カナダ文明博物館において、今年の5月20日から10月20日までの半年間、Japan: Tradition. Innovation.(伝統と革新の国)という企画展示が開かれたそうです。
私の知り合いがこの展示を観に行ったそうで、外国人から見た日本の姿を日本人が見るという、貴重な体験ができたようです。
上の写真はその時のものだそうで、折紙のヒーローでしょうか。
こちらは和風な装飾を施した携帯電話ですね。
古くは刀の柄や火縄銃に美しい装飾を施したり、最近ではデコメとか携帯ストラップとか、実用品に過剰な装飾を施すことをわが国民は好みますね。
お箸やお茶碗を、家族それぞれ、これが自分専用、と決めて好みの装飾を施した物を使うのはわが国独特だそうです。
西洋のお皿やフォークはどれも一緒ですもんねぇ。
企画展示では、江戸時代の日本と現代の日本を比較しながら展示し、伝統を守りつつ新しい技術や思想を受容していくわが国柄を提示し、なかなか盛況だったようです。
日本人が何とも思わなかったものが観光資源になったりもしています。
築地市場のマグロの競りとか渋谷109前のスクランブル交差点とか。
信じられないぐらい多くの人が、スクランブル交差点という、四方八方から人が思い思いに歩く無秩序な空間を、ぶつかりもぜずにまるで予定調和のように秩序正しく渡っていく姿が物珍しいようです。
てっきりスクランブル交差点はどこぞの国のやり方を日本が真似たのかと思っていたら、日本独自のものだったんですねぇ。
交番はKOBANとして世界中が真似するようになりましたね。
かつてわが国は欧米の技術を真似し、それを改良した製品を大量生産して猿真似の国と揶揄されました。
しかし、学ぶ=真似ること。
外国の長きを真似、わが国の短きを補うのは当然のことで、それをしなかったからこそ多くの有色人種国家は長い植民地支配に耐えねばならなかったわけです。
わが国においては、外国の美術品や骨董品を展示する企画展示は盛んですが、外国の風俗や技術、歴史を展示する企画展示にお目にかかることは滅多にありませんね。
国名を冠した企画展示が開かれるということは、カナダ、それを敷衍して欧米世界にとって、わが国はまだまだ遠くて未知の国なのかもしれません。
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