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文学

春の雪

関東地方は春の雪。 窓から外を見ると、幻想的な雪景色が広がっています。 冬の最後の抵抗といったところでしょうか。 雪が降ると必ず思い出す歌があります。 「万葉集」のなかでも特に有名な歌。 聖武天皇と藤原夫人の歌です。 わが里に 大雪ふれり大原の 古(ふ)りにし里に ふらまくは後(のち) 聖武天皇の御製で、私の居る飛鳥に雪が降りましたよ、あなたのいる大原の古い里に降るのは、もっと後の事でしょう、といった、雪を自慢する歌です。 これに対し、藤原夫人は、 わが岡の 龗(おかみ)に言ひて 落(ふ)らしめし 雪の摧(くだ)けし 其処に散りけむ   と、返しています。 こちらの里の竜神に言いつけて降らせた雪のかけらが、そちらにちらついただけでしょう、という、敵対心をむき出しにした歌です。 そこは気心が知れ合った夫婦のこと。 雪を肴にじゃれあっているのでしょう。 大体大原にしたって飛鳥にしたって、場所柄そんな大雪が降るはずないので、うっすら積ったくらいのものでしょう。 それを大雪と詠う聖武天皇。 無邪気に喜んでいるのでしょう。 小犬のようですね。 そしてそれに反論してみせる藤原夫人。 夫婦の関係性が...
社会・政治

落城間近

前原外務大臣が辞任とか。 違法に献金を受けていたのであれば当然のことで、議員辞職、さらには訴追まで考えなければならないでしょう。 偽メール事件を思い出しますね。 あの時は当時の前原代表、今回と違ってなかなか辞任しませんでした。 事件をでっち上げた永田寿康議員、辞職して職を転々とし、奥さんと別れて精神障害を発症、入院していた精神病院近くの駐車場で遺体で発見されました。 自殺であったとか。 当時まだ30代。 東大を卒業して財務省に入省し、政界に転じたエリートでしたが、エリートゆえに挫折にはもろかったんでしょうかねぇ。 最近の民主党、予算案採決を欠席する議員や減税日本に走る議員が出て、今度は看板大臣の不祥事。 落城間近の城から、あるいは逃げ出し、あるいは勝手をやり、統率がとれずに右往左往している感じがします。 殿様は目もうつろ、生気がなくなり、気鬱に陥ったかのごとくですが、地位への未練はたらたらで、首を差し出して城を救おうという気はないようです。 ある米国人が、日本は政治がこんな状況になっても平穏を保っている素晴らしい国だ、と褒めているんだか貶しているんだかわからないコメントをしていました。...
その他

東京ガールズコレクション

昨日BSで東京ガールズコレクションを中継していました。 日本のみならず、世界25カ国で中継されたとか。 ファッションは新しい日本の成長産業になるかもしれませんね。 それにしてもなぜ、東京ガールズコレクションはこれほどまでに内外の若い女性を熱狂させるのでしょうか。 私は退屈を感じながらも、その謎を解明すべく、画面に食い入りました。  まず感じたことは、モデルが笑顔を浮かべて生き生きとしていること。 一般にファッションショーというと、無表情でマネキンのようなモデルがつまらなそうに出てくるイメージがあります。 次にファッションがあまり奇抜ではなく、街で着ていてもさほど違和感がなさそうなこと。 これまでは宇宙人か、と思うような珍妙なファッションを披露する場合が多く、実用より芸術性を重視していたように感じます。 そして山手線の通勤時のような混雑ぶりで、会場が狂騒的なお祭り騒ぎになること。 そういったあたりでしょうか。  それにしてもファッションモデルというものは、概してあまりにも細く、鑑賞用としてはともかく、実用には向きませんね。 なんだか中性的で、美少女なんだか美少年なんだかわかりません。 実...
映画

21グラム

今日はかなり重たい人間ドラマを観ました。 「21グラム」です。 交通事故で夫と幼い二人の娘を喪った妻、キリスト教を堅く信じ、過去の悪行を恥じて更生中だったのに交通事故を起こしてしまった不良中年の犯人、夫の心臓を移植されたおかげで死の床からよみがえった大学教授。  犯人、被害者でありドナー、その妻、ドナーから心臓をもらう病人が、時の必然とも言うべき不思議な縁でつながっていきます。   この三人それぞれの視点で時系列を狂わせて短いシーンをつなぎ、三人それぞれの思いや苦しみを描き出して観る者を圧倒する巨編です。 21グラムというのは、人間が亡くなると体重がそれだけ軽くなるといわれているそうで、いわば魂の重さ。 ストーリーの要所要所で、「それでも人生は続く」というセリフに出くわします。 夫と娘を喪った妻を慰める老いた父親だったり、キリスト教によって救われたと信じていたのに交通事故を起こしてしまった犯人が神を呪う言葉を吐いたときに言い聞かせる牧師だったり。 死なないかぎりどんなひどい目にあっても人生は続くのだからやきりれません。 時系列が混乱しているため、最初のうちストーリーが追えないという難点...
社会・政治

