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思想・学問

50センチ

上海の某中高一貫の共学校で、珍妙な校則が制定されたそうです。 すなわち、男女が50センチ以内に近づいてはならない、だとか。 わが国でも男女七歳にして席を同じゅうせず、という「礼記」の教えが尊ばれたことはありますが、50センチ以内はダメって、先生はいつも50センチの定規を持ち歩いているのでしょうか。  野暮ですねぇ。  「好色一代男」の主人公、世之介は7歳で初体験を済ませ、生涯で3,000人以上の女性、700人以上の少年と褥を共にしたというのに。  だいたい本当に付き合っている場合、えてして学校では素っ気なくふるまって、学校外で0センチ以下に近づいたりするものです。 校則というからには、誰かが発案して、会議にかけて、印刷して周知したんでしょうねぇ。 途中で誰かこれはおかしな校則だ、と言う先生なり事務員なりはいなかったんでしょうかねぇ。 そういえば私が通っていた高校は男女比5:5の共学校でしたが、不純異性交遊は禁止という校則がありました。 しかし手をつないでもダメということはなかったですね。 数年に一人くらい妊娠して退学する女生徒が出るらしい、とは聞きましたが、私が在学中には出ませんでした...
精神障害

借り換え失敗

以前このブログで、住宅ローンの借り換えを申し込んだ、と書きました。 11年9カ月残っている返済期間が、10年以内になるから、と。 しかし、怖れていたことが現実となりました。 銀行の審査ではなく、保険会社の審査で落ちたのです。 双極性障害を素直に告知したためです。 そうはいっても、隠すわけにはいきません。 私は障害者自立支援法の「重度かつ継続」の認定をうけ、手帳も交付され、治療費は1割負担ですんでいます。 精神病薬を大量に服用してもいます。 これでは隠しようがありません。 告知義務違反に問われ、いざというとき保険が降りないということになってしまいます。 精神障害があると保険に入れないというのは世間では常識らしいですね。 私は発症前に保険にも入り、住宅ローンも組んだので、助かりました。 もし今も借家住まいだったなら、半永久的にローンを組めず、即金で住宅を買えるくらいまで貯金に励まなければならなかったでしょう。 障害者職業センターや自助グループ、精神科医などの理解ある人々とばかり接していては気付かない、世間の厳しさを教えてもらいました。 ありがとう、保険屋さん。↓の評価ボタンを押してランキン...
その他

安宅

昨日NHKで能楽中継を放送していました。 曲は「安宅」。 歌舞伎では歌舞伎十八番の一つ、「勧進帳」として知られる、山伏姿に身を隠した義経と弁慶の一行が安宅の関でとがめられ、にせの勧進帳を読みあげて難を逃れる、有名なお話しです。 弁慶を観世流の宗家当代、観世清和が演じ、見事な舞を見せています。 宗家現在50歳、軽やかな身のこなしで舞う様は観る者を魅了しますが、顔中汗びっしょりなのは、ちょっといただけません。 面白いと思ったのは、曲の最後の段。 安宅の関を逃れ、山中で一休みしていると、先ほどはご無礼を、と言って富樫と従者が酒を持って追ってきて、酒宴を開く場面です。 富樫は本当にだまされたのか、武士の情でだまされたふりをしているのか、どちらにしても弁慶は酔ったふりで富樫に長い舞を見せ、謡いを吟じ、踊る間に義経や山伏姿の伴の者どもを逃がし、自分も棄てゼリフのように「虎の尾を踏み毒蛇の口を逃れたる心地して、陸奥の国へぞ下りける」と吟じて去っていくのです。 酒なんか飲んでもお互い酔えなかったでしょうねぇ。 一方は追う側、もう一方は追われる側。 一歩間違えば切り合いになってしまいます。 能にしても歌...
映画

発火能力(パイオキネシス)

