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社会・政治

百姓

政府の検討会議で消費税を2015年度までに10%に増税するという案をまとめたそうです。 もらうお金は減少し、払うお金は増額なんですねぇ。 百姓は死なぬように生きぬように(年貢をとれ)、と徳川家康が言っていたそうですが、今も変わりませんねぇ。 現代の百姓とも言うべき安サラリーマンは、死なぬように生きぬように、暮らしていくしかないし、きっとそれが幸せでもあるのでしょうねぇ。 難しいことは考えず、今日と明日の飯のことを考えて日々をしのいでいく。 でもそれは圧倒的多数の人間及び動物が、気が遠くなるほど長い期間生きてきたやり方なんでしょうねぇ。 いつもお腹をすかせて、何か食いたいと思いながら。 盆と正月以外は粗末なお粥をすすり、酒も飲めず、重労働に疲れて倒れるように眠る毎日だったことでしょう。 そういう意味では、現代の日本に生まれただけでも大変幸運だったと言わざるをえません。 つい100年ほど前までは竪穴住居のような家に住んでいた人もいましたし、現代でも日に三食食えない国や地域がたくさんあります。 それに比べて、現代日本人は、毎日毎日お祭りのようなご馳走を食い、飲みたければ酒も飲め、風呂にも入れ...
思想・学問

宇宙の幽霊

極小のブラックホールが、宇宙の幽霊のように日々地球を高速で通り抜けている可能性が明らかになったそうですね。 なお、人体に影響はないそうです。 私たちが思い描く、太陽をも飲み込んでいく巨大な質量を持ったブラックホールとはずいぶん違う性質を持っているようです。小さな原子を取りこむことも不可能で、せいぜい原子が極小ブラックホールの周りを回るだけだとか。 しかも最後は放射により蒸発してしまうとか。 そうなると、宇宙の幽霊というよりも、宇宙のカゲロウみたいなものなのかもしれません。 卑近な例ですが、同じイカでも、ホタルイカのような小さなものから、ダイオウイカのような巨大なものまで、ほぼ同じ形状で存在しています。 で、当たり前ですが、ホタルイカは小さな餌を、ダイオウイカは大きな餌を捕食します。 ブラックホールと極小ブラックホールとも、そんなイメージなのかもしれませんね。 極小ブラックホール、毎日この星を通り抜けているとしても、あんまり小さくて目には見えません。 接触しても気づきません。 人間の五感では感じられない存在という意味では、妖怪や鬼、幽霊の類と似ていますね。 自然科学が進歩して神秘主義の領...
映画

バタフライ・エフェクト

昨夜は久しぶりに文句なしに面白いサスペンス風のSFを観ました。 「バタフライ・エフェクト」です。 バタフライ効果(エフェクト)とは、カオス理論を端的に表した比喩で、ブラジルでの蝶の羽ばたきはテキサスで竜巻を引き起こすか、という講演のタイトルに由来します。 カオス理論とは、小さな要素が複雑な結果をもたらすことです。 すなわち、数学上積分による解が得られないため、数値解析による他はなく、しかも数値解析は無限でなければ解は得られないが、数値を計算するには有限でしかあり得ないため、ランダムではなくて決定論的な結果であるにも関わらず、予測ができないことです。 それを端的に表すと、ブラジルで蝶がはばたくとテキサスで竜巻を起こす、という、風が吹けば桶屋がもうかる、みたいな話になるわけです。ちなみに、風が吹くとなぜ桶屋が儲かるかというと、以下のような理由だそうです。 ①大風で土ぼこりが立つ。②土ぼこりが目に入って、盲人が増える。③盲人は三味線を買う(当時の盲人が就ける職に由来)。④三味線に使う猫皮が必要になり、猫が殺される。⑤ネコが減ればネズミが増える。⑥ネズミは桶を囓る。⑦桶の需要が増え桶屋が儲かる...
社会・政治

シー・シェパード

シー・シェパード、日本が調査捕鯨を中断してしまったため、窮地に追い込まれているらしいですね。 クジラやイルカの保護活動をやるから、ということで多額の寄付を受けていたわけですが、肝腎のクジラやイルカを捕獲しようとする輩がいなくなったのでは、活躍の場がなく、商売上がったりというわけです。 目的を達成してしまうと仕事を失うとは、悲しい海上テロリストですねぇ。 用心棒も、店で騒動を起こす悪ガキや、敵のヒット・マンがいなければ、用無しになってしまうのですね。 で、シー・シェパード、今度は鮫の保護に乗り出すようですね。 ヒレを取るためだけに殺害するのは残酷だ、という理屈のようです。 しかし今度は相手が手ごわいですよぉ。 中国の密漁船が主ですからねぇ。 日本政府が行う調査捕鯨なら、どんなテロ攻撃を受けても、無法な反撃はしませんが、中国人で、しかも密漁者。 当然、銃火器を保有しているでしょうし、相手が民間パトロールでしかないシー・シェパードとなれば、容赦はしないでしょう。 なにしろシー・シェパードは逮捕権なんかないんですからね。 自国の海上保安船か、軍艦に護衛してもらわないと命が危ないというもの。 そ...
思想・学問

