IT化は働き方を大きく変貌させましたね。
パソコンによって業務能率は大きく上がりましたが、その分人が減らされ、一人が受け持つ業務は幅が広く、量も多くなりました。
そしてさらに変化したのが連絡手段。
重要な案件からどうでも良いことまですべてがメールや職場内LANの掲示板。
毎日何十通というメールが届き、そのチェックだけでもけっこうな時間が割かれます。
私自身、多くのメールを打ちます。
しかもちょっとでも関係しそうな人にはCCをつけますね。
それで履歴が残るため、ド忘れしたりすると、ちゃんとメールで連絡したじゃないか、ということになります。
エクセルやワード、パワーポイントなどで資料作成や修正はずいぶん楽になりました。
しかしその分受け持ちが増えたため、なんだか膨大な情報に追いまくられているような気分になります。
さらに最近はスマート・フォンやアイ・パッドの普及で、24時間情報に振り回される事態となりました。
嘘か真か、職場で支給されたスマート・フォンにGPS機能が付いていた、なんて話も耳にします。
社員がいつどこにいるのか分かってしまう、怖ろしい事態です。
そうは言っても、情報化の波を押しとどめることはできません。
今は情報革命という過度期の真っただ中。
これから生身の人間が高度情報化社会でいかに身を処していくかが、哲学的見地から論じられるべきでしょう。
私もパソコンなどの情報機器なしでは生活できない状態に陥ってもう10年以上が経ちます。
10年くらい前には、パソコンはおろか電卓すら使わず、算盤をはじいているお爺ちゃんがわずかながら職場に残っていましたが、さすがに今はもう見かけません。
それは社会の要請で、サラリーマンとしてはどうしても身につけなければ解雇の危険さえある必須のスキルとなってしまいました。
恐るべきスピードで突き進む情報化社会が何を生むのか、長生きして見届けたいと思っています。