「クロスファイア」を鑑賞しました。 宮部みゆきのベストセラー小説を基にした映画ですが、原作よりシンプルでわかりやすく、それと脚本が素晴らしく、非常に面白いSF娯楽作品に仕上がっています。 主演の矢田亜希子も良いですが、本作がデヴュー作となる子役の長澤まさみが純朴だけど怖ろしい超能力少女を演じていて、脇役ながら異常な存在感を発揮していました。 やっぱりスターというのは子どものうちから輝いているのですね。 パイオキネシスと呼ばれる、念力で発火させる能力を持つOLが、同僚で恋人になりつつある青年の妹が殺害され、しかも犯人が証拠不十分で不起訴になったことから、おのれの能力を使って制裁を試みます。 しかし失敗し、しかも周りの人間ばかり焼き殺してしまったために、悪への制裁なのか自己防衛なのか、はたまた加虐の暗い欲望を満足させるためなんだか、よくわからないうちに泥沼にはまりこみ、破滅していきます。 その間に警察内部の確執や、他の超能力者との接触、青年との淡い恋が描かれ、豪華な作品に仕上がっています。 パイオキネシスを題材にした映画というと、いじめられっ子が切れて学校中を燃やし尽くすホラーの名作「キャ...
映画

エクトプラズム

本格心霊ホラー「エクトプラズム」を観ました。 原題は「THE HAUNTING IN CONNECTICUT」というので、邦題も「コネチカットの幽霊」とでもしたほうが雰囲気が出ると思うのですが、邦題をつけた人、失敗ですね。 下の写真の口から出ている奇妙な物体がエクトプラズムで、交霊術のときなどに実際に見られる現象だそうです。 実話を基にした映画で、息子のがん治療のため、病院に近いコネチカットの古い屋敷に越してきた一家を襲う不思議な現象を描いています。 格安の家賃で借りたその屋敷はいわくつきでした。 かつて葬儀場で、地下に死体防腐処理施設があり、古いクローゼットからは死体の写真ばかり山のように出てくるのです。 がん治療に苦しむ長男が、やがて幻覚を見始めます。 それは当初抗がん剤による副作用かと思われましたが、やがて家族全員が幻覚やラップ現象に苦しむことになります。 そしてどうやら葬儀社の主はこの屋敷で頻繁に交霊会を開き、さらには黒魔術の儀式を行っていたらしいことが示されます。 病院で知り合った霊能者の牧師に助けを求めますが、牧師は悪霊と良い霊とを間違えて除霊を行ってしまい、惨劇が起きます...
散歩・旅行

午前中の強い日差しを浴びようと、近所をそぞろ歩きました。 途中、番犬にほえられたり、公園では少年野球の子どもたちがキャッチボールをやっていたり。 休みの日に集団で同じ格好をして球を投げたり打ったり、コーチから叱られたり、嫌ですねぇ。 私は団体競技は幼いころから大嫌いでした。 立派な一戸建ての庭に、見事な梅が咲いていました。 もう春なんですねぇ。 来週はもう三月。 この年度末が終わると異動の季節。 私のリハビリ勤務はまだ続くんでしょうか。 そろそろ復職から10ヶ月がたとうとしています。 去年の今頃はリワークに通っていたなんて、はるか昔のことのようです。↓の評価ボタンを押してランキングをチェック!
その他

週末

今週も5日間通いました。 水曜日、早退はしましたが。 年度末で、仕事量が明らかに増えています。 しかしそうはいっても、まだ余裕があります。 5日間の長さを実感しました。   今日は帰りに内科に寄って、コレステロールを下げる薬をもらう予定です。 もう10年も飲み続けています。 自覚症状がないので、三カ月に一度の血液検査が頼りです。 今のところ安定しており、食事制限や運動は命じられていません。 サラリーマンに運動しろと言っても食事制限しろと言っても難しいから、薬を飲んで、普通に暮らせばよい、と甘いことを言ってくれるありがたい先生です。 ただ患者が少ない時間に行くと、先生の長話に付き合わされるのがたまに傷ですが。↓の評価ボタンを押してランキングをチェック!
社会・政治

正直で立派?