観音

2005年公開の映画「オペレッタ狸御殿」、当時劇場で鑑賞して、大いに楽しみましたが、その中で薬師丸裕子が何度も「ねーんぴ、かんのんりーきー(念彼観音力)」と観音経の一部を唱えるのが耳に焼き付きました。 今でも時折、ふとした瞬間に、「ねーんぴ、かんのんりーきー」という間の抜けた声が、ふいに聞こえてくるのです。 要するに観音を心に念じよう、と叫んでいるわけです。 で、念じるとどうなるか。 あらゆる苦しみや苦難が去ってしまうんだそうです。 それほど観音様の功徳は素晴らしい、というのが、観音経(妙法蓮華経観世音菩薩普門品)の教えで、これ、般若心経と並んで日本では最も人気があるお経なんですよねぇ。 私がまず感じたのは、般若心経は短いながら精緻に空の教えなど仏教の深遠な哲理を解説した、理論のお経であること、それに対して観音経は、観音様を念じればその功徳で苦しみから逃れられる、と説いた情緒的な観想のお経である、ということです。 一方で理屈を、もう一方でひたすらな信仰を求めるお経が二つながら人気があるというのは、じつに面白い現象です。 そして現代人の多くは、般若心経に心惹かれるでしょう。 なぜなら般若...
仕事

哀愁

しぶい中年男が、背中を丸めて何度も何度も電卓をたたいては、ため息をついていました。 某課の課長補佐、50歳、年収700万円、子どもを私大に通わせ、住宅ローンを払う、真面目な勤労者にして小市民です。 国家公務員及びそれに準じる独立行政法人職員の給与が10%カットされるらしい、との報道を受けて、課長補佐は電卓をたたいたのでした。 何度たたいても、70万円。 「電卓が壊れてるのかと思ったよ」 と、言いながら、年収のうち70万円が失われることを知った課長補佐の背中は、哀愁漂うものでした。 我が家の場合、もっとひどいことになります。 私の収入と同居人の収入を足すと、年収1,000万円は優に越えますから、年間で100万円以上、収入が落ちることになります。 もともとない仕事への意欲が、ますます減退しますねぇ。 なんとか景気を刺激して、上向いてくれないと、給料は下がるばかり。 もっと気の毒なのは一人暮らしをしている新人。 毎月の手取りが15万円くらいでアパートの家賃を払い、スーツやYシャツを買ったら、もうぎりぎりの生活費しか残りません。 彼らに10%削減はあまりに酷ということで、5%になるようですが、...
映画

運命のボタン

キャメロン・ディアス初の本格サスペンスというふれこみの「運命のボタン」を観ました。 でも内容はサスペンス風のSFですね。 ある日、顔が半分焼け爛れた老紳士が現れて、24時間以内にボタンを押せば100万ドルやる代わりに、見知らぬ誰かが死ぬ、という赤くて大きなボタンがついた箱を置いていきます。 それを押すかどうか夫婦で協議した結果、夫は胡散臭いと言って押すことに反対しますが、妻は100万ドルという大金に目がくらみ、ボタンを押してしまいます。 100万ドルは翌日キャッシュで支払われますが、夫婦を訳が分からない不条理な出来事が立て続けに襲います。 前半は謎がからまる不条理劇。 後半からは、どうやら終末論的な、人間を破滅させるかどうかを、老紳士の依頼主が試すため、ボタンのゲームを繰り広げているらしいことがわかります。 この手の作品、ハリウッドでは最近よく作られますね。 キアヌ・リーブス主演の「地球が静止する日」とか、「2012」とか。 破滅という観念は人を浮かれさせるようで、平安時代も末法思想が流行ったし、明治維新前夜のええじゃないか、それに滅び行く武家を描く籠城の末の落城、近くは全共闘の安田講...
映画

