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社会・政治

李登輝元総統、公金横領?

台湾の李登輝元総統が公金横領の罪で起訴されましたね。 李登輝元総統といえば、京都帝国大学を卒業後、帝国陸軍少尉として任官し、「自分は21歳まで日本人だった」と自称する大の日本びいき。 台湾では独立派の重鎮と目され、大正12年生まれながらかくしゃくとして台湾独立の夢や、おのれを支えた日本精神について熱く語る旺盛なおじいちゃんです。 起訴された時点なので有罪かどうかはわかりませんが、火のない所に煙た立たず、と申します。 まして大物政治家の金がらみの疑惑となると、晩節を汚したということになるんでしょうねぇ。 李登輝元総統といえど、権力に伴う甘い汁の誘惑には勝てなかったということでしょうか。 日本では中曽根康弘先生や田中角栄と同世代。 田中角栄はロッキード事件でみじめな末路を迎えましたが、中曽根先生には金銭にまつわる疑惑は一切なく、今も老政治家として大所高所から若い政治家を指導しています。 ああいう人のことをパワー・エリートというんでしょうねぇ。 私が中学生から高校生にかけて中曽根先生は総理大臣を務め、マスコミから右翼の悪魔みたいに書かれていましたが、私はその当時からファンでした。 テレビ画面...
映画

ウルフマン

昨夜は古典的な作りこみの美しいホラー映画を観ました。 「ウルフマン」です。 毎度おなじみの狼男の映画ですが、19世紀の英国を舞台に、狼男の恐怖、狼男になってしまった男の悲哀、狼男と美女との悲恋、ロンドン警視庁との対決、美しい映像で描き出される化け物の悲劇は、まさにこれぞ、ゴシック・ロマンといった雰囲気で、私はその耽美的な映像に酔いしれました。 ストーリーは分かり切っていますので、安心して見られます。  狼男の父親もじつは狼男で、数十年間、満月の夜には執事によって監禁され、どうにか人間として生きてきたとか。 しかし、彼は欲望を抑えるのではなく、解放すべきだと考えて、ついに数十年ぶりに満月の夜、蛮行を犯します。 それがきっかけで長男がロンドンから帰ってくるのですが、長男も狼男に襲われ、狼男になってしまいます。 長男は蛮行を繰り返しながらも、父を銀の弾丸で射殺し、自らも銀の弾丸で自殺する覚悟で、父との対決に挑むのです。ウルフマン ブルーレイ&DVDセット アンソニー・ホプキンス,エミリー・ブラント,ベニチオ・デル・トロ,ヒューゴ・ヴィーヴィングジェネオン・ユニバーサルウルフマン ベニチオ・デ...
社会・政治

一事が万事

原子力安全・保安院で専ら広報を担当していた西山審議官、女性問題で更迭されちゃったらしいですね。 安そうな鬘でばっちり決めて、原発事故が発生した直後から、インターネット上では「保安院 かつら」という検索語が溢れかえり、そんなどうでもいいことなんで気にしてんの?と思っていましたが、一事が万事とはこのことで、鬘の手入れが行き届かない程度に、女性問題についても脇が甘かったということでしょうか。 ネット上に以下のような写真が出回り、鬘疑惑は疑惑ではなくなりましたが、今度は女性問題。   妙齢の奥様と火遊びを楽しんでおられたようで。 昔から髪が薄い人は下半身が強いと言いますが、西山審議官もそうだったんでしょうかねぇ。 そうだとしたら、私もあやかりたいものですが、私の髪は太くて黒々して、やっぱり下半身が弱いのです。 それにしても震災とそれに伴う原発事故、様々な形で、様々な人の人生を狂わせているんですねぇ。 私の職場は今夏、冷房は10時から14時のみ、と決まりました。 そんなことして、労働安全衛生法に違反しないのですかねぇ。 室内で熱中症になる人もいるというし、誰か倒れちゃいますよ。 ↓の評価ボタンを...
思想・学問

醜い

フランケンシュタイン博士は、死体を切り張りして、世にも奇怪な人間もどきを生みだしました。 怪物は創造主、フランケンシュタインを呪い、彼の家族を殺害し、彼をも殺害しようとします。 一方で誰からも嫌われる醜い自分に相応しい恋人を造ってくれと懇願し、博士はそれを作りますが、その女の怪物は、求愛を拒否、焼身自殺してしまいます。 この物語で語られるのは、終始見た目の醜さ。 当初知的で親切な、好ましい性格だった怪物は、人々の迫害を受けてこの世を呪う悪魔に変じてしまいます。 一方、本朝では、西行法師が似たようなことをやっています。 西行法師の偽書とされる「撰集抄」に載っています。 人の姿には似侍りしかども、色も悪く、すべて心もなく無く侍りき。 声は有れど絃管声のごとし。 げにも人は心がありてこそは、声はとにもかくにもつかはるれ。 ただ声の出るべき計ごとばかりをしたれば、吹き損じたる笛のごとし。 と、自分で作った人造人間の醜さを言いたてています。 さても是をば何とかすべき。 破らんとすれば、殺業にやならん。 心のなければ、ただ草木と同じかるべし。 思へば人の姿なり。 しかし破れざらんにはと思ひて、高野...
映画

