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思想・学問

エロティシズムと色道

日々、寒くなってきます。 寒くなると、熱燗がうまいですね。 寒い季節は酒が三割方よけいにうまくなります。 そして、寒い季節、おこたにあたっていると、人肌恋しくなってきますね。 性欲というのは元来子孫繁栄の生殖行動に直結するもののはずですが、我々人間はもうちょっとややこしいことになっていますね。 例えば自慰行為は何も生み出しませんし、同性愛もしかり。 避妊具を使えば男女間のセックスも生殖ではありません。 なぜ生殖に結びつかない性愛に人は一所懸命になるのでしょうね。 エロティシズムとは、死におけるまで生を称えることだと言える。 バタイユの「エロティシズム」に見られる言葉です。 また、禁止を犯すことがエロティシズムだとか、犯されるために禁止があるとかめんどくさいことを並べています。 どうもキリスト教文明圏の人々は性愛の分野になると、ややこしいことを言い出す傾向があるように思います。 それに比べて、わが国では面倒なことは言いません。 江戸時代に書かれた「色道大鏡」に見られる記述は、遊郭のしきたり、遊女の番付、遊郭での笑い話などばかりで、色ということを突き詰めようとはしません。 また、同じ江戸期...
社会・政治

うかつ

枝野民主党幹事長代理が、与党がこんなに忙しいとは思わなかった、政治主導なんてうかつなことを言った、と講演会で発言したそうです。 敗北宣言ですね。 民主党が掲げてきた看板政策は、ボロがでてばかりです。 米軍普天間基地の移設は迷走し、八ツ場ダムは造るのやらやめるのやら、子ども手当には所得制限を設けようかと言い始めています。 野党時代、事業仕分けをすれば7兆円だか8兆円だかがすぐに出てくる、と言っていましたが、1兆円も出ず、しかも今回の仕分けは民主党が作った予算を仕分けするもので、だったら予算要求の段階で十分な予算削減をやっておけば良かったものを、と思います。 菅総理は可愛そうなくらい気弱な表情を見せ、一方仙谷官房長官は傲慢とさえいえる不敵な態度を崩しません。 支持率は急落して危険と言われる20%台まであとわずか。 一回やらせてみよう、と民主党に政権を渡した国民の期待は、見事に裏切られました。自民党出身者があれほどたくさんいても、政権運営が素人くさいのは不思議です。 民主党を選んだ国民は、うかつでしたね。   ↓の評価ボタンを押してランキングをチェック!
その他

友あり、遠方より来る

昨夜、学生時代の友人が我が家を訪れました。 この友人は高校・大学と一緒で、今も年に1~2回、一升瓶片手にふらっとやってきては、飲み明かすのです。 昨夜は6時から深夜2時半まで、酔いにまかせて芸術論や文学論をたたかわせました。もう社会人になって19年。社会に出てからでは得られない、気の置けない友人です。私は腹がでて、彼は髪が薄くなりました。お互い確実に年齢を重ねていることを実感しました。しかし彼に会うと、精神は学生時代に戻り、青臭い話を平気でしてしまうのです。
映画

ゴールデン・ボーイ

昨夜、DVDで「ゴールデン・ボーイ」を観ました。  1984年、アメリカの某田舎町。 ナチに興味を抱く16歳の少年が、ふとしたことから、近所に元ナチの将校で、ユダヤ人を9万人も殺害した収容所所長だった老紳士が隠れ住んでいることを突き止めます。少年は老紳士に、警察に届けるぞ、イスラエル送りになりたくなかったら過去のことを洗いざらい話せ、と脅します。老紳士は少年の脅しに屈し、洗いざらい話します。 毎日のように老紳士宅で話し込むうち、少年は暴力への欲求を高め、老紳士もナチ時代の記憶を呼び覚まし、暴力へ親和的なっていきます。 そして老紳士は、9万人殺害の責任者、ナチ将校の本性をむき出しにし、少年を意のままに操ろうとし、少年は老紳士から学んだ狡猾さでこれに対抗しようとします。 老紳士と少年との交流は、友情のようなだまし合いのような緊張感あふれるものになり、後半の悲劇へとなだれ込んでいきます。 あまり期待しないで観たのですが、テンポが速く、老人と少年それぞれが一癖ありそうな良い味をだしており、あっという間に終わってしまった感じです。社会派ダークサスペンスといったところでしょうか。 ただ後味は悪いで...
思想・学問