パラノーマル・フェノミナン

やっちゃいましたねぇ。 「パラノーマル・フェノミナン」。 「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」、「クローバー・フィールド」、「レック」、「パラノーマル・アクティビティ」とヒット作を連発し続けたフェイク・ドキュメンタリー。 二匹目どころかもう何匹目だかわからないほどのドジョウがいるのに、また作っちゃいました。 そして私は、性懲りもなく観ちゃって、損した気分です。 まあ、レンタル代100円也ですから、腹も立ちませんが。 ホラー監督のもとに送られてきたという超常現象を撮影した映像を紹介するという体裁のフェイク。 一本目はラブホテルを訪れたカップルを襲う超常現象。 より本物っぽく見せたかったのか、顔にモザイクはいただけません。 役者が顔隠してどうするんですか。 二本目はパワースポットを訪れたおねえさん三人組が奇妙な現象にあうのですが、叫んだりUFOやら岩やらが飛んでいたり、笑いをとるにもお粗末というものです。 フェイク・ドキュメンタリーはもはや流行りを過ぎました。 奇をてらうのは止めて、王道のホラー映画を作ってください。パラノーマルフェノミナン 白石晃士ビデオメーカーブレア・ウィッチ・プロジェク...
社会・政治

G8

フランスでのサミット、原発事故のせいで思わぬ形で日本が注目を集めることになってしまいましたね。 菅総理、明確なメッセージを出せませんでしたが、中曽根元総理を真似したのか、米国大統領の隣を終始キープしていました。 当時の中曽根ーレーガンの厚い信頼関係とはまったく異なるのに、パフォーマンスはお好きなようです。 G8の面子、毎年思うことですが、戦前の帝国主義列強とほぼ同じですね。 これが中国やインドなどは癪に障るんでしょう。 もう何十年も前に国家としてのピークを過ぎた国が寄り集まって偉そうに、といったところなんでしょうね。 近年、中国・インド・ロシア・ブラジルの新興4カ国が集まってG4を開いているとか。 ロシアはG8にもG4にも入って、こすい感じです。 元々はロシアを除く7カ国が経済問題を話し合う場だったのが、冷戦の激化とともに旧共産圏に対抗するための政治的な会議になり、ソヴィエト崩壊後はなんだかよくわかりませんが敵の大将だったロシアを巻き込んでの政治的お祭りになってしまいました。 もうこんな嫌みったらしいお金持ちクラブの会合は止したほうが良いでしょう。 世界の主要国のお歴々と肩を並べて喜色...
文学

梅雨

関東地方は今日梅雨入りだそうですね。 例年に比べてずいぶん早い梅雨入りです。 梅雨というのは多分、季節の豊かなわが国において、最も嫌われている時季でしょうね。 じめじめしているし、外出も億劫だし、春の花や夏のホトトギス、秋の月だのといった、その季節を象徴する名物が冴えないんですよねぇ。 紫陽花と雨ですからねぇ。 近代以降はともかく、古典の部類に入る和歌に、紫陽花や梅雨を読んだ歌が極端に少ないというのも、日本人の梅雨嫌いの表れでしょうか。 もっとも梅雨嫌いは日本人に限ったことではなく、ロシア人の奥さんをもらった友人がいるのですが、その奥さん、梅雨を、絶望的な季節と呼んで帰国し、10月まで戻らないそうです。 数少ない梅雨の歌の中から、比較的有名なものを。 「千五百番歌合」から。 夏もなほ 心はつきぬ あぢさゐの よひらの露に 月もすみけり   藤原俊成  夏であっても心が尽き果てるようなあはれを感じさせるものだ、あじさいの花についた露に澄んだ月の光が宿っているのを見ていたら、といったほどの意でしょうか。 あぢさゐの 下葉にすだく 蛍をば 四ひらの数の 添ふかとぞ見る  藤原定家  日が暮れ...
社会・政治

困ったやつ

すんごいですねぇ。 東京電力の海水注入、政府の意向で小一時間中断したという話でしたが、ここにきて現場の所長の判断でじつは海水注入を継続していたとか。 有り得ない二転三転ぶり。 これじゃあ誰も東京電力の発表をまともに受け取らないでしょう。 なんでも所長は本社に楯突く困ったやつで有名だったそうですね。 そんなに楯突いても所長でいられたのですから、理屈の通った反論だったのでしょう。 今回の注水継続は、現場を預かる者としてどうしても中断するわけにはいかなかったからだ、と述べています。 じつは現場の混乱をよそに、上意とばかり、頓珍漢な指示が天から降ってくることはよくあります。 そこで素直に従ってガタガタになることが明らかでも、組織人というのは従うのがルールです。 どうしても従えないと考えた場合、上司を説得して指示を変えてもらうよう働き掛けるわけですが、これがはるか雲の上から降ってきたとなると、途中に説得すべき中間管理職が10人もいたりして、とても時間的に不可能となって、ついには現場が指示を握りつぶす、ということが起こりうるわけです。 昔から直訴はご法度。 肝の据わった先輩など、赤がたっぷり入った...
映画