エンター・ザ・ボイド

東京を舞台にしたフランス人兄妹の自堕落な生活を描いた「エンター・ザ・ボイド」を鑑賞しました。 新宿歌舞伎町と思しき町でアパートを借り、二人で暮らすフランス人の兄と妹。 兄は麻薬の売人を、妹はナイト・クラブでストリッパーをして暮らしています。 この兄というのが、ガリガリに痩せたいかにもな麻薬中毒です。 兄と妹は幼い頃、指をナイフで切って互いの血を混ぜ、絶対に離れない、と誓い合った仲。 世界一照明が多く、幻想的だから、という理由で東京を舞台にしたらしいですが、現実の東京とはまた違った、幻想世界のとある町、といった風情です。 映像が頻繁に変わり、それは兄の麻薬による幻覚であったり、ヤク中仲間の幻覚であったりします。 麻薬取締りの際、兄は警官によって撃ち殺されてしまいます。 それでも妹と交わした誓いが忘れられず、この世に留まる兄。 そこから先は、時制も目線も、何が何やら分からない、原色の幻想世界が繰り広げられます。 ジャンキーを主人公にした映画では、英国の「トレインスポッティング」が印象に残っています。 もうぼろぼろの若者ヘロイン中毒患者が、なんとか抜け出そうとして抜け出せない、それなのに変に...
思想・学問

ふるさと

今日は本格的な真夏日。 日差しも強く、今夏初めて職場の冷房運転がなされました。 冷房とは夏の過ごし方を変えた偉大な発明ですね。 今夏は震災の影響で、各地の花火大会が中止されています。 私のふるさとで行われる江戸川区花火大会も中止です。 15年ほど前まではあまり知られておらす、のんびりとした雰囲気の中行われていた江戸川花火大会ですが、ここ数年は、見学場所と打ち上げ場所が近く、迫力があるということで、当日は都営新宿線篠崎駅周辺が、渋谷か池袋のような人ごみになります。 そうなってから、人ごみが苦手な私は江戸川花火大会に行くことをやめました。 ちなみに江戸川の対岸の市川市は、江戸川花火大会を勝手に鑑賞するどころか、市川市花火大会と呼ぶ無礼者です。 ふるさとは 遠きにありて思ふもの と詠んだのは室生犀星でしたか。 坂口安吾はふるさとの護国神社に、 ふるさとは 語ることなし という詩碑を残しました。 それぞれに短い言葉で、ふるさとを歌っています。 過酷な境遇であっても、幼い頃を過ごし、遊んだり学んだりした地には、愛着を持って当然でしょう。 例えば私は、何よりも誰よりも、私と、私にまつわるものを愛し...
社会・政治

ポストがない

いつでしたか、仙谷官房長官(当時)が、公務員制度改革に関連して、経済産業省のキャリア官僚に、国会の場で「彼の将来に傷がつく」と恫喝ともとれる発言をしたことがありました。 厭らしいことを言うやつだなあと思いましたが、そのキャリア官僚が、このたび事務次官から、「君にふさわしいポストはない」と、自主的な退職を求めたそうです。 キャリア官僚はこれを拒絶しましたが、同時に就職先を探してもいるそうです。 経済産業省のキャリア官僚なら、大学教授や民間の研究所など、就職先はたくさんあるでしょう。 しかしそれは、民主党だか経済産業省だかが妨害しなければ、の話。 これまでの経緯を見ると、すんなり就職先が見つかるとも思えません。 この人はとくに仕事を与えられず、視察目的で四六時中出張させられ、出張しては中身のない出張報告書を書く日々が続いていたとか。 露骨な嫌がらせですね。 しかしそれでも自主退職しないため、ついに事務次官直々に引導を渡しにきたというわけです。 組織で働いていて一番気持ち悪いのが、この手の話ですねぇ。 べつに賄賂をもらったわけでもなく、真面目に与えられた職務をこなしていたら、時の政権を困らせ...
文学

