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社会・政治

会議乱立

震災復興のため、また、原発事故対応のため、数々の会議や組織が次から次に立ち上げられたことは、みなさんご存知のとおりです。  ざっと数えてみると、緊急災害対策本部、被害者生活支援特別対策本部、被害者生活支援各府省連絡会議、被災地の復旧検討会議、災害廃棄物処理の法的問題検討会議、原子力災害対策本部、原子力被災者生活支援チーム、福島原発事故対策統合本部、原子力発電による経済被害対応本部、電力需給緊急対策本部、復興構想会議、復興実施本部(仮称)等々が浮かびます。   実際はもっとあります。 これだけの有識者による会議、各省庁の担当が会議のセッティングをして、シナリオを書いて、いくつかのパターンの結果を用意して、何カ月もかけて話し合い、提言をまとめたら政府はそれを実行する気があるんでしょうかねぇ。 これだけたくさんの会議がそれぞれてんでんばらばらに答申をしたら、菅総理、頭ぼっかーんと爆発しちゃうんじゃないでしょうかねぇ。 役人も空しいでしょうねぇ。 政治家が強いリーダーシップを発揮して指示を飛ばしてくれればすぐにでも動き出せるのに。 役に立つんだか立たないんだかよくわからない会議のお世話に明け暮...
文学

一千一秒物語

昨夜は、魔道を歩んだ偉大な先人、稲垣足穂の「一千一秒物語」を読み返しました。 キイ・ワードは、月・流星・シガレット・ヒコーキ。 わが国の近代文学の中で、その硬質さ、ドライさ、奇妙さは際立っています。 何かに悩む主人公は出てこず、恋愛沙汰も起きず、人も死にません。 坂道でポケットから自分を落としてしまう話など、ファンタスティックな掌編の連続です。 読者はタルホ・ラビリントスに迷い込まざるをえません。 私は久しぶりにその迷宮に迷い込み、楽しみました。  彼は生まれるのが早すぎたんじゃないでしょうか。 大正から昭和初期に世に出た彼は、人間を口から肛門にいたる筒とみなして、独自のエロス論を組み立てました。 それが「A感覚とV感覚」です。 そのエロス論もまた、彼にかかると硬くてドライな、輝く石のような光を放つのです。 こういう人はもう出てこないような気がします。 近代から現代まで、日本文学は長いこと貧乏自慢と若さ自慢、それに羞恥心を忘れたかのような露骨な性描写に明け暮れています。 日本文学本来の伝統を取り戻し、洒脱で軽妙な、しかし奥が深い小説がもっと増えてくれると嬉しいと思っています。一千一秒物...
映画

殺人犯

香港のサスペンス「殺人犯」を鑑賞しました。 良くも悪くも香港映画らしさが満開でした。 派手で、演出過剰で、血がドバーッと出て、主人公の感情表現が笑っちゃうほど大げさです。 まずはこの香港映画らしさに違和感を持たずに観られるか、という点で大きく評価は分かれるでしょう。 香港のエリート刑事は美しい奥様と可愛い男の子と豪邸に住む二枚目です。 連続殺人を捜査中、彼は犯人と思しき人物に襲われて気絶。 前後の記憶を失ってしまいます。 先輩の刑事は背中にいくつも電気ドリルで穴を開けられた上にマンションの7階から突き落とされて瀕死の重傷。 植物状態になってしまいます。 警察はやがて、エリート刑事に疑いの目を向けます。 苦しむエリート刑事。 しかし苦しむほど、状況証拠は彼が犯人であることを示すのです。 そして長まわしの謎解明の場面。 そうなの?と驚きますが、あざとささえ感じさせる過剰な演出です。 正直私はあまりの大芝居と過剰過ぎる演出に、呆気にとられたというのが感想です。 まあ、力作なんでしょうけどねぇ。 殺人犯 アーロン・クォック,チャン・チュンニン,チョン・シウファイ,チン・カーロッ,チェン・クアン...
社会・政治

世に争いの種は尽きまじ

石川や 浜の真砂は尽きぬとも 世に盗人の 種は尽きまじ   石川五右衛門  盗人の種は尽きないと五右衛門は詠みましたが、世に争いの種が尽きることもないようです。 世界遺産のヒンズー教寺院遺跡「プレアビヒア」周辺の国境未画定地域をめぐって対立するタイとカンボジアが、ここ数日国境付近で小競り合いを続け、両軍に死傷者が出ているそうです。 カンボジアは悪名高いポル・ポト政権時代を経て、今は王政が復古し、仏教を奉じる立憲君主制国家。 カンボジア憲法には、内政不干渉、紛争の平和的解決、永世中立が明記されています。 タイは王を神聖不可侵とする憲法を持ち、日本の明治憲法との類似がみられますが、仏教を国教とし、国王を仏教の庇護者としています。 同じ上座部(小乗)仏教を奉じる王国で、方や紛争の平和的解決を憲法に明記しながら、結局領土の話になると、銃火を交える仕儀に相なってしまうわけですねぇ。 カンボジア王国に言わせれば、タイが侵略してきたから自衛のために戦ったので、憲法違反ではない、ということになるんでしょう。 領土をめぐって当事国がナーバスになったりヒステリックになったりするのは、わが国の北方領土返還運...
社会・政治

女性的男子

マレーシアで、女性的とレッテルをはられた13歳から17歳の男子57人が、米海軍の新兵訓練を模したブートキャンプに参加させ、男らしい男子への矯正を図ったそうです。 マレーシア政府、おバカさんですねぇ。 女性的な男子とはそもそもなんでしょうか。 性同一性障害で治療の必要がある子、オカマとかニューハーフと呼ばれる子、単になよなよしているだけの子、色々いると思いますが。 この中で矯正可能なのは単になよなよしている子だけでしょう。 マレーシアはイスラム教の国で、イスラム教では同性愛は重罪ですから、事前に犯罪者予備軍を矯正しようというのでしょうけど、これは絶対に不可能です。 かつてはキリスト教も同性愛者を死刑にしたりしていましたが、これが無くなることはありませんでした。 イスラム教国であるサウジアラビアの王子は、先ごろ英国で同性愛の相手だった召使を性的興奮を得るために暴行し、殺してしまいました。 彼には英国で終身刑の判決が下りましたが、自国では同性愛一つで死刑でしょう。 かつて第三帝国下では、同性愛者は精神障害者や知的障害者と一緒にガス室に送られました。 しかし第三帝国突撃隊(SA)隊長のレームは...
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