社会・政治

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恋の行方

やるせない事件が起きてしまいました。 70歳の妻が、90歳の夫の介護に疲れ果て、夫の胸を刺し、自らも自殺を図ろうとしたそうです。 しかし、胸を刺されながらも、夫は強い口調で「生きるんだ!」と叫び、救急車を呼ばせて一命を取り留めたとか。 気丈な老人ですねぇ。 その介護は壮絶を極めるものだったようです。 15年前に脳梗塞を患って脳に障害が残り、右半身麻痺。 トイレに連れて行く、食事の世話、口がゆるくなったためよだれかけを毎日3回以上代え、我がままになった夫は妻が外出したり長電話したりして自分の相手をしてくれなくなることを極端に嫌い、息子や娘と会うことも嫌い、妻は昨年うつ病と診断されたそうです。 妻は殺人未遂で起訴されましたが、息子も、殺されかけた夫ですら減刑を嘆願し、懲役3年執行猶予3年という寛大な裁きで済んだのはせめもの幸いです。 これも殺人に失敗したればこそ。 いくら情状酌量の余地が多いにあるとはいえ、死んでいたらここまで軽い刑では済まなかったでしょう。 夫はその後施設に入所しましたが、離婚はしていないそうで、刺されて初めて妻の心中を察し、感謝の念が湧いたものと思います。 命あっての物...
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生死(しょうじ)

生き物というのは誠に因果なもので、他の生き物の命を奪わずしておのれの命を永らえることができません。 草食獣は植物の命を奪い、肉食獣は草食獣の命を奪います。 そして猿の一部と人間に至っては、愚かにも同族同士で殺し合うという馬鹿馬鹿しいことを続けていますね。 これを愚かと言わずして何を愚かと呼ぶのでしょうか? 先ごろ、ケネディ駐日大使が、ツイッターで、わが国のイルカ漁を批判するつぶやきを書き込んだというニュースに接しました。 これはまた、一般の愚かな人間に輪をかけて愚かな言動だと言わなけれななりますまい。 他の生命体の命を奪わなければ生きていけない身であれば、同族を殺すなかれというのは百歩譲って理解できますが、牛や豚の殺害は残酷ではなく、イルカの殺害は残酷だというのは、まったくもって理解できません。 それもこれも、人が生きるために必死に行っている労働であることに違いありますまい。 人間は殺すために農作物を育て、殺すために家畜を太らせ、ただ可愛いというだけで犬や猫の遺伝子を操作してきました。 その先頭を走っていたのが大英帝国であり、その後継国家というべき米国です。 イルカが可愛いからか、人間...
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美しい人

ルバング島で30年も潜伏していた元大日本帝國陸軍の情報将校、小野田寛郎氏が逝去されました。 20歳そこそこから51歳まで。 小野田少尉はラジオを持っており、大日本帝國が敗れたことを知っていたそうですが、日本には米国の傀儡政権が誕生しただけで、満州に亡命政権があり、必ずや米国に反転攻勢を仕掛けるから、60歳までルバング島のジャングルに潜伏しつつフィリピン軍人や米国軍人を遊撃によって殺害し、ルバング島奪還作戦が始まったら道案内と情報提供を行うという任務を遂行しようと孤軍奮闘したのでした。  現に30人もの軍人や警察官を殺害しているそうです。 そして60歳になってなおルバング島奪還作戦が行われなかったならば、独り、米軍基地に切り込んで果てる覚悟だったそうです。小野田寛郎―わがルバン島の30年戦争 (人間の記録 (109))小野田 寛郎日本図書センター しかし、昭和49年、元上官の説得に応じて投降。  軍人の魂とも言うべき古びた軍刀をフィリピン大統領に差出し、処刑されることを覚悟したそうですが、大統領は軍刀を返し、恩赦を与えて、彼は新生日本に帰ってきました。 その険しい表情、ぴんと伸びた背筋は...
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生臭い

細川元総理が都知事選挙へ立候補する意向を固めたようです。 昔の名前で出ていますかの如く、殿ご乱心と言うかのごとく、まるで老害ですね。 脱原発を掲げて戦うそうですが、何言っちゃってるんでしょうねぇ。 エネルギー政策は国が決めるもの。 いくら東京電力の本社がある巨大都市とはいえ、都内に原発は一基も存在しません。 一自治体の長があれこれ言う事柄ではありますまいに。  本当にわが国のエネルギー政策転換を目指すなら、都知事ではなく、国会議員を目指すべきでしょう。 75歳という高齢も問題です。 本人はしっかりしているつもりでも、人間年をとれば判断力も体力も落ちるもの。 無粋な名前のため私は毛嫌いしていますが、いわゆる後期高齢者ではないですか。 なんでも小泉元総理の応援を恃んでいるとか。 他人ではなく、おのれ自身を恃みなさい。 とはいえ、細川・小泉両元総理という人気者がタッグを組めば、都知事選挙は混乱するでしょうねぇ。 それでも舛添氏の有利は変わらないでしょう。 細川元総理が日本新党を結成し、ほどなく総理に就任した頃、お父上の元華族、細川護貞氏は、 「生臭いことをやっている俗人」 と、倅の行動を一笑...
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都知事候補

猪瀬前都知事の辞職に伴う都知事選挙、役者がそろい始めました。 社民党・共産党が推す宇都宮氏・大本命の舛添氏・元航空自衛隊トップの田母神氏・毎度お馴染みの泡沫候補、ドクター中松らの他、なんと元総理の細川氏までもが、脱原発を錦の御旗に出馬を検討中というから驚きます。 名前が取りざたされていた東国原氏は舛添氏に勝てないとふんだのか、今のところ出馬の話は出ていません。 東京都はデンマークの国家予算に匹敵する予算規模を誇り、都知事の権限は大統領なみ。 東京大統領といわれる所以です。 かつて東京利己主義共和国建国を目指すドタバタ漫画を読んだ記憶がありますが、誰が書いた何という漫画だったか思い出せません。 権力の蜜は甘いようで、この巨大な自治体の長はよほど美味しいポストなのでしょうね。 もっとも私は、そんな面倒くさい役職は御免ですが。 千葉市に住まう私には対岸の火事。 しかしだからこそ、他人事として楽しめます。 江戸川区に在住していた時は、都知事の政策が個人的生活を直撃していましたからねぇ。 せいぜい口汚いネガティブ・キャンペーンや舌戦を楽しみたいと思っています。にほんブログ村 政治 ブログランキン...
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