芙美子忌

今日は林芙美子の命日だそうですね。 林芙美子といえば、戦前の流行作家にして、森光子主演の舞台で有名な「放浪記」の作者。 流行作家らしく多作で、どんな注文にも応え、作家としての地位に執着し、有望な新人の目を摘むようなことまでしておのれの作家生命を長らえようとしたことが、川端康成らによって伝えられています。 べつに田舎生まれの田舎育ちを差別する気はありませんが、田舎者じみたあまりのバイタリティというか生命力には、正直げんなりします。 都会人的なはじらいというのは、田舎に生まれ育っても身に着く人はいるし、逆に都会で成長しても、厭らしいほどパワフルな人というのもいます。 田舎っぽいか都会的かというのは便宜的な言葉で、実際の生まれ育ちを表すものではありません。 その前提の上で、私は林芙美子と言う人は、田舎者作家の女王だと思っています。 なんでも突き詰めるのは大変なことで、この人の前にも後にも、私をこれほどいらつかせる小説家は珍しいように思います。 そういう意味では真に偉大な作家なのでしょう。放浪記 (新潮文庫)林 芙美子新潮社浮雲 (新潮文庫)林 芙美子新潮社 ↓の評価ボタンを押してランキングを...
思想・学問

日本の歴史や文化を研究するのが私の職場の使命で、常時何人もの外国人研究者が滞在しています。 その中で、スイス人の輪島塗研究者から、面白い話を聞きました。 私が、「欧米の方は家でも靴を履いているから、水虫が多いだろう」と意地悪な質問をしたところ、彼は猛然と反論しました。 玄関に靴を脱ぐスペースはないが、圧倒的多数の欧米人は家のなかで靴を脱いでいる、というのです。 そのほうが清潔だし、気持ち良いから、と。 ただ、靴を脱ぐ傾向は若者ほど多く、年配者には少ないとか。 もしかしたらわが国の影響かもしれませんね。 床に直座りすることも多いそうです。 家に友達が何人も来れば、全員ソファーには座れないから、と。 また、ちょうど日本で愛車を土足厳禁にするように、ドアの外に靴箱を置いて、家の中には靴を入れない、という徹底した者もいるそうです。 今度は、なんで欧米人は体を洗う浴槽のすぐ隣に便器を設置するのだ?と聞いてみたいと思います。 便所はご不浄とも言う汚い場所。 風呂は体を洗って気持ちも生き返る清浄な場所。 それがすぐ隣り合っているのはいかにも気分が悪いというものです。 第一、風呂に入っているときに、家...
文学

永久未完

宮沢賢治の童話は、子どもの頃誰でも一度は読んだことがあるのではないでしょうか。 私はあまり好みませんでしたが。 宮沢賢治は発表した後の作品でも、何度もしつこく加筆訂正を加え、後に全集を編む時、担当者は非常に苦労したそうです。 そのことから、彼は物語に終わりはない、という特異な見方をしていたのではないかと言われています。 発表された物語もすべて未完で、どういう変容を遂げるか誰にもわからないというのは、なんとも思わせぶりで、読者は困っちゃいますね。 よくひどい出来事が有った時、米国映画などで「それでも人生は続く」と諭されるシーンがありますね。 自分が死なないかぎり、両手両足を切断して達磨さんみたいになっても、人生は続くんですよねぇ。 寺島しのぶの「キャタピラー」なんて、まさしくそれでした。 しかし発表した物語というのは、言わば作者にとってはもう死んだものなのですよねぇ。 完成、といって出版社に送ったのなら、それはもう公のもの、作者が勝手にいじってよいはずがありません。 砂浜に自分が作った砂粒を落とす、というのが、物語を作るときの実感ですかねぇ。 多分宮沢賢治は、あまたの砂粒にまぎれ、どれが...
思想・学問

太陽

わが国は太陽を模した国旗を持ち、極東に位置することから、日が昇る国とか太陽の帝国とか言われてきました。 また、日本神話の最高神は太陽の化身である天照大神です。  私はこれまで、日の丸は昇る朝日に違いあるまいと思ってきました。 しかし近頃、沈む夕日にも見えるのです。 戦後日の丸が最も燦然と輝いていたのは、高度成長からバブルまで。 それが過ぎたらすっかり夕日っぽくなってしまいました。 私は大坂万博の前年に生まれ、バブルの絶頂期は大学生で、つまり教育を受けている期間は概ね日本経済は順調でした。 その代りと言ってはなんですが、政治的には無益なイデオロギー争いが続き、世の中には日の丸が大嫌いと言ってはばからない評論家やジャーナリストが大勢いました。 多分日の丸の白い部分を赤く塗りつぶしたかったのだろうと思います。 その残滓は今にいたるも残っていて、大坂府で公立学校において日の丸の常時掲揚と君が代斉唱時の起立を義務付ける条例が制定されました。 そんな条例を作らなければならないなんて、まことに馬鹿馬鹿しく、悲しいことです。 朝はおはようと言わなければいけない、みたいな下らない条例ですが、それがなけれ...
映画

