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精神障害

定員削減

6月17日(月)から、私の部署では1名定員削減の憂き目にあうことになりました。 私にとっては衝撃的な出来事です。 ただでさえ少ない人数でどうにか仕事を回してきたというのに。 部下たちの仕事の分担を考えなければなりません。 もちろん私の分担も。 上層部は私の病歴を当然知っています。 寛解に至って15年も経つので、もう負荷を増やしても大丈夫だろうという判断なのでしょうが、そんなに甘いものではありません。 じつはもう精神科医から休養すべきだと言われ、診断書も貰っています。 とりあえずはこの診断書を常に忍ばせ、様子を見つつ、もうダメだとなったら病気休暇に入ろうと思っています。 自分を守るのは自分だけですから。
文学

おかえり 横道世之介

今朝はなんだかひどく体が重く、起き上がる気が起きなかっので、思い切って休暇を取りました。 あらかじめ申請してあった休暇と違い、何となく罪悪感がありますが、仕方ありません。 重い頭でベッドから出ずに読書しました。 かねて読み進めていた「おかえり 横道世之介」を読み終わりました。おかえり横道世之介 (中公文庫 よ 43-5)吉田 修一中央公論新社 前作では18歳から19歳にかけての、大学1年生という設定でしたが、続編では24歳にして就職に失敗し、バイトとパチンコに明け暮れながらぼんやりと写真家を目指す姿がゆるーく描かれています。 舞台が小岩のせいか江戸川区出身の私には親しみやすい物語でもありました。 いわゆる良い人であることが唯一の取柄のゆるーい横道世之介、それでも生きていかなければなりません。  死なないかぎり生きていかなければならないのは当然のことで、私もまた、あと30年だか20年だか生きなければなりません。 現役で働いている間は難しいと思いますが、退職したならば、自己実現を目指そうと思うのも、誰もが同じことなのかもしれません。
その他

微熱

月曜日から金曜日までみっちり働いて、土曜日を迎えたのは喜ばしいことですが、朝から体がだるく、熱を測ったら微熱がありました。 思えばコロナ禍の時には風邪一つひきませんでした。 多分手洗い、手の消毒、マスクなどが効いていたのではないかと思います。 ところがちょっと油断しただけで微熱を発するとは、人間の肉体というもの、正直に出来ているようです。
文学

イノセント・デイズ

昨日はどこに出かけるでもなく、読書をして過ごしました。 読んだのは「イノセント・デイズ」という小説です。イノセント・デイズ(新潮文庫)早見和真新潮社 早見和真という作家の本です。 この人の小説を読むのは初めてです。 書店で見て、興味を持ちました。 ミステリー、ということになるんでしょうか。 私には文芸作品のように感じられました。  30歳の確定死刑囚の女が処刑される日から物語は始まります。 その後に死刑囚の生い立ちや性格、生まれ育った環境等が友人や恋人らの視線から語られます。 とりわけ小学生時代の仲良しグループで、秘密基地で遊んだ男の子が長じて弁護士になっており、弁護士は女囚に再審請求を勧めますが、拒否されます。 女囚は死刑を怖れてはいません。 それどころか、早期の執行を望んでさえいます。 女囚は短い生涯のなかで、必要とされること、愛されることに飢えてきました。 そういうことがほとんど無かったのです。 太宰治の「人間失格」ではありませんが、生まれてきてごめんなさい、というセリフまで飛びだします。人間失格 (新潮文庫)人間失格【新潮文庫】 (新潮文庫 (た-2-5)) 治, 太宰治, 太...
文学

横道世之介

昨夜は吉田修一の長編「横道世之介」を読みました。 平易な読みやすい文章と、テンポ良く転がる物語の世界に引き込まれ、文庫本で470頁強の小説を、少々夜更かしして最後まで読んでしまいました。 青春小説ということになるんでしょうね。 主人公の横道世之介はバブル全盛期に長崎県の片田舎から大学進学のため上京します。 時に18歳。 大学名は明記されませんが、武道館で入学式をやったとか、武道館から歩いて大学に戻るとかいった描写があり、法政大学で間違いないと思います。 作者のプロフィールを見ると長崎県出身で法政大学卒業とありますから、かなりデフォルメしてあるにせよ、作者自身がモデルになっているものと思われます。 18歳から19歳の、大学一年生の1年間が月ごとに章立てされ、描かれます。 バイトやサークル、恋に友情等、青春小説のエキスとでも言うべきものがたっぷりと盛られ、飽きさせません。 バブル全盛期に大学生活を送ったのは私と同じ。 作者の年齢が55歳、私が54歳ですから、あの狂乱の時代をともに大学生として生きていたわけです。 嫌でも親近感がわくというものです。 時折横道世之介をめぐる人々、友人だったり恋...
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