社会・政治 ゾディアック
DVDで「ゾディアック」を観ました。 「セブン」や「ファイト・クラブ」で暴力や狂信など、人間の暗部をえぐるテーマを題材に上質なエンターテイメントを製作してきたデヴィット・フィンチャー監督がメガホンをとったサスペンスです。 1969年から1974年にかけてサンフランシスコ周辺で起きた連続殺人事件で、犯人が警察やマスコミに暗号文を送ってきたりして、日本人には馴染みが薄いですが、アメリカでは有名な事件だそうです。 限りなく黒に近い灰色の犯人らしき人物が1991年に起訴されましたが、係争中に死亡し、死後のDNA鑑定で事件現場のDNAと一致しなかったため、現在も捜査中という実質的には迷宮入りした事件を、丹念に描いています。 実話ならではの迫力がありますが、一方エンターテイメント性に欠ける感は否めません。しかも二時間半の大作のため、途中退屈しますが、見えない犯人に踊らされて警察や新聞記者が右往左往する様は、滑稽ですらあります。 宮崎勉や酒鬼薔薇聖斗の事件などの残虐で呪術的なシリアル・キラーと比較すると、殺人の手口があっさりしていて、この事件が牧歌的にさえ思えてきます。 なんでも「ダーティー・ハリー...