スポンサーリンク
文学

金色機械

昨夜、またもや恒川光太郎の小説を読みました。 今までは、短編か、せいぜい中編程度の分量の作品ばかりで、長い物は書かないのかなと思っていましたが、文庫本で470頁を超える長編、「金色機械」です。金色機械 (文春文庫)恒川 光太郎文藝春秋 江戸時代、極楽園とも鬼御殿とも呼ばれる山中の賊のお屋敷で育ち、門番の小僧から大遊郭を任されるまでになった熊悟朗。 彼は人の殺意を見抜く能力を持っています。 そして人に素手で触れるだけで安楽死させる能力を持つ女、遥香。 さらには謎の存在、金色様。 金色様は金属でできたロボットのような存在ですが、心を持ち、しかも無敵といってよいほど強力です。 章ごとに時代や主人公が異なり、少々戸惑いますが、やがてそれらは繋がり、一つの物語として完結します。 石川淳の「至福千年」を思わせるような、江戸伝奇ロマンといった趣で、読ませます。 抜群に面白い小説で、終わりが近づくと、読むのが惜しいような気分になります。至福千年 (岩波文庫 緑 94-2)石川 淳岩波書店 これは熊悟朗や遥香の成長の物語であるとともに、善も悪も併せ持つ人間というものの業を描き出した作品です。 金色様とい...
その他

凡人の生

昨日、今日と、あまり仕事がありませんでした。 急ぎではない仕事はありますが、そういうのはやる気が起きません。 なんとなく、過去の資料など眺めて時間をつぶしました。 こういう日が、時折あります。 まぁ、事務職ですから、時季により、忙しいこともあれば暇なこともあります。 今年度が終わると、就職から丸26年が過ぎたことになります。 新人の頃から、辞めたい辞めたいと、ずうっと思い続けていますが、今更転職など思いもよらず、ダラダラと仕事を続けています。 木っ端役人ですから、当然給料は安いですが、同居人と共働きのうえ、子供がいないので、裕福ではありませんが、さりとて生活に困るということはありません。 生活の安定、ということだけを考えて選んだ職ですから、生活に困るようならすぐにでも辞めたのでしょうが、なんとなく人並みに生きられるため、辞める勇気がないままここまで来てしまいました。 もう転職を考えることも、かつてのようにプロの小説家を目指してせっせと執筆することもありません。 このまま惰性で定年まで勤め上げて、わずかに老後を楽しみ、後は死を待つばかり。 それが今思い描いてる私の将来です。 客観的に言っ...
文学

わが国とインドの諸行無常

ここ数日、暖かい日が続いています。 おかげで体がずいぶん楽です。 職場の庭の梅も、ずいぶんと咲きました。 季節は着実に移ろっているのですねぇ。 平安末期から中世のわが国の文学では、盛んに諸行無常ということが言われます。 わが世の春を謳歌した平家が滅ぶまでを描いた「平家物語」しかり。 隠遁の文学、「方丈記」しかり。平家物語 (角川ソフィア文庫―ビギナーズ・クラシックス)角川書店角川書店 方丈記(全) (角川ソフィア文庫―ビギナーズ・クラシックス)武田 友宏角川学芸出版 権力も生命も、あらゆるものは移り変わり、いつかは儚くなってしまう、という無常感。 そしてそういった考えは、今も日本人の多くに、心中深く、根付いている感覚でもあります。 諸行無常は、もともと仏教用語ですが、わが国においては、仏教本来の意味よりも、ずいぶんと詩的というか、情緒的、感覚的に使われているように感じます。 原始仏教での使われ方を見ると、わが国の文学で使われる諸行無常という語感とは異なっていることが分かります。 諸行は、あらゆる物事、行い、と言う風に思われますが、原始仏教では、もともと存在しないものを作り上げてしまう作...
その他

オリンピック

平昌オリンピックが始まりました。 雪が足りないのではないか、という不安は杞憂に終わりましたが、寒すぎる、という問題が選手を苦しめているようです。 わが国の選手も大いに活躍しています。 それにしても笑えたのが、韓国大統領の、北のデブの妹に対する態度。 まるで臣下の礼を取っているかのように、滞在中、付きっきりで接待していましたね。 あれじゃあ、文政権は持たないんじゃないでしょうか。 北のデブの妹も帰国したことですし、政治的なことは抜きにして、競技を楽しみたいと思います。
散歩・旅行

湯島天神梅祭り

昨日は3月下旬なみの陽気で、湯島天神梅祭りに出かけました。 車を湯島天神駐車場にとめ、いざ、天神様へ。  けっこう咲いていました。 境内には的屋もたくさん出ていて、焼きたてのお煎餅をかじりながら、偶然やっていた、纏の演技を堪能。  なかなか勇壮でした。 その後上野までてくてく歩き、昼食。 食後は上野公園を散策しました。 多くの人が、春をかんじさせる日曜日を楽しんでいました。 不忍池では、ボート遊びをする人が大勢。 少し歩きつかれて、タリーズで珈琲を飲んで帰りました。 けっこうがっつり歩いたように思います。
スポンサーリンク