ON AIR

冬のカナダが舞台のホラー「ON AIR」を観ました。 カナダの田舎町にある小さなラジオ局。 ニュース番組を放送中、リスナーや外から天気予報を伝えるキャスターから、奇妙な情報が届きます。 大勢の人が、意味不明な言葉をつぶやきながら、他人を集団で襲っているというのです。 半信半疑のラジオ局スタッフ。 しかし、どうも本当らしい、ということになり、出来る限り正確な情報を伝えようと奮闘します。 やがて、奇妙なウィルスではないかとか、ある単語を聞くと感染するのではないかとか、憶測が飛び交い、ついには三人しかいない番組スタッフの一人で、アフガニスタンから帰還した町の英雄である若い女性が感染してしまいます。 終始ラジオ局だけの室内劇で、何が起こっているのかよくわからないまま、観る者を混乱させます。 ほとんど残虐シーンがない、新感覚ホラーです。 どこかで観た事があるようなホラー映画が多いなか、久しぶりに観た斬新なアイディアでした。 もううなる他ありません。ON AIR オンエア 脳・内・感・染 ミロスラフ・バシャック,トニー・バージェス,J・マイルズ・デイルアット エンタテインメント ↓の評価ボタンを押...
美術

アンフォルメル

今日は日本橋のブリジストン美術館に足を運びました。 お目当ては「アンフォルメルとは何か?」展です。 アンフォルメルとは、戦後パリで起こった前衛芸術運動で、ダダイズムやシュールレアリスムの系譜を継ぐものです。  しかし私には、その抽象を超えた芸術が、もう一つぴんときませんでした。  なんというか、アンフォルメル以前の、ピカソやダリの絵画は、それを描かずには入られない、という強い欲求があって、自分が一番の自分の絵のファン、という感じが前面に出ているのですが、アンフォルメルの作家の絵は、何か奇抜なことをやってやろう、という強迫観念のようなものに動かされている感じがするのです。 現に、今日観た絵ではアンフォルメルが起こるずっと以前、印象派全盛の頃に神話や聖書から題材をとった幻想的で浪漫的な絵を描いたギュスターブ・モローの「化粧」に最も魅かれました。 モローの「化粧」です。 私は「化粧」の前に一時間も立ち尽くしました。 その間、何度も絵画の女のスカートの裾が風にあおられたように私に迫ってきて、私はそれをとらえようと両手を出し、その手は空を切ったのです。  私は幻覚を見たのでしょうか。  それにし...
映画

リーカー

ジェイソンをもフレディをも凌ぐという宣伝文句に惹かれて「リーカー」を観ました。 砂漠の高速を走らせ、パーティーに向かう若者たち。 突然の車の故障で、モーテルに宿泊することに。 しかしモーテルには支配人も客も誰もいないのです。 そして現れる殺人鬼。 一人、また一人と殺害されていきます。 平凡はB級ホラーだな、と思っていると、ラストにそれは反則でしょ、というオチが待っています。 このオチをつけたくて長々と冗漫な殺人劇を繰り広げていたのね、と分かります。 しかし、何か物足りない気分です。リーカー 地獄のモーテル デヴォン・ガマーソール,デレク・リチャードソン,アリエル・ケベル,マイケル・アイアンサイドポニーキャニオンリーカー ザ・ライジング マイケル・ロバート・ブランドン,マイケル・ムーニー,デズモンド・アスキュー,ミルセア・モンローポニーキャニオン ↓の評価ボタンを押してランキングをチェック!
思想・学問

仙人かモンスターか

組織というのは理不尽なものであり、努力をしたから高い報酬を得られるわけではなく、高い貢献をしたから出世するというものでもありません。 運と引き、最後に実力でしょうかねぇ。 最も私のように、精神障害で三度も長期休暇を取ったような者は、そもそもそういう世界にはおらず、戦力外なので、客観的に職場のドタバタを見ることができ、まことに面白いかぎりです。 言ってみれば、掃除のおばちゃんがそれなりの席に座っているようなものでしょうか。 家政婦は見た、ならず、精神障害者は見た、といったところでしょう。 以前、ドイツの社会学者が、努力-報酬不均衡モデルという理論を発表しました。 要するに努力の量や質が過大であるのに、報酬や人事評価などが低い場合、サラリーマンはストレスフルになる、ということを、膨大なデータをもとに実証してみせたわけです。 でも、そんなの当たり前ですよねぇ。 わざわざ証明しなくたってねぇ。 ヨーロッパ大陸の人々というのは、なんでも証明しないと気が済まないのですねぇ。 私が今在職している職場はそうでもありませんが、前に所属していた機関は、厭らしい出世争いが行われていました。 運と引きと実力の...
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