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思想・学問

近頃は、どこへ行っても、誰に聞いても、金がないのオンパレードです。 国立大学等の教育研究機関は、平成16年度の法人化以来、毎年度1%予算が削られ、電気代すらおぼつかない状況です。1%というと、中規模総合大学で毎年5億円もの予算が削減されている計算になります。 その代り、グローバルCOEやら科学研究費補助金やらの競争的資金獲得を目指し、国公私立取り混ぜてパン食い競争を繰り広げているような状況です。しかもそのパンは、日持ちがしないのです。長くて5~6年。獲得できたとしても、すぐに次の競争に参加しなければなりません。 巷間言われているように、そう遠くない将来に、競争力の弱い大学、特に地方の単科大学などは、ばたばたと潰れていくでしょう。 昨今、ゆとり教育は失敗だったとばかり、詰め込み教育が復活しています。 鉄は熱いうちに打て。 暗記できる若いうちにできるだけ詰め込むべきでしょう。 バックグラウンドになる知識がなければ、まともな判断はできません。 それならば高等教育はどうか? 有名国立大学でも、理系の学生の数学や物理などの基礎知識が不足しており、高校レベルの補習をやっているような状況です。 今の...
その他

先ほどNHK-BSで当代一流の売れっ子たちによる歌番組が放送されていました。  アイドルだったり、ロックだったり。 でもどうしてこんな浅はかな、自慰行為のような歌ばかりなんでしょうか?  じつはそのことは、ずいぶん昔から感じていた疑問です。 私が幼いころ、ピンクレディーやら新御三家やらの歌が、しょっちゅうテレビから垂れ流されていました。 同時に、貧乏くさい四畳半フォークだの、思想性があるという触れ込みのロックだのも。 しかし私にはどれも、浅はかな自己憐憫にしか聞こえませんでした。 それはきっと、レコードからCD、はてはインターネット配信と、大量の歌が、大勢に同時に聞かれるようになってからではないかと推測しています。 つまり、歳月による審判を受けていないのですね。 それらは時代をうまく捉えたのかもしれませんが、歌が持つ本質的な芸術性を獲得し得ていない、ということだと考えます。 古来わが国では、歌といえば、和歌であり、それが連なった連歌などでした。 それは短い定型詩であるがゆえ、多くの制約と約束事によって、いやでも言葉を選ぶことに慎重にならざるをえません。 現代の流行歌にみられるような、あ...
社会・政治

法務大臣

これまで死刑執行を行わなかった千葉法務大臣が、今朝、二名の死刑囚の刑を執行させたそうですね。 よく大臣の任期が終わりに近づくと、死刑が執行されると聞きますが、本当にそうですね。 千葉法務大臣は先の参議院選挙で落選しており、9月の民主党代表選挙後の引退が確実です。 死刑確定囚に死刑執行の命令を出すのは法治国家の担当大臣として当然ですが、麻生内閣の森法務大臣が飯塚事件の死刑囚の死刑執行を命じたのは、いやな感じです。 飯塚事件は、再審で無罪となった足利事件と同じく、まだ技術的に未熟だった20年ほど前のDNA鑑定を証拠として、死刑判決が確定したものです。 しかも、飯塚事件の死刑囚は、足利事件と違い、どんな取り調べを受けても、一貫して無罪を主張し続けた、とのことです。 再審請求の準備中の出来事で、弁護士もショックでしばらく立ち直れなかったとか。 今、死刑執行後ではありますが再び再審請求を行う準備中だそうです。 仮に再審が認められたとしても、もう死刑は執行されてしまいましたし、なんとも空しいかぎりですね。 この件については、国家公安委員長が「死刑執行は残念だ」と言ったり、鈴木新党大地代表が国会で質...
映画

