社会・政治

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核兵器ー持ったもん勝ちー

北朝鮮への制裁決議が国連安保理で採択されました。 核兵器をこれ以上拡散させてはならない、という理屈は分かりますが、心情的にはあまり納得がいきません。 安保理常任理事国の米・露・中・仏・英の五か国はすべて核武装しています。 特に安保理決議を主導した米国は世界一の核大国。 自分たちは核武装しておきながら、他国の核武装は絶対許さん、というのは、なんだか矛盾のような気がします。 イラク戦争の時も、イラクが大量破壊兵器を保有している、というのが開戦の理由でしたが、結局イラクはそんなもの持っていませんでした。 でもフセインは処刑されました。 世界一多くの大量破壊兵器を保有している米国がやったことです。 もちろん、わが国にとって北朝鮮の核武装は脅威で、北朝鮮への制裁は私も支持します。 支持はしながらも、持ったもん勝ちのような現在の世界の核武装の状況には、やり切れない思いを感じます。 他国に核武装するなと言うなら、自らも核兵器を廃絶したらどうでしょうかねぇ。 それはもちろん、現実的には不可能なことなのでしょうけれど。にほんブログ村 政治ランキング
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定年延長

政府が公務員の定年を65歳に延長する方向で検討を始めたそうですね。 民間企業では、すでに65歳定年を実施している会社もあると聞きます。 今は、希望すれば65歳まで再雇用することが義務付けられています。 ただし、再雇用の場合、給料は激減します。 それでも、多くの先輩諸氏は65歳までの再雇用を望みます。 年金がもらえないのだから仕方がない、というのが本音でしょう。 再雇用ではなく、定年延長とした場合も、給料は抑え目になるんでしょうね。 若い人が減って年寄ばかりになれば、年寄が働かなければ社会が立ちいかなくなるのは理の当然ですから、そういうことを検討するのは分かりますが、正直、ゴールが遠のくのは嫌ですねぇ。 今でもフルタイムで働くのはしんどいのに、60歳過ぎて働けるのか心配です。 嫌な時代になったものです。
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怒れる為政者

最近、米国政府は北朝鮮への先制攻撃が政策オプションの一つであることを公言するようになりました。 まして、グアムに北がミサイルを発射すれば、それを理由に北を攻撃することは不可避であるように感じます。 ていうか、もはや米国は開戦を決意し、良い口実を探しているのでは、とさえ勘ぐりたくなります。 思えば10年以上、北のミサイル発射実験や核開発に対し、米国をはじめとする各国は、経済制裁を繰り返してきました。 しかし、経済制裁は奏功せず、北のミサイル能力はいよいよ高まってしまいました。 米国にしてみれば、これ以上待てない、というのが本音ではないでしょうか? これ以上時間を与えたら、北は核弾頭を搭載したミサイルを米国本土に撃ち込む能力を持ってしまいます。 そうなる前に、北の核施設、ミサイル施設を破壊しなければ取り返しがつかなくなると考えても不思議ではありません。 米国はわが国と異なり、第二次大戦後、主なものだけでも、朝鮮戦争、ベトナム戦争、湾岸戦争、イラク戦争と、年がら年中戦争をしており、戦争に対するハードルが低い国だというのも、不安材料です。 もし米国と北が戦うということになれば、米国は金委員長を...
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絶対悪?

今日は広島に原爆が投下された日。 朝、平和祈念式典がテレビで中継されていました。 その中で、広島市長が原爆投下を「絶対悪」と表現していたのが印象に残りました。 絶対悪なんて、この世に存在するはずもないのに。 米国民からしてみたら、原爆投下によってわが国は本土決戦を回避し、ために米兵100万人の命が無駄にならずに済んだ、いわば正義の行為だというのが、多くの見方だと聞き及びます。 立場が変われば見方も変わるし、価値観も同じではないですから、米国民がどう思おうとどうでもよいですが、「絶対悪」とはねぇ。 公職にある広島市長はもう少し言葉を選ぶべきだったような気がします。 原爆が多くの民間人を殺傷したことは事実で、それはおそらく戦争犯罪なのだろうと、私は思っています。 非戦闘員を狙った大量虐殺ですから。 しかしそれでも、私は「絶対悪」という表現に非常な違和感を覚えます。 では東京大空襲は「絶対悪」でしょうか。 諸説ありますが、日本軍による南京虐殺は? ナチによるホロコーストは? ベトナム戦争時のソンミ村虐殺は? カンボジアのキリング・フィールドは? レッド・チャイナの文化大革命は? 欧米諸国によ...
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障害者の虐殺あるいは多様性

やまゆり園で障害者19人を殺害した事件から昨日で丸1年ということで、昨日のニュースで大きく取り上げられていました。 もう1年たつんですねぇ。 犯人の27歳の男、元やまゆり園の職員だったとかで、そこでの経験から、障害者は他人を不幸にする存在でしかなく、安楽死させるのが社会のため、と思ったらしく、事件から1年を経てもその考えに変わりはないようです。 まぁ、確信犯でしょうから、そう簡単に信念は変わらないでしょう。 この事件の一報を聞いて思い起こしたのは、ナチが行った障害者の虐殺です。 ナチと言うとユダヤ人虐殺が有名ですが、障害者や同性愛者なども虐殺の対象になっています。 世の中の役に立たない、有害な存在という認識で、そういう考えはじつは結構一般的なのではないかと思います。 しかし、殺されるほうにしたらたまったものではないわけで、現在ではそのような考え方は禁忌とされています。 私自身、今は元気に働いているとは言うものの、30代後半の頃精神障害で長く職場を休んだ経験がありますから、その時期なら殺害の対象とされていたのでしょうね。 怖ろしいことです。 重度の障害があれば、働いたり、あるいは何らかの...
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