましたね。 菅総理721ポイントに対して小沢議員491ポイント。 現職の強みでしょうか。 今後小沢議員が政界再編を仕掛けるのか不気味ですが、菅総理はそういう雑多なことには耳を貸さず、公務に精励してもらいたいものです。 マニフェストを実行できないことの説明が求められます。金がないのにあっちにもこっちにも金をあげますなんて、詐欺師の業と言うべきです。 菅総理は出自からは考えられないほど現実に適応して変化してきました。 これからもそうでしょう。 まずは、おめでとうございます。 そして小沢議員におかれましては、くれぐれもブチ切れて怨念を晴らそうとなさらず、現在の職責を果たされますように。 また、小沢議員に投票した議員各位におかれましては、今後は菅総理の政権運営を支えるようにお願いいたします。  当分政局がらみのニュースは聞きたくありません。
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ゾディアック

DVDで「ゾディアック」を観ました。 「セブン」や「ファイト・クラブ」で暴力や狂信など、人間の暗部をえぐるテーマを題材に上質なエンターテイメントを製作してきたデヴィット・フィンチャー監督がメガホンをとったサスペンスです。 1969年から1974年にかけてサンフランシスコ周辺で起きた連続殺人事件で、犯人が警察やマスコミに暗号文を送ってきたりして、日本人には馴染みが薄いですが、アメリカでは有名な事件だそうです。 限りなく黒に近い灰色の犯人らしき人物が1991年に起訴されましたが、係争中に死亡し、死後のDNA鑑定で事件現場のDNAと一致しなかったため、現在も捜査中という実質的には迷宮入りした事件を、丹念に描いています。 実話ならではの迫力がありますが、一方エンターテイメント性に欠ける感は否めません。しかも二時間半の大作のため、途中退屈しますが、見えない犯人に踊らされて警察や新聞記者が右往左往する様は、滑稽ですらあります。 宮崎勉や酒鬼薔薇聖斗の事件などの残虐で呪術的なシリアル・キラーと比較すると、殺人の手口があっさりしていて、この事件が牧歌的にさえ思えてきます。 なんでも「ダーティー・ハリー...
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