プレイ

昨夜はDVDで「プレイ」を観ました。 舞台は現代日本の廃校ですが、そのテイストは、純日本風の怪談ですね。 麻薬の売買をするための資金を得ようと、女の子を誘拐する男女。 しかし、女の子の家に電話をかけると、娘は一年前に亡くなった、と言われます。 ではこの少女はいったい何者か 母校でもある廃校で、怨みを残して死んだ者、生者を温かく見守る霊、怯える誘拐犯とその一味が織りなす浪漫的恐怖物語。 誘拐犯同士の裏切り。男女関係のもつれ。 複雑な要素が混ざり合って、物語は盛り上がっていきます。 ホラーファンには抑えた演出が物足りないかもしれませんが、血がやたらと出て、むやみに人が死ぬハリウッドのホラーに食傷気味だった私には、ちょうど良い味わいでした。プレイ/pray 小川智子ポニーキャニオン
社会・政治

ピースボート

辻元議員が社民党を離党したそうですね。 辻元議員といえば、ピースボートを早大在学中に立ち上げた左派の論客というイメージが強いですね。 野党時代、自民党の大物を激しく責める姿をよく国会中継で見ました。 それなのに、与党になって、しかも国土交通副大臣として閣内に入ったせいで、与党の旨味と面白味を味わっちゃったのでしょうか。 オフィシャルブログで、「現実との格闘から逃げずに国民のための仕事を一つずつ進めていきたい」と語っていました。 当たり前だろ、と突っ込みたくなりましたが、鳩山前総理も「勉強すればするほど沖縄の米軍基地が大事だとわかった」と言っていましたから、与党になって初めて気づくことも多いのかな、と納得してみたり。 無所属で活動するとは言っていましたが、社民党が政権離脱したことが離党の理由だそうですから、近いうちに民主党入りするんでしょうね。 あのヒステリックな辻元節が聞けなくなるかと思うと残念です。 しかし政権与党のなかで仕事をしたい、ということですから、これまでの、議論すら許さない頑なな護憲思想や、外交・安保音痴は改めていただかなければなりますまい。  そうじゃないと、選挙に落ちち...
映画

となり町戦争

「となり町戦争」を観ました。 サスペンスのコーナーにありましたが、コメディですね。それもあまり出来の良くない。  田舎の隣接する町が戦争を始め、それにまつわる悲喜劇を描こうとして、それが陳腐になってしまった、というところでしょうか。 筒井康隆の小説、「東海道戦争」と設定がやや似ていますが、「東海道戦争」は関西と関東の戦争を描いてスラプスティック・コメディに徹しているのに対して、「となり町戦争」は安い反戦思想みたいなものが見えて楽しめませんでした。 ただ、主人公の上司(砂漠の国で戦争経験あり)が、「戦争って、ハリウッドのスターがやるんじゃなくて、そこらのおっさんや若造が女子供を巻き込んでやるんだよね。殺し合いじゃなくて、ひょいっと死んじゃうの」と言っていたのが印象的でした。となり町戦争 江口洋介.原田知世.瑛太.菅田俊.飯田孝男.余貴美子.岩松了.小林麻子角川エンタテインメント東海道戦争 (中公文庫)筒井 康隆中央公論社
映画

チェアーズ

昨夜はDVDで「チェアーズ」を観ました。 最近流行りのシチュエーション・スリラーです。 オーディションと称して集められた6名の男女が密室に閉じ込められ、そこにいたひどく不潔な男が言うままに、10分おきに流れる童謡を合図に椅子取りゲームを始めます。 そして、椅子に座れなかった者は椅子を一つ持って密室から出ていくのです。 外で何がおきているのか 雰囲気はダークな感じで良いのですが、あまりにも想像どおりの展開に、突っ込みたくなりました。 わりと気楽なシチュエーション・スリラーです。チェアーズ リン・グエラタキ・コーポレーション↓の評価ボタンを押してランキングをチェック!
精神障害

ぽか休

今朝、目が覚めたら、体が変に重く、背中や腰が痛みました。 それと、目を開けていられないほどの疲れ目。 やむを得ず、職場に電話して休むことにしました。 せっかく復職以来皆勤を続けていたのに残念です。  今、風邪薬を飲んだせいか、少し良くなりました。 風邪だったんでしょうかね? あえて前向きに、勇気ある休暇と考えましょう。 無理をして、もっと体調を崩しては本末転倒ですからね。
文学

