社会・政治

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怒れる為政者

最近、米国政府は北朝鮮への先制攻撃が政策オプションの一つであることを公言するようになりました。 まして、グアムに北がミサイルを発射すれば、それを理由に北を攻撃することは不可避であるように感じます。 ていうか、もはや米国は開戦を決意し、良い口実を探しているのでは、とさえ勘ぐりたくなります。 思えば10年以上、北のミサイル発射実験や核開発に対し、米国をはじめとする各国は、経済制裁を繰り返してきました。 しかし、経済制裁は奏功せず、北のミサイル能力はいよいよ高まってしまいました。 米国にしてみれば、これ以上待てない、というのが本音ではないでしょうか? これ以上時間を与えたら、北は核弾頭を搭載したミサイルを米国本土に撃ち込む能力を持ってしまいます。 そうなる前に、北の核施設、ミサイル施設を破壊しなければ取り返しがつかなくなると考えても不思議ではありません。 米国はわが国と異なり、第二次大戦後、主なものだけでも、朝鮮戦争、ベトナム戦争、湾岸戦争、イラク戦争と、年がら年中戦争をしており、戦争に対するハードルが低い国だというのも、不安材料です。 もし米国と北が戦うということになれば、米国は金委員長を...
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絶対悪?

今日は広島に原爆が投下された日。 朝、平和祈念式典がテレビで中継されていました。 その中で、広島市長が原爆投下を「絶対悪」と表現していたのが印象に残りました。 絶対悪なんて、この世に存在するはずもないのに。 米国民からしてみたら、原爆投下によってわが国は本土決戦を回避し、ために米兵100万人の命が無駄にならずに済んだ、いわば正義の行為だというのが、多くの見方だと聞き及びます。 立場が変われば見方も変わるし、価値観も同じではないですから、米国民がどう思おうとどうでもよいですが、「絶対悪」とはねぇ。 公職にある広島市長はもう少し言葉を選ぶべきだったような気がします。 原爆が多くの民間人を殺傷したことは事実で、それはおそらく戦争犯罪なのだろうと、私は思っています。 非戦闘員を狙った大量虐殺ですから。 しかしそれでも、私は「絶対悪」という表現に非常な違和感を覚えます。 では東京大空襲は「絶対悪」でしょうか。 諸説ありますが、日本軍による南京虐殺は? ナチによるホロコーストは? ベトナム戦争時のソンミ村虐殺は? カンボジアのキリング・フィールドは? レッド・チャイナの文化大革命は? 欧米諸国によ...
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障害者の虐殺あるいは多様性

やまゆり園で障害者19人を殺害した事件から昨日で丸1年ということで、昨日のニュースで大きく取り上げられていました。 もう1年たつんですねぇ。 犯人の27歳の男、元やまゆり園の職員だったとかで、そこでの経験から、障害者は他人を不幸にする存在でしかなく、安楽死させるのが社会のため、と思ったらしく、事件から1年を経てもその考えに変わりはないようです。 まぁ、確信犯でしょうから、そう簡単に信念は変わらないでしょう。 この事件の一報を聞いて思い起こしたのは、ナチが行った障害者の虐殺です。 ナチと言うとユダヤ人虐殺が有名ですが、障害者や同性愛者なども虐殺の対象になっています。 世の中の役に立たない、有害な存在という認識で、そういう考えはじつは結構一般的なのではないかと思います。 しかし、殺されるほうにしたらたまったものではないわけで、現在ではそのような考え方は禁忌とされています。 私自身、今は元気に働いているとは言うものの、30代後半の頃精神障害で長く職場を休んだ経験がありますから、その時期なら殺害の対象とされていたのでしょうね。 怖ろしいことです。 重度の障害があれば、働いたり、あるいは何らかの...
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過激

1971年に起きた左翼過激派による渋谷暴動事件で警察官を殺害したとみられる容疑者が逮捕されました。 じつに46年前の事件です。 よくも46年も逃げおおせたものです。 容疑者も被害者も当時20代前半。 今では60代後半になっています。 普通のサラリーマンでいえば、新人が引退するまでの期間よりも長い間、逃げていたのですね。 時効とかはないんでしょうかねぇ。 その間の容疑者の精神の動きはいかなるものであったのでしょうか。 1971年当時は、まだ浅間山荘事件の前で、左翼過激派は一定の勢力を保ち、本気でわが国で共産革命を起こせると信じていたのかもしれません。 しかし、時代は変わり、左翼過激派は弱体化し、一般庶民の間に革命を望む声など皆無に等しくなりました。 その時代の移り変わりのなか、おのれが信じる思想信条はほぼ否定され、それでもなおそれにしがみつかなければ生きていけないとは、想像を絶する状態です。 左翼過激派は勢いを失い、その代替物のように現れた各種新興宗教も、オウム事件で息も絶え絶え。 過激な思考に陥るのは若者の常とはいえ、誠に愚かしいことです。 そしてまた、被害者となった警察官の遺族や元同...
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新韓国大統領、がんばらないでね

韓国大統領選挙が終わりました。 下馬評どおりというべきか、「共に民主党」の文在寅(ムン・ジェイン)候補が当選しましたね。 いわゆる革新系の親北政権の誕生です。 自殺した廬武鉉元大統領の最側近だったそうで、廬武鉉政権下の悪夢が繰り返されるのかと思うとぞっとします。 文在寅新大統領、早速わが国と前政権が結んだ慰安婦をめぐる合意を見直すだの破棄するだの、勇ましいことを言ってくれちゃってます。 しかし、「不可逆的に」という文言を入れた以上、わが国はこのような要求は完全に無視すれば良いし、そうすべきでしょう。 じゃないとどんな合意をしても、政権が交代したら意味が無くなってしまいます。 それでは国と国との信頼関係など築けるはずもありません。 これが例えば、革命が起きて、まったく新しい国に生まれ変わったというならともかく、民主主義国家が民主的に政権交代した以上、外交の継続性が維持されなければならないのは当然でしょう。 そして怖いのが、北朝鮮に融和的であること、さらには保守派狩りのような言論弾圧が、陰に陽に行われる可能性があること。 もともと革新系というのは、わが国でもそうですが、人の話を聞かず、ヒス...
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