社会・政治

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何も変わらない

凪のような状態がここ数日続いています。 忙中閑ありと言いますが、そんな感じです。 こんなお仕事生活が続けばずいぶん楽になるだろうなと思います。 32年前就職した時、私を取り巻く環境は何も変わらないと思っていました。  しかし時の流れというのは残酷なもので、確実にわが国の在り様は変化しています。 就職して数年で、自社さ政権というものが生まれました。 犬猿の仲であったはずの自民党と社会党が手を取り合って政権の座に就いたのですから驚きました。 戦後初めて自衛隊がカンボジアに派遣されたのは私が新人の頃で、その時はわが国が再び軍国主義に戻ってしまうと馬鹿げたことを言っている識者がたくさんいました。 32年間、自衛隊は何度も外国に派遣され、それはもはや当たり前の光景になり、反対する人もごくわずかになりました。 もちろん、軍国主義に戻る気配はありません。 この世にあり得ないことは無いのだと思いました。  私が働く学術行政の世界では、小泉改革により、国立大学や国立研究所、国立博物館等が法人化され、私は国家公務員から団体職員へと身分が替わりました。 国は単式簿記を採用していますが、法人化に伴い複式簿記が...
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天邪鬼

3月13日から政府の方針に従って、私の職場でもマスクの着用は個人の判断ということになりました。 それでもほぼ全員、マスクを着けています。 ほぼ、というのは、私が着用を止めたため、全員では無いからです。 すなわち私以外の全員がマスクを着用していたわけです。 コロナが怖くないからマスクを外したわけではありません。 私は天邪鬼なところがあって、大勢が行っていることの逆に走ってしまいがちです。 もしかしたら、多くの人がマスクの着用を止めたなら、私は着用していたかもしれません。  私は同調圧力がかかると、それに反発したくなります。 みんな一緒というのが大嫌いなのです。 そもそもみんなという 言葉が胸糞悪い。 みんなとは、誰と誰のことなのかと問いたくなります。 少なくとも私は、これまで一度も、みんななる気色の悪い集団に加わったことがなく、孤高を旨としてきました。 それがマスクを止めた唯一の理由と言っても過言ではありません。 わが国民は、多勢に流される傾向があります。 何かをやれと言う時、 米国人はヒーローになれますよ、 英国人は紳士と呼ばれますよ、 日本人はみなさんそうされていますよ、 と言うのが...
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少子化対策?

岸田総理が少子化対策のラストチャンスとか称して、その対策なるものを打ち出しました。 主に子育てに係る経済的支援や男性の育児休暇取得増を目指しているように見受けられます。 私はこれに非常な違和感を覚えました。 出産の前提は、まずはパートナーを得ることです。 かつてはお見合いや世話焼きおばさんの活躍などにより、ある程度の年齢になると適当な相手と結婚したものです。 別にとくだん惚れていなくても、それはそれとして結婚することが多かったように思います。 しかし、1980年代後半に男女雇用機会均等法が制定されて結婚より仕事を選ぶほうが格好良いような風潮が生まれました。 さらには1990年代初頭に「結婚しないかもしれない症候群」という本が流行ったり、結婚しない生き方を煽るような雑誌が売れるようになり、未婚率が上昇していきました。結婚しないかもしれない症候群 (角川文庫)谷村 志穂角川書店結婚しないかもしれない症候群 男性編 (角川文庫)谷村 志穂角川書店 そしてお見合い結婚が激減して、適当な相手と年頃になったら結婚する、という美風が薄れていきました。 今ではお見合いという言葉さえ死語となり、婚活とい...
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ウクライナへの侵略戦争開始から一年

今日はよく晴れて春を思わせる陽気に恵まれました。 今上陛下の誕生日であるおめでたい今日、朝寝をして朝昼兼用の飯を食い、散歩に出かけました。 コロナ前は休日というとよく都内各所や房総半島のリゾート地に出かけ、日帰りプチ旅行を楽しんでいましたが、今はそれもなくなりました。 あれからもう三年も経ちます。 そのコロナ禍にあって、ロシアがウクライナに侵略戦争を開始したのがちょうど1年前。 彼我の軍事力の差から、遺憾ながらウクライナは早晩ロシアに飲み込まれるものと思っていました。 ところがウクライナ軍の士気は極めて高く、欧米などからの兵器供与もあって、ロシア軍の占領地を奪還し始めています。 ロシア軍は20万人の戦死者が出ているとか。 自国の兵士の命を軽く扱うのは昔からのロシアの伝統で、今もそれは生きているようです。 ウクライナがロシアから奪還した地では、多くの民間人が虐殺されたこと、拷問、強姦などが日常茶飯事であったことが明らかになりつつあります。 明白な戦争犯罪です。 第二次大戦の教訓は生きず、結局半世紀以上も前と同様の愚かな侵略戦争を続けています。 人間が歴史から学べることは、人間は歴史から学...
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スキー部隊

今日は久しぶりの雨でしたが、気温は高かったようで、春の訪れを感じさせるものでした。 しかし油断は禁物です。 千葉市でも年に一度か二度は雪が降ります。 今年はまだ降っていませんから。 雪が降ると辛いのは、車が出せないこと。 私は免許を取って35年、初めて車を買って30年経ちますが、冬タイヤを履いたことがありません。 必要性を感じなかったせいです。 たまの雪なら電車通期をすれば良いと思ってきたのですが、今の職場、最寄り駅から徒歩だと20分かかります。 雪中行軍となると30分もかかります。 しかもタクシー会社が腰抜けと言いますか、雪の日はまるでタクシーがいません。 雪に慣れていないので、何度もコケます。 最近、冬タイヤを履いたほうが良いのかなと思いつつ、面倒くさくてノーマルタイヤのままです。 私が冬タイヤの車を運転したのは一度きり。 20代半ばの頃、先輩に強引にスキーに連れていかれた際、先輩から疲れたので運転を交代してくれと言われた時だけです。 私は子供の頃親に連れられて何度かスキーに行き、少し滑れるようになりましたが、何が面白いのかさっぱり分からず、スキーとは無縁でした。 当時バブルは弾け...