大正期

大正期、日本では結婚相手を決めるのは親でした。 しかしそこに、うまい装置が働いていたことを知りました。 男の結婚平均年齢が27歳、女が23歳だというのですが、結婚式を挙げたときの平均は男が25歳、女が21歳と、結婚年齢よりも2年も早いのです。 つまり、今北欧などでみられるお試し婚が行われていたというのです。 スウェーデンではお試し婚をサムボと呼び、法律的に保護され、圧倒的多数のカップルは1年程度のサムボを経て、お互いのことをよく知ったうえで婚姻届を出すそうです。 これはもちろん、相性や生活ぶりを見極めるためです。 一方日本でかつて行われていたお試し期間は、妊娠能力があるか、農作業などの重労働に耐えれるか、夫や舅、姑に従順か、などを夫の側から妻として不足がないかを見定めるためのものであったようです。 当時の人々はこれを足入れ婚と呼んだそうです。 妻のほうから正式な結婚を拒絶することは難しかったでしょうから、言わば妻としての使用価値があるかどうかを見るもので、夫側に都合よくできていますね。 大正元年が1912年、今年が2010年ですから、約100年前のことです。 そんなに大昔ではありません...
思想・学問

基本的人権

私は以前から、憲法改正について、ある疑問を抱いてきました。 憲法を改正するには国会で3分の2以上多数を得て発議し、国民投票で過半数を得なければならない、ということが書いてありますが、新憲法は天皇が公布する、という条文を問題視する意見を聞いたことがありません。 憲法改正について前項の承認を経たときは、天皇は、国民の名で、この憲法と一体を成すものとして、直ちにこれを公布する。 憲法96条2項です。 そうすると、天皇制を廃止する、もしくは天皇は国事行為を行わない、とする改正は不可能だということでしょうか。 理屈で考えると、まず、改正した憲法は内閣総理大臣が公布する、と改正して天皇が公布し、しかる後、天皇制を廃止すると改正した新々憲法を内閣総理大臣が公布する、ということになるんでしょうか。 二度手間ですね。 なんだかややこしい話です。 私は、天皇に基本的人権を付与する憲法改正を行わなければならない、と考えています。 選挙権や被選挙権、職業選択の自由、言論の自由、移動の自由などを国民と同様に与えるのです。  国民は、すべての基本的人権の享有を妨げられない。この憲法が国民に保障する基本的人権は、侵...
精神障害

光トポグラフィー:精神科の新しい検査

最近、精神病の診断に、光トポグラフィー検査というのが使われるようになったことを知りました。 従来、統合失調症であれ、うつ病であれ、双極性障害(躁うつ病)であれ、医師の問診によることが多く、内臓の病気のように血液検査などの客観的な数値を見ることはありませんでした。 これが客観的に数値化できるとなると、早期発見にもつながるし、誤診を防ぐことも可能かと思います。 大脳を使ったときに脳の血液量がどのように変化するかを近赤外光を頭部にあてて観察するそうです。 例えば、「い」で始まる言葉を思いつくまま言ってください、と患者に命じます。 「い」で始まる単語を考えると、大脳が活発に働きます。 すると、通常、以下のような血流が見られるそうです。 ●健常者:課題が始まると大脳がすぐに反応して血液量が急増。課題に答えている間中、血液量は高いレベルを維持する。 ●うつ病:すぐに反応するものの、血液量はあまり増えない。 ●躁うつ病:課題が始まってからも血液量がなかなか増えない。 ●統合失調症:血液量が十分に増えない、増加、減少のタイミングが良くない。 東京大学医学部附属病院ではこの検査を今年の2月から開始し、う...
文学