菅総理が民主党マニフェストの子ども手当について、26,000円と聞いてびっくりした、と国民がびっくりするような発言をしましたね。 あんたらが作ったんでしょうに。 なんで他人事みたいなことを。 そしてもっとびっくりしたのが、与謝野大臣が菅総理のその発言を、正直で立派、と評したこと。 まるで民主党のマニフェストは誰が案を作ってどこで揉んで最終的にどう決めたのか分からないデタラメ、と言っているようなもの。 与謝野大臣、また民主党から叩かれますよぉ。 まあ、面白いからいいんですけど。 鳩っちはイライラさせる面白さでしたけど、菅総理は失笑しちゃう感じですかねぇ。 イラ菅の名が泣くというものです。 もうじき統一地方選。 がんばれ、民主党↓の評価ボタンを押してランキングをチェック!
社会・政治

良い国

松木農林水産政務官が小沢議員への党員資格停止処分を不服として、政務官の職を辞するそうですね。 日本は平和ですねぇ。 有能な政治家がサル山のボス争いのようなことを繰り広げても、別段問題ないんですねぇ。 格差社会だとか、新卒内定率の下落だとか、少子高齢化だとか、若者の内向き志向だとか、新聞を開いてもニュース番組を見ても日本は底なし沼にはまりこんだかのような錯覚に陥ります。 しかし日本には言論の自由があり、選挙があり、中国に抜かれたといっても200以上国があるなかで日本のGDPは世界3位。 スラム街はなく、街は清潔で、子どもに売春を強要して小銭を稼ぐ親もまずいないし、臓器を売るやつも滅多にいません。飢え死にする人もまずいないでしょう。 ホームレスでさえ炊き出しなどを利用すれば飯が食えるし、文字が読めない人はほとんどいません。 日本が世界から関心を持たれなくなったのはむしろ良いこと。 なぜ関心が向けられていたかと言うと、戦前はロシアを破って有色人種でただ一国だけ植民地を持つ帝国主義クラブの一員になり、昭和に至って米英に刃向かったからだし、高度成長期からバブルにかけては外国の不動産を買いあさり、...
文学

殉教

先日、阿川弘之がエッセイやインタヴューなども含め、すべての作家活動から引退する旨が報じられました。 太平洋戦争中に青年将校として青春時代を送った彼は、多くの戦争を題材とした小説を執筆しましたね。 齢90、第三の新人と言われた同世代の作家たちも多くは逝き、潮時といったところでしょう。 今では娘の阿川佐和子のほうが一般に知られているかも知れません。 娘といってももう50代後半ですが。 独身の娘のことが唯一心配だ、と言っていましたが、結婚していたって、子どもに恵まれず、相手に先立たれれば生涯独身を貫いた者と同じこと。 一人に慣れていないためかえって喪失感に責められるかもしれません。 第三の新人のなかでは、私は安岡章太郎の小説を最も愛読してきました。 怠け者な感じが良いのです。 しかし、その世代の最高傑作は何かと問われれば、遠藤周作の「沈黙」を挙げるでしょう。 日本に宣教に行ったポルトガル人司祭が棄教したとの報告を受けて、ことの真偽を確かめに来た弟子の司祭の顛末を描いた小説で、キリスト教を題材にしたわが国の文学のなかでは、他の追随を許さない名作です。 拷問に耐えかねて棄教した日本人信者が、自分...
映画

インシテミル 7日間のデスゲーム

今日は午後から早退し、二時間ほど昼寝しました。 少し元気になったので、DVD鑑賞をしました。 昨年の10月にロードショー公開された「インシテミル 7日間のデスゲーム」です。 時給112,000円という高額のアルバイトに応募した10人の男女。 非倫理的な面を含む心理実験というふれこみでしたが、到着してみてびっくり。 殺人を犯した者にはボーナスが出、死者にもボーナスが出、犯人を突き止めた者にもボーナスが出る、というルールなのです。 7日間が過ぎるか、生存者が2名になった時点で実験は終了。 この実験はインターネットで配信され、それが財源になっています。 藤原達也、北大路欣也、綾瀬はるか、石原さとみ、武田真治ら、豪華なキャストで売る気満々です。 しかし、脚本が悪いのか、これといって山場もないし、謎らしい謎もないし、あっと驚くオチもありません。 人物造形も雑。 これでは豪華俳優陣が泣くというものです。 生存者が一人になるまで実験が続くとか、もっと過酷なルールにしたほうが面白かったのではないでしょうか。インシテミル 7日間のデス・ゲーム 藤原竜也,綾瀬はるか,石原さとみ,阿部力,武田真治ワーナー・...
精神障害