変態村

フランスのかなりイッチャッテる映画、「変態村」を鑑賞しました。 それにしてもこの邦題、なんとかなりませんかねぇ。 国中をワゴン車でドサ廻りしているイケメン歌手。 クリスマスコンサートに向かう途中、地図にない村に迷い込みます。 車が故障してやむなく近くのペンションに宿泊します。 ペンションの主人、かなり変態です。 イケメン歌手を途中から逃げた女房と思い込み、女装させて犯すは、逃げたといって十字架に縛り付けるは、完全に不条理の世界です。 ペンションの主人と対立する村人たちに助けを求めますが、村人たちは豚をも犯す通人です。 やっぱりイケメン歌手をペンションの主人の女房と認識し、次々犯します。 ハリウッド映画にはない、因習的で不潔なヨーロッパの田舎が、陰惨な雰囲気を盛り上げます。 不条理を描いた映画としては特筆すべきものですが、あまりに奇妙で一般の映画ファンにはお勧めできません。 奇妙で暗い映画がお好きな人はどうぞご覧ください。変態村 ファブリス・ドゥ・ヴェルツ,ロマン・ブロタキングレコード↓の評価ボタンを押してランキングをチェック!
美術

青という色、爽やかな青春のイメージが強いでしょうか。 白鳥は かなしからずや 空の青 海のあをにも染まず漂ふ  若山牧水 この有名な和歌は、青という色の持つ印象を端的に表しているように思います。 言わば、正の青。 しかし青には、邪のそれが存在することを、認めないわけにはいきません。 例えば、青髭男爵、ジル・ド・レー。 彼は領地の村に住む少年を次から次にさらっては虐殺し、悪魔に捧げて後はその死骸で淫らな欲望を満たしました。 一説には、その数、600名とも。 酒鬼薔薇聖斗や宮崎勤が権力を握った場合を想像してみれば分かりやすいでしょう。 そしてまた、「雨月物語」に見られる青頭巾。 美濃の国の高僧が、越の国から来た稚児を寵愛し、稚児が病に没すると稚児の遺骸を何日も抱き、ついには稚児の死肉を喰らい、骨をしゃぶり、気がふれて鬼に変じてしまいます。 以来、墓を暴いては死肉を喰らうすさまじい生活を送るようになり、村人たちから恐れられます。 それを旅の禅師が説得し、悪行を止めさせます。 青頭巾は、鬼から高僧へと戻るためのまじないのような役割を果たします。 映画「ブルークリスマス」では、UFOを目撃した者...
社会・政治

役務

震災後、多くの人々がボランティアとして現地入りし、様々な活動をしています。 また、ほとんど報道されませんが、国立病院や国立大学附属病院などでは業務命令として医師や看護師を交代で派遣し、多いに活躍しています。 がれきの除去一つをとっても、巨大なマン・パワーが求められている中で、自衛隊や消防、警察などとともに、その他の公務員やボランティアの活動が重要であることは論を待ちません。 某新聞で紹介されていましたが、もう十年以上前になりますか、義務教育の在り方を検討する政府の諮問会議で、曽野綾子委員が奉仕活動の義務化を提言していたそうです。 結局それはどういう理由でか、実現には至りませんでした。 曽野委員は専ら教育的見地からの奉仕活動を考え、それは女史のキリスト教徒としての信仰心から出たものと思われます。 しかし巨大な震災を前にして、奉仕活動の義務化というのは、なかなか妙案であるように思います。 小中学生だけでなく、言わば兵役に代わる国民の義務として、成人したなら二年か三年、役務の提供及び肉体の鍛錬を行うようにするというのは、時代の要請に適うように考えます。 かつて近代国家では兵役は国民の義務で、...
映画

ヴィタール

不朽の名作「鉄男」及び「鉄男Ⅱ」で、肉体を題材に無機質な美を描き出した塚本晋也監督。 その塚本監督による、愛する者の死とその肉体との会話を静かに謳いあげた「ヴィタール」を鑑賞しました。 交通事故で記憶をなくした医学生、高木。 偶然にも、同じ事故で亡くなった恋人が献体し、その遺体を高木が解剖することになります。 少しずつ記憶を取り戻していく高木。 同時に、中有の闇を彷徨う恋人と過ごす時間を持つようになります。 そしてその時間は、夢のような現のような、もう一つの現実。 今ここに生きてあるのと同様に、リアルなのです。 亡くなった恋人に嫉妬する女子医学生。 しかし美しい思い出でしかない恋人に勝てるはずもありません。 解剖にのめり込む高木。 それを見つめる女子医学生。 肉の塊でしかないはずの遺体が、体が鉄に変化していく男の苦悩を描いた「鉄男」の鉄とだぶります。 身近な者の死を描いた映画では、「息子の部屋」が高い評価を得ていますが、私は涙の押し売りみたいで好きになれませんでした。 しかし「ヴィタール」では、幻想的な映像美で、涙を使わずに身近な者の死が意味するところを突きつけ、それはとても切ない印象...
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