おはなし

私は幼いころから、おはなしに接することを、大きな喜びとしてきました。 絵本を読み聞かせてもらうことに始まり、テレビの子ども向けアニメ、さらには漫画や児童文学、長じて文学や映画・舞台芸術など。 あらゆる形態の物語に接して思うのは、物語は素朴さを失ってしまったのかな、ということです。 神話や恋物語、怪談などは、浮世離れした、いわば面白いだけ、美しいだけのものでした。 それが生きる苦悩や現実社会の矛盾をテーマにする物語が主流となり、むしろそういう物のほうが上等であるかのような風潮になりました。 私は作り物めいたホラ話が好きなので、浮世離れしたお話しが復権すればいいのにな、と思います。 古く、平安中期の「蜻蛉日記」に、次の一文が見えます。 世の中におほかるものがたりのはしなどをみれば、世におほかるそらごとだにあり(後略) 世の中で流行している物語を読むと、事実とは思えない絵空事ばかりだ、と嘆いています。 ここから、著者は現実の結婚生活の困難、例えば夫の浮気やそれに伴う嫉妬、それに肉親との死別の悲しみなど、日記という形をとったリアリズムの私小説と読むことが可能かと思います。 この日記文学が成立し...
社会・政治

守秘義務

テレビをつけると、神戸の海上保安庁職員が尖閣諸島での中国漁船衝突事件の映像を流した事件の報道でもちきりです。 しかし、私は疑問を持ちます。 あの映像は守るべき秘密なんでしょうか。 あれは中国漁船が日本の海上保安庁の船に故意にぶつかってきた事実であり、公開によって日本の国益を損なうとは思えません。 例えば守るべき秘密とは、日本政府が秘かに核兵器や生物化学兵器を開発していたとか、国民の個人情報とかがそれにあたり、現実に起きた事件を隠すことは、そもそも不可能だし、むしろそれを公開することが日本の国益にかなうように思います。 9.11テロの映像はあっという間に世界をかけめぐりました。 今回の事案が秘密なら、9.11テロの映像も秘密なのではないでしょうか。 もし今回の映像を秘密とするなら、映像を公開するぞと中国を脅したかったか、中国が怒ると困るから秘しておきたかったか、どっちかだと思います。 しかし民主党政府の動きを見ていると、そのような高度な政治判断は無く、なんとなく隠したかったのに、流出されちゃって腹が立つから犯人を罰しようとしているようにしか見えません。 情報公開ということに関しては、近年...
社会・政治

組織防衛

桐生市でいじめを受けていた小学校6年生の上村明子さんが自殺した件で、校長と市教育委員会委員長がマスコミの取材に応じているのをワイドショーで見ました。 校長は、いじめはあったが、自殺との因果関係については答えられない、と言って涙を流していました。 教育委員長は平然と、いじめと自殺との間に因果関係はない、と断言していました。 奇妙です。 上村明子さんは再三親や学校にいじめられていることを訴えており、その果てに自殺したのに、因果関係はない、と断言するなんて。 命をかけた訴えを、死人に口なしとばかり、あっさり葬り去ろうとしています。 組織が何か不祥事を起こすと、たいては否定し、証拠が出てくると少しずつ認め、ついに観念すると全面的に白状する、というのが一般的なようです。 しかしそういった組織防衛を最優先させる考えが、後にもっとも組織に打撃を与えることもまた、一般的です。 悪いことをしてはいけません、したなら謝りましょう、と教えるべき小学校でも、またその上部組織である教育委員会においても、他の組織と同じように自分に非がないことを主張することに懸命なのですね。 昔の修身にあたる教育を、まずはあらゆる...
その他

おそようございます

文化の日に休日出勤を命じられたため、今日はその振替でお休みです。 ゆっくり朝寝を楽しみました。 今、10:45。 おそようございます。 良い天気ですが、とくに何もする気がおきません。 DVDでも借りるか、昨日アマゾンから届いた「保田與重郎文芸論集」でも読むか、いずれにしろ静かに過ごしましょう。 本当は少し運動したほうがよいんでしょうけれど。保田與重郎文芸論集 (講談社文芸文庫)川村 二郎講談社
映画

ロスト・ハイウェイ

デヴィット・リンチ監督の「ロスト・ハイウェイ」をDVDで鑑賞しました。 デヴィット・リンチ監督の作品といえば、難解なイメージがあります。 「ブルー・ベルベット」や「ワイルド・アット・ハート」など比較的分かりやすい作品(それでも敬遠する人は多いですが・・・)と、「イレイザーヘッド」などの極めて難解な作品があります。 「エレファント・マン」はリンチ作品では異例の単純さですね。 「ロスト・ハイウェイ」はやや難解といったところでしょうか。 ストーリーはそれほど複雑なものではありません。 転生というか、生霊の乗り移りというか、そういうことが起きているらしい、と気付けば、すんなりと腹に落ちます。 妻を殺害した男が、その記憶もないまま逮捕され、死刑を言い渡されます。 独房で、男は全く別の実在の青年へと転生というか、乗り移りというかが起きます。 青年はそれが起こったときの記憶はありませんが、死刑囚が乗り移ってきたことに気付きません。 青年は殺された妻と瓜二つの美女に誘惑されます。 美女はポルノ映画界の大ボスの愛人でもあります。 美女は青年に逃避行を持ちかけます。そして青年は、美女の本当の望みをかなえる...
その他