重い

朝から体が重いです。 なぜかはわかりません。 多分バイオリズムが良くない所にきているんでしょう。 もともと双極性障害は気分や体調の変化が激しい病気。 今日は勇気をもって午後から早退します。
社会・政治

福祉の街

大阪万博などの高度経済成長期の様々な仕事を支えた人々に、あいりん地区の日雇い労働者がいますね。 彼らは屈強な単身男性が多く、いわゆる寄せ場を形成して、仕事に精をだしました。 ドヤなどと呼ばれる安価な宿泊所を定宿とし、仕事にあぶれて蓄えもなければ公園などで野宿も厭わない、日本経済の最底辺を力強く支えた男たちです。 バブル崩壊前までは、あいりん地区は日雇い労働者の街でした。 しかしバブル崩壊後、日雇いの求人が激減。 加えて日雇い労働者たちが高齢化したため、生存そのものが危ぶまれる状況に陥り、教会などが炊き出しを行ったりして、働かなくても食える、福祉の街になってしまいました。  そのためかつては日雇い労働者の労働環境や労働条件の向上を目指していた社会運動は、日雇い労働者の生存を守る運動になりました。 そして生まれたのが、仕事にあぶれた高齢労働者を行政が雇い、道路掃除などをさせる、公共事業です。 日雇い労働の求人は最盛期の三分の一にまで落ち込んでいると言いますから、道路掃除も焼け石に水といったところでしょうか。 その上暴力団が路上生活者を大量に拉致同然に連れて行き、アパートに住まわせて生活保護...
社会・政治

物欲地獄

最近TPPへの参加をどうするか、ということが話題になっていますね。 経済界は参加を自明のこととし、農家や農協は絶対反対。 この利害の調整をうまく行えるのか、菅内閣の動きは注目すべきところです。 もう10年以上前から、グローバル化ということが叫ばれていますね。 世界は境界を失い、ひたすら巨大な利益を求めてどこへでも行く。 かつての帝国主義列強によってブロック化された植民地時代には、植民地に消費を担わせ、富を搾取すれば済むことでした。 しかし今、消費者は世界中のあらゆる人々。 グローバル企業は世界中の人間の物欲をかきたて、欲望にそうような商品を作り、過剰な広告を打って売り込む。 売ったならばただちにさらに高性能な製品や安価な製品を開発して再び消費者の所有欲求をかきたて、またまた売りこむ。 利益を得た企業や株主は生涯かかっても使いきれないほどの富を蓄えながら、もっともっとと、多額の利益を追求する。  際限のない物欲地獄がグローバル化の正体なのでしょうか。  立って半畳寝て一畳。  物欲を燃えたぎらせたとて、たかが知れているというものです。 現に近頃の若者はあまり物を欲しがらないと聞きました。...
美術

鎌倉銀閣

もう五年以上前になりますでしょうか。 私の友人の女性が、現代美術家と結婚して、個展をやるので見に来てほしい、との招待を受けました。 渡辺五大という作家で、元は東京藝術大学の先生だったらしいのですが、作品制作の時間が欲しいと、大学を退職して作品制作に打ち込んでいるストイックな人らしい、と聞きました。 彼女は貧乏でもいいから夢を追う人と一緒になりたい、と日頃から言っていましたので、ぴったりの相手と結婚したのですね。 恋多き女性というか、失恋話にずいぶんつきあいました。 で、鎌倉でやっているという個展に出向きました。 タイトルはずばり、鎌倉銀閣。 要するに荒れたお堂に銀紙を貼り付けただけのものです。 しかしなぜか、それが山中の隠れ家のような立地と相まって、幻想美を醸し出しているのです。 鎌倉銀閣です。 そこで、作家本人と会い、言葉を交わしました。 もっと狂気じみた芸術家を想像していたのですが、いたって常識的な、一見するとサラリーマンのような人でした。 残念ながら奥様と再会、というわけにはいきませんでしたが、二人の子供に恵まれ、元気に過ごしているとのことで、安心しました。 友人の旦那さんという...
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