今日は土用の丑。 本来ならばうなぎを食すべきところ、ひねくれ者の私はもう一つの夏の味覚、鰹をいただきました。 もちろん、たたきで。 近頃は刺身も流行っていますが、やはりほんのりと香ばしいたたきに軍配が上がります。 目には青葉 山ほととぎす 初がつお 有名な山口素堂の句です。 夏の季語がいくつも並んで、豪華な感じがしますね。 ほとんどこの一句をもって知られている俳人とさえ言えます。 しかし今年の夏は、死人が続出する猛暑で、この句のように優雅に命の盛りを楽しむわけにもいきますまい。 まずはおのれの健康を守ること。さらには死なずに秋を迎えることが肝要です。  特にご高齢のみなさまには十分に水分をとり、エアコンを積極的に使われますようにお願いします。
その他

嗜好品

10月からタバコ税が増税されるそうですね。 もともとは日清戦争後の税収不足から始まったタバコ税。 当初は税金がたくさんほしくて始めたものでした。 それがここ15年ほどは、喫煙者を減らして健康を増進するために、喫煙者に対する懲罰的な意味合いを持つ増税に変化してきました。 そして実際、増税しても税収が少しずつ減るという現象が起こり、喫煙者を減らすという目的には一定の効果があるようです。 そして喫茶店やレストランでも喫煙席は厳重に分けられ、会社によっては建物の中で吸うことを許されず、玄関先に灰皿を設置して、雨が降ろうが炎暑だろうが社員が大挙してわずかな灰皿に群がる、という珍妙な光景もおなじみになりました。 そもそもタバコは嗜好品の一つで、酒やコーヒー、各種お茶と同列であったものでした。 それが煙が出るせいか、これを嗜まない人々から蛇蝎のように嫌われ、今日の仕儀と相成りました。 まるで禁煙と言えば誰も文句が言えない、ファシズムのようです。 そのうちタバコ税は増税を重ね、一本一万円もするような高額品になり、一部のお金持ちだけのものになるかもしれません。 一箱百円なんて半端な値上げをされると、喫煙...
映画

アンチボディ

連日の猛暑、今日は部屋を寒いくらいに冷房を効かせ、サスペンス・スリラーを楽しみました。 「アンチボディ」です。 連続殺人鬼の逮捕から物語は始まります。 被害者の下着に付着した精液が、犯人のものの他、もう一人発見されたのです。 ドイツののどかな村を舞台に疑心暗鬼のサスペンス劇が始まります。 善人そのものの警官とその家族、警官の義理の父、連邦警察、村人たち、いったい誰が共犯者なのか? 犯人は語ろうとしません。 「ダーク・ナイト」のジョーカーのように、彼の目的は悪の存在をこの世に知らしめることなのです。 キリスト教徒の善悪の意識というのは狂信的でさえあります。 この世に絶対悪も絶対善も存在しないのに。 この世にあるのは、善でも悪でもない、自然の法だけなのに。 それでもこの映画は、重層的で魅力的でした。ANTIBODIES-アンチボディ- (死への駆け引き) ヴォータン・ヴィルケ・メーリング,アンドレ・ヘンニック,ハインツ・ホーニヒ,クリスチャン・フォン・アスター,ノーマン・リーダス株式会社アネックダークナイト 特別版 クリスチャン・ベイル,マイケル・ケイン,ヒース・レジャー,ゲーリー・オール...
美術

