社会・政治 マンハッタン計画
マンハッタン計画とは、第二次大戦末期、ナチス・ドイツの原爆開発計画に危機感を抱いた亡命ユダヤ人が米国政府に働きかけて原爆を開発、使用した一連の計画です。 マンハッタン計画では二つのタイプの違う原爆を使用し、人体にいかなる影響があるかを探ることを目的の一つとしており、現実に広島と長崎にタイプの違う原爆が投下され、多くの被爆者は治療されることなくモルモットのように経過を観察され、データを米国に送られる、という屈辱を与えられました。 この計画は行きつくところまでいってしまいました。 すなわち、末期がんの患者18名にプルトニウムを直接注射し、その影響を観察したのです。 これが暴露されたことがきっかけになって、1996年、大統領諮問委員会が、過去、どのような核の人体実験が行われたかの調査を行いました。 知的障害者に放射線物質を混入させた食事を取らせたり、がん患者に全身放射線照射をおこなったり、合計23,000人以上の米国人が核の人体実験の被害にあったことが判明しました。 この計画の暴露や、冷戦終結、反核運動など、複雑な要素がからみあって、国際司法裁判所は、1996年、一般原則として核兵器の使用は...