予算

来年度予算案、衆議院を通って参議院に送られましたね。 これで予算案自体は年度内の成立が確定しました。 まずは一安心。 これまで何度か予算成立が年度を越えたことがありましたが、国の機関は清掃や警備などの年間契約を、4月1日付けで一度結び、予算が成立した時点でもう一度契約書を交わす、という馬鹿馬鹿しいことをやっていました。 予算案は年度内に成立しますが、予算関連法案が宙に浮いています。 これが通らないと国債の発行もままならず、秋には予算が枯渇するとか。 それは未知の領域です。 民主党から16人も造反者がでて、さらに1名は離党して減税日本に行っちゃいましたから、衆議院の三分の二は不可能で、与野党協議で合意するか、解散するか、退陣するか、しか選択肢はありません。 正論を言えば解散しかないと私は思っていますが、解散するとまた時間をくうので、与野党合意できればそれにこしたことはありません。 それにしても、国民の生活が第一と言って華々しく政権交代を実現させた民主党、今では見る影もありません。 マニフェストもほとんど実現できないことが明らかになってしまいました。 野党の修正要求に応じて大幅に譲歩し、予...
映画

×ゲーム

「×ゲーム」をDVDで鑑賞しました。 いじめられっ子が大人になって以前自分が強制された×ゲームをいじめっ子びやらせるという荒唐無稽なようでいて現代的な課題を隠し持つ作品です。 しかし、牛乳の一気飲みをさせられたからといって、何リットルもの牛乳を一気飲みさせたり、画鋲をおいた椅子にすわらされたからといって座いっぱいに千枚通しのような尖った金属が仕込んである椅子に座らせたりと、いささか常軌を逸しています。 最期には皆殺しにしてしまうというのはいかにもやりすぎ。 復讐のための組織があって、そこがやっている、というのはありそうな話ですが。 無駄に長く、冗漫。 残念な作品でした。×ゲーム 荒木宏文,菊地あやか,仲川遙香,三上真史,鶴見辰吾Happinet(SB)(D)↓の評価ボタンを押してランキングをチェック!
仕事

金曜日

5日間の出勤を無事終えて、金曜日の夕方。 毎週思いますが、長かったですねぇ。  某機関に勤務していた時、トラブル続きで土日も含め21日間連続で出勤したことがあります。 しかも帰宅は連日深夜。 あの時は発病前で元気だったせいか、疲れたというより、高揚した感じで毎日が過ぎて行きました。 今は毎日定時で帰っていますが、一週間が永遠にも感じられます。 何年働いても仕事に慣れるということはないですねぇ。 それはそうだと思います。 何度ぶつけても脛をぶつければ痛いし、歯が痛いのだって何度繰り返しても慣れるということはないでしょう。 働くということは無理をするということで、無理をすればダメージを受けるのは当たり前。 これは障害者、健常者関係なくそうでしょう。 障害者といえば、知的障害のある青年が5歳の女の子を殺害した千葉県東金市の事件、懲役15年の有罪判決が出ましたね。 弁護側は事実については争わず、青年には知的障害のため訴訟能力がなく、刑事罰を科すことはできない、と主張しました。 心神喪失による無罪ではなく、裁判自体が成り立たない、というわけです。 素人目に見てもこの戦略、無理があるように思います...
社会・政治

ある種のパワハラ

日経ビジネスオンラインで、ある種のパワハラという記事を読みました。 要するに、本来そんなつもりで言ったんじゃないのに、部下が過剰反応して、パワハラと言えば言えなくもない、という状況になってしまった、ということのようです。 そしてそれは最近増えていて、若い部下のコミュニケーション能力が低いために、上司の意図をくみ取るとることができないために起きる現象で、メールやSNSなど、相手の表情や口調を斟酌せずにコミュニケーションを取るツールが発達したせいだ、というのです。 意識が低いですねぇ。 仮にそうだとしても、現代社会に生きていればいやでもメールやSNSを使わざるを得ず、それが昔懐かしい人情味あふれるコミュニケーションを喪失させた、とでも言いたいのでしょうか。 そんなことを言い出せば、電話が発明された当時、手紙と違って人情味がないと感じたでしょうし、電車や車が普及したとき、人は歩く速さで旅をするものだ、と嘆いたでしょうし、旅客機が登場したときは船旅の優雅さを懐かしんだことでしょう。  物事を道具のせいにしてはいけません。 上司の気持ちをくみ取ることができない部下の問題ではなく、部下が傷つくかも...
精神障害

