昨夜は「JIGSAW デビルズ・ゲーム」を鑑賞しました。
殺人動画を作製、販売する殺人鬼のインタヴューに成功した映像作家。
殺人鬼の話を聞き、その動画を観るうちに、殺人鬼にのめり込み、他のことが考えられなくなります。
「ステーキを食いたければ牛を殺さなければならない。しかし多くの人は肉を食いたがるが、牛を殺すやつのことは考えない。殺人も一緒だ。殺人現場を見たがるが、自分が殺すことは考えない」
これが繰り返し語られます。
次第に殺人鬼の幻想に執りつかれる映像作家。
殺人鬼の言葉を聞き、殺人動画を観た者はみな、精神を蝕まれていきます。
自由自在に現れ、映像作家とその家族や友人を惑わす殺人鬼。
どこまでが本物の殺人鬼で、どこからが殺人鬼の幻なのか、わけがわからなくなります。
あるいは殺人鬼は存在しないのか、生霊なのか。
全身黒尽くめの殺人鬼がスタイリッシュに描かれ、観る者を幻惑します。
そして悲劇的なラスト。
良く出来た心理サスペンスです。
一見の価値ありです。
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