昨日に続いて、相撲の話です。
NHKが名古屋場所の生中継を中止する、との発表がありました。
NHKに寄せられた意見の約6割が放送中止を求めているそうですね。
意外。
賭博行為は個人の犯罪なので、個人を罰すればよいですし、そのとおりに琴光喜関、大嶽親方は解雇と決まり、おそらく刑事訴追もされるのでしょう。
相撲協会が組織ぐるみで行った犯罪行為、反社会的行為はないはずです。
指定暴力団などの反社会的団体と深いつながりがあったとすれば、つながりをもった親方なりを処分し、今後も発覚次第処分すればよいわけです。
相撲協会は公益法人なので、税制上も優遇されており、高い公益性が求められることは間違いありません。
しかし私は、一部の者が犯罪行為を犯したからと言って、相撲協会が行うもっとも重要な事業であり、国民の関心が高い本場所の中継を中止するというのは、何か違和感を覚えます。
私が嫌いな、連帯責任、みんなという言葉を思い浮かべてしまいます。
先の大戦敗戦の際にも、一億総懺悔などと愚かなことを言いだして、責任の所在を不明確にしてしまいました。
問題は、いつ・誰が・どこで・何を、行ったかということです。白も黒も灰色も一緒くたにして、丸々放送しません、というのは奇妙です。
相撲協会の体質、と言いますが、それは一人一人が法と社会常識を守れば良いことです。組織ぐるみで隠蔽工作をやったとか、偽装したとかいうことではありますまい。
それよりも、相撲茶屋の前近代的な升席の売り方をなんとかしてほしいと思います。
NHK