精神健康法

欧米の映画では、よく精神分析や催眠療法を行っている場面が登場します。  私は過去、4人の精神科医の診察を受けています。 最初の主治医は、なんでも患者の希望どおり、という感じで、頼りなくて止めました。 次の主治医は、時間をかけてじっくり話を聞いてくれ、アドヴァイスや、時には患者の意に反することもはっきり言ってくれるので、信頼して今も診察を受け続けています。 一人は病名が適応障害から双極性障害に変わったとき、念のためセカンド・オピニオンを聞きに行った医者で、いかにも迷惑そうでした。 それと、職場の産業医。この人は患者向けの本に書いてある通りのことを言う先生で、真面目なのはわかりましたが、融通が利かない感じでした。  いずれの精神科医も、基本は薬物療法で、話を聞くのはカウンセリングというより薬の調整のためだったように思います。 たしかに合う薬と合わない薬があるので、試行錯誤しながら合う薬を見つけていくというのは大事なことです。 今の主治医にかかって3年以上になりますが、最初の一年は頻繁に薬を変えました。 しかし、これが合う組み合わせだ、ということが分かったので、ここ二年は量の増減はあるものの...
文学

桃の節句

今日は雛祭りですね。 私には三つ下の妹がいたため、毎年この時期は7段飾りの豪華なお雛様を飾りました。 あれ、飾るのも仕舞うのも大変なんですよねぇ。 人形一つ一つが箱に入ってしますし、7段の段を組むのも疲れるし。 それでも飾り終えると、ずいぶん華やかな気分になります。 雛まつる 都はづれや 桃の月  与謝蕪村 雛祭りを詠んだ句としては、完成度№1なんじゃないかと思います。 都はづれでも、華やかな感じが出ています。 すこし艶っぽいのを。 消えかかる 燈(ひ)もなまめかし 夜の雛  大島蓼太 元々女の子のお祭りですから、艶っぽい句がたくさんあってもいいんですけどねぇ。 この句しか思い浮かびません。 哀れを誘うのを。 石女(うまづめ)の 雛かしづくぞ 哀れなる   服部嵐雪 子がいない女性の雛祭りを詠んで、哀調を帯びていますね。  いずれも江戸時代に活躍した俳人の句です。 並べてみると、同じ雛祭りを詠んだ句でも、様々な趣があることに気付かされます。 じつは我が家にも、お雛様がいます。 不二家のおまけでもらった、ぺこちゃんとぽこちゃんのお雛様です。 我が家は毎年、ぺこちゃんとぽこちゃんでお雛様を...
社会・政治

気ままで孤独?窮屈で孤独じゃない?

ほんの20年ほど前まで、大人は結婚しているものと決まっていました。 独身を謳歌するのは20代半ば頃までで、30前には家庭を持つというのが当たりまえで、現に私が子どものころ、まわりの大人はみな既婚者でした。 これは民法その他社会制度が家族を単位とした社会を想定して作られ、専業主婦を優遇したり、男はモーレツ社員であることを求められていたからでもありましょう。 それが80年代の終わり頃から、融解してきました。 いかず後家とかハイミスとかチョンガーとかいう差別的な表現は陰をひそめ、代わりに独身貴族とかシングル・ライフという言葉がもてはやされるようになりました。 これはいわば、婚姻の規制緩和というか、親が決めた相手とお見合いで結婚する、という常識が壊れ、誰もが恋愛の末に結婚することを当然視することによって起きた現象であるとも言えます。 また、結婚によって与えられる新たな役割が発生します。 働くお父さんだったり、家事育児を担うお母さんだったり、両親の期待に応えて勉強する子どもだったり。  これは面倒くさいことです。  一人で暮らせば気楽で勝手気まま。 多少寂しくはあるかもしれませんが、この勝手気ま...
社会・政治

