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文学

冬の蠅

師走も下旬に入り、寒さ厳しくなってきました。 以前、蕪村の冬の句を取り上げて、冬ごもりの幸せな文学を紹介しました。 そこで今日は、冬の文学の中でも、陰惨なイメージのある梶井基次郎の「冬の蠅」を取り上げます。 所収は新潮文庫の「檸檬」から。 病気療養のために山中の温泉に長逗留している主人公。 居室には、冬だというのに蠅がいます。  冬の蠅は弱弱しく、日向ぼっこしているときだけ元気がよさそうに見えます。 弱弱しい蠅は、病で衰えた主人公自身の投影でしょう。 蠅と日向ぼっこしている主人公は、同時に太陽を憎んでもいます。 病鬱の主人公にとって、太陽は健康の象徴であり、それにあやかりたいと思いながら、憎まずにはいられないのです。 ある日、主人公は郵便局に行った帰り、通りかかった乗合自動車に乗ってしまいます。 そして夕暮れ時、山中におりて、次の温泉地までの道のりを歩き始めます。 自身を歩き殺す気概をもって。 港のその町に三日ほど滞在して、元の山中の温泉宿に戻ります。 すると、蠅が一匹残らずいなくなっています。 主人公は愕然とします。 あの冬の蠅は自分が暖房を焚き、日光を部屋に入れるそのおこぼれにあず...
社会・政治

大学生就職内定率57.6%

来春卒業予定の大学生の就職内定率が過去最低だそうです。 10月1日時点で57.6%。 4割以上の学生が内定をもらえない、異常な事態です。 ましてブランド力のある有名大学以外はかなり厳しいでしょう。 最近私の業界に入ってくる新人も、昔だったらあり得ない有名大学のオンパレード。 もうちょっと良い就職先あったんじゃない?と聞きたくなるのをぐっとこらえます。  私自身、有名大学卒ではないので、よく分かります。 都市銀行に就職活動に行ったら大学名を聞いただけで門前払いを食らった、という同級生もいました。 そのせいか、学校教員や公務員、研究者を目指す学生が多かったように思います。   学生の頃、あるゼミで、前の週欠席した四年生が「就職活動で」と言い訳したら、教授が「卒業してから就職活動しろ」と言ったことを思い出します。 20年前はまだ学問が学生の本分、という雰囲気が大学に残っていました。 今大学教員がそんなことを言ったら大変です。 大事な学生様を無事社会に送り出すことが大学の本務になってしまいましたから。   私が就職した当時はバブルの終わり頃で、会社を選ばなければ、内定をもらえないなんてことはま...
社会・政治

韓国船にも衝突?

中国漁船が今度は韓国の警備艦に衝突、沈没したそうですね。 死者もでたとか。 韓国は日本と違い、素早く映像を公開しました。 韓国の海上警備隊員が中国漁船に乗ろうとして、中国人から鉄パイプのようなもので殴られているのが映っていました。 漁民が自らの意思で外国の警備艦に衝突する、というのはちょっと想像できません。 それも日本にも、韓国にも。 普通の感覚だと、追われれば逃げるか、観念して相手の捜査に協力するかどっちかだと思うのですが。 まして死者が出るような危険な衝突をなんでまた漁師がするのでしょう。 私の想像では純粋な漁民ばかりではないのだろうと思います。 国家の秘密組織に属するか、あるいは息のかかった人間が漁民を装い、国家意思の発動として行っているのでしょう。 国家意思とは何か? おそらく、日本や韓国がどうでるか見ているんでしょう。 甘い対応をすればどんどん図に乗り、厳しく対処すればしばらく様子を見る。  日本政府は、那覇地検の判断で船長を釈放した、政府はそれを了とする、なんて言っていました。 オホーツク海でそれが起きたら北海道の検察が、日本海で起きたら新潟の検察がそれぞれ勝手に判断するん...
社会・政治

ご期待いただけるなら

鳩山前総理が正式に引退を撤回したそうですね。 「ご期待いただけるなら」と言っていたそうですが、過去の言動から考えて、期待するのは政治的役割ではなく、道化としてどれだけ国民を笑わせてくれるか、でしょう。 「国外、最低でも県外」に普天間基地を移動させる大見得を切り、まずくなってくると「五月末までに」結論をだすと言い訳し、いよいよやばいと思ったか、「勉強すればするほど沖縄の米軍基地の重要性がわかった」と奇妙なことを言い出し、ついには政権を放ってしまいました。 小泉元総理の真似か、首相退任後、早々と次の衆議院選挙には出ない、と引退表明してさすがに出処進退に二言はなかろうと思っていたら、やっぱり次の選挙も出るなんて、政治家は発言が命なのに、こうコロコロ変化しては、政治など任せられるはずもありません。 鳩山前総理はおそらく北海道から出馬されるんでしょう。 もう彼の本性は露になったのですから、有権者の皆様におかれましては、鳩山由紀夫と投票用紙に書く愚をお控えください。 ↓の評価ボタンを押してランキングをチェック!
その他

昨夜は久しぶりに外で飲みました。 隣町に住んでいるリワークで一緒だったS君と飲んだのです。 といっても、飲んだのはもっぱら私。 彼は最初ビールを飲んだだけで、あとはソフトドリンクを飲んでいました。 私は米焼酎、しろを飲みました。 きりっとしていて、ほんのり米の香りがする逸品です。 彼は26歳、私は41歳。 年の差はかなり違いますが、さほどの違和感は覚えませんでした。 彼は適応障害を抱えながら、毎日出勤しているとのこと。 この年になって、利害関係のない友人たちを得たことは、リワークでの何よりの収穫です。 しかも、職種、年齢、さまざまです。 来年にはOBによる新年会も予定されています。 これがけがの功名というやつでしょうか。乙 白岳 しろ 米25°720ml高橋酒造本店(焼)熊本高橋酒造本店(焼)熊本↓の評価ボタンを押してランキングをチェック!
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