ベニシアさんの暮らし

よく都会で生まれ育った人は、テレビで北海道や南の島などでの生活を見て、大自然と一体となった清らかな生活に憧れたりします。 私はそれほど大それたことは思いませんでしたが、朝夕の電車のラッシュが嫌で、お隣千葉県の職場に職を得て東京を脱出しました。 千葉市は田舎とは言い難いですが、それでも苦痛を感じるような人ごみに出くわすことは滅多にありません。 そこそこ田舎でそこそこ都会。 生活に不便はなく、人ごみもないということで、千葉市に引っ越して本当に良かったと思います。 それでも、自然と共生している田舎の人々の暮らしをテレビなどで見ると、ああいう生活をしてみたいものだ、と悪い誘惑に駆られることがあります。 しかし私がそういう話をすると、親しい友人は鼻で笑うのです。 ミミズやゴカイに触れないから釣りもできないし、できたとしても釣り上がった魚に触れることもできないだろう、と言うのです。 たしかにそうです。 私は焼き魚が好きですが、秋刀魚の死体もアジの死体も触れません。 また、カエルやへびが出たら飛んで逃げるだろうから畑仕事もできないだろう、と言うのです。じつは私は、カエルやへびどころか、犬や猫に触るの...
その他

やんちゃ坊主

柔道金メダリストの石井選手が総合格闘家に転向して日本で初めて一本勝ちしましたね。 期待が大きかっただけにほっとしたのではないでしょうか。 ビッグ・マウスで、ジョーク好き。 口ではやんちゃ坊主ですが、真面目に競技に取り組まなければ金メダリストにはなれないということは、自明の理です。  相撲の朝青龍、軽量級格闘技では神の子、山本・キッド。 大口をたたき、実績も残す立派なアスリートがいます。 私は謙虚で真面目で誠実に見えるアスリートをあまり信用していません。 なんだかロボットのように見えてしまうのです。 多分やんちゃ坊主に見えてしまうのは、大真面目に話をするのが恥ずかしいからなんじゃないでしょうか。 ビートたけしが還暦を過ぎて、大物映画監督になった今も、トーク番組にきぐるみを着たり鬼瓦権三の扮装で現れたりするのと似た心性なのだろうと想像します。 ビートたけしも極端な照れ屋で知られていますね。  照れ屋ゆえの偽悪。 また、照れ屋のやんちゃ坊主とは種類が違いますが、どこか不真面目に見られがちなタイプの人気者がいます。 アオレンジャータイプ。 熱血で正義感に燃えるタイプのアカレンジャーと、冷静沈着...
思想・学問

宇宙人

英国の理論物理学者のホーキング博士が車いすで窮屈そうに、しかし雄弁に宇宙を語る姿は、誰でも一度は見たことがあるのではないでしょうか。 博士が面白いことを言っています。 宇宙人と接触してはいけない、と。 コロンブスがアメリカ大陸に上陸したことで、先住民の多くが未知のウィルスなどに感染し、死亡したことを引き合いにだし、未知の地球外生命体が人類及び地球上のあらゆる生き物にどういう害を与えるか不明だから、だそうです。  ここで面白いと思ったのは、ホーキング博士は地球外知的生命体の存在を自明のこととして話し、その存在の有無を論ずること自体がナンセンスだ、という態度を見せたことです。 しかし考えてみれば、地球にこれだけの数の生物が存在していることから類推して、知的生命体が他のどの星にも存在しないと考えるほうが無理があります。 大体私たち地球人自身が、異星人から見れば宇宙人なわけですし。 NHKの番組である地質学者が、地球と同じ銀河系に知的生命体が存在する星は4~140個程度、と解説していて、驚きました。 ずいぶんはっきりした数字です。 人類も地球そのものも、やがては死に絶えるわけですから、人類に与...
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