SS

氣志團がナチ親衛隊、SSの制服に似た衣装でテレビに出演したことで、ユダヤ人団体から抗議を受けているようですね。 氣志團のようなタイプの芸能人の衣装にあんまり目くじらたてるのは大人げないと思います。 ナチは特別扱いの悪者らしく、ナチにシンパシーを感じている人だって多いはずですが、これを公にしてはいけないかのごとくです。 ファッションセンスで言えば、真黒い制服、帽子のドクロのマークは、抜群に格好良いと思います。 日本のアニメでも、ナチを手本としているらしき人物が登場します。 「宇宙戦艦ヤマト」の宿敵、デスラー総統なんか、そのまんまです。 文明国でナチの制服を真似ることは許されないそうですが、それはどうしてなのかわかりません。 ファッションは表現の一つ。 それを規制しようとするのは我慢なりません。 SSの制服です。 ある時代、ある服装で虐殺を行ったからと言って、それは虐殺をおこなった人間が悪いのであって、衣装は関係ないでしょう。 坊主憎けりゃ袈裟まで憎い、と言いますから、気持ちは分からないでもないですが、イスラエルのダビデの星を見て震えあがるパレスチナ人だってたくさんいることをお忘れのようで...
社会・政治

質問サイト

yahooやgooなど、多くのプロバイダが質問サイトを持っていますね。 そこでは恋の悩みから借金の悩み、色々な質問や相談が寄せられています。  前から感じていたことですが、中学生だか高校生が英文や漢文をコピペして訳してください、とか数学の問題を解いてください、とかいう類の質問に良いように使われているな、ということです。 宿題だか試験勉強だか、自分で調べたり考えたりするのが億劫だからそういう手段を使うのでしょうが、自分のためになることは一つもありません。 勉強ができなくなるばかりでなく、世の中が甘いものだと勘違いしたり、倫理観が希薄になったりします。 驚くのは、それに一々答えるやつが多数存在すること。 正解なのか不正解なのかは知りませんが、質問を投稿するとほどなく回答が得られます。 そんな質問、うっちゃっとけばよいものを。 それがこの度、京都大学をはじめとするいくつかの名門大学で、試験時間中に試験問題が質問サイトに投稿されて、社会問題になっていますね。 それにしても、もし受験生本人が投稿したのだとしたら、たいした度胸ですね。 試験会場で携帯をいじっていたら簡単にばれるでしょうし、トイレに...
社会・政治

名誉殺人で生き埋め?

昨年末、トルコのクルド人が多く住む地区で、惨劇が起きました。 16歳の少女を、両親が両手を後ろ手に縛って穴に投げ込み、生きながら埋めてしまった、というのです。 少女の姿を見かけなくなったことを不審に思った近所の人が警察に通報、少女の家の庭から遺体が発見されたそうです。 胃や肺には大量の土が入っていたとか。 生き埋めなんて、むごいことをしますねぇ。 しかも16歳の自分の娘を。 欧米や日本なら、虐待の末の死、ということになるんでしょうが、イスラム教徒は違っているようです。 イスラム教では、家族の女性が婚前交渉をしたり不倫をしたりすると、家族の名誉を傷つけた、という理由で家族会議の後その女性を殺害する風習があるそうです。 しかも名誉殺人を行った者は、地域で英雄扱いされることもあるとか。  トルコでは、1925年までこの名誉殺人は合法だったとか。 非合法になって、まだ86年しか経っていないのですよ。 で、今回生き埋めにされた少女の嫌疑は、ボーイフレンドができて、おしゃべりをしていたから、だそうです。 祖父と父とで名誉殺人の実行を決定したそうです。 折しも昨日、私は上海の学校で男女が50センチ以...
映画

ゾンビランド

ある後輩から勧められて、ホラー・コメディ「ゾンビランド」を鑑賞しました。 彼はこの映画の製作者を神と呼び、馬鹿馬鹿しくて面白い、と評しましたが、私はそうは思いませんでした。  ゾンビ・ウィルスが蔓延し、ほとんどの人間がゾンビ化してしまったなか、臆病で小心なゆえに生き残った大学生と、№1ゾンビ・ハンターを自称するマッチョマン、人を信じようとしない少女の姉妹が偶然出会い、姉妹がゾンビがいない場所と信じるハリウッドの遊園地を目指すロードムーヴィーの趣を呈しています。  遊園地にはゾンビがいないと信じていること自体が切なく、ゾンビになってしまった一人息子の話をして涙を流すマッチョマンや、家族と疎遠で友人もいなかった大学生がゾンビとの戦いのなかで出会ったマッチョマンと姉妹を本当の家族と思うあたりも、悲しくもあり、おかしくもあり、といった人情喜劇に感じられますし、ゾンビウィルス感染者を片っぱしから殺害していくというカタルシスを加味したホラー・アクション風な味わいも感じます。 ゾンビが怖いといより、ゾンビを大量殺戮して楽しんでいるようにしか見えない生き残った四人のほうが怖いですねぇ。 同じゾンビを題...
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