能の雅 狂言の妙

今日は猛暑をおして六本木、サントリー美術館に出かけました。 「能の雅 狂言の妙」展です。 おそらくこれほど大規模な能・狂言に関する展覧会は、史上初ではないでしょうか。 衣装、面、小道具、大道具、それに絵巻まで、展示物は多岐に渡っており、私はしばし陶酔しました。 国立能楽堂が集めたコレクションということで、私はそう広くもない美術館を二時間近くもさまよったのでした。 能楽は演劇や舞踊としてだけではなく、それに関わるあらゆるものが美的なのです。  その洗練された美は、私のわずかな知識からすると、世界に例を見ないものです。  このような幻想的な総合芸術を生みだした我がくにの祖先たちの優れた感性には、驚嘆せざるをえません。 その芸術性は、古典でありながら前衛的で、先進的です。 三島由紀夫は「近代能楽集」を著しましたね。 能は今なお、進化し続けているのです。近代能楽集 (新潮文庫)三島 由紀夫新潮社
仕事

無事

今週も皆勤できました。 月曜日が海の日だったので、今週は早く感じました。 まずは良かった。 参議院選挙が終わって、また事業仕分けをやるらしいですね。 今度は悪名高い特別会計に切り込むとか。 悪名高いと言ったって、明治の昔から合理的だからと、法律で定めた制度です。 糞味噌一緒みたいに特別会計と名が付けば悪いわけではありますまい。 要するに、国立大学とか、国立病院とか、独自の歳入がある事業については、独立採算を目標に一般会計とお財布を別にしましょう、というだけの話です。 特別会計の予算が膨らんだのは、歳入を上げたからで、それを埋蔵金と称して一般会計に持って行ったのでは、本末転倒というべきです。特別会計の目標は独立採算で、一儲けして別の事業の穴埋めをしよう、という主旨ではありません。  せっかく歳入を上げても、悪代官みたいな顔をした枝野某や蓮某が召し上げるというのでは、特別会計による事業に奔走した職員はモチベーションが下がります。 いっそ大原則に立ち返り、全部一般会計にしちゃったらどうでしょう 歳出純計ベースで特別会計は一般会計の倍くらいありますから、特別会計による事業をぎゅうぎゅう絞れば、...
文学

大暑

今日は大暑ですね。 その名のとおり、ここ数日は猛烈に暑いですね。 外に出ると息苦しいような感じで、鯉のように口をパクパクさせてしまいます。 日本人は猛暑に苦しみながら、夏を楽しんでもきました。  炎天を 槍のごとくに 涼気すぐ  飯田蛇笏の句です。 炎天下、一陣の涼気が槍のように過ぎて行った、という意味でしょうか。 涼しさを槍にたとえるとはなんとも豪気です。 飯田蛇笏一流の表現ですね。 少し色っぽく、 サラリー数ふ 恋ざかりなる 日盛りに  私と同世代の俳人、高山れおなによる句です。 汗をかきながら給料を数え、デートの算段でもしているのでしょうか。 微笑ましいですね。 さらに艶っぽく、 行水の 女にほれる 烏かな 高浜虚子の手になる句です。 昔は盥に水をはって、庭で行水をしていましたから、女が裸で庭に出ていたのですね。 その色香にカラスが迷う、というわけで、カラスというところが良いですね。 趣向を変えて、 かぶと虫 昔いぢめし 男の子 現代を代表する俳人、黛まどかの句です。 子供の頃、かぶと虫を捕まえに行って、からかったあの男の子はどうしているだろう、という初恋を追慕する句と読みました...
思想・学問

妖怪怪異

梅雨があけた途端、例年にない熱波がやってきました。  駆け回るのが大好きな小犬でさえ、猫のようにだらりんとしています。 日本は昔から夏が過酷。日本家屋も夏をしのぎやすいようにできています。 風鈴や金魚など、涼しくなるはずがないものにさえ、涼を求めようとしてきました。 その代表格が、怪談ですね。類似のものでは、肝試しにお化け屋敷。 怖くてひやっとする、というのですから、悠長なものです。 私は、幼い頃から怖い話が大好きで、不惑を迎えてなお、その悪癖は変わりません。 なにしろ7歳のときに初めて作ったお話が、「ドラキュラの歯はない」です。 その後も怖い話をよく作りました。  小学校の頃は、夏休みになると、「あなたの知らない世界」という安いテレビ番組を観ては、震えあがったものです。 幼年期から少年期にかけての私にとって、物の怪や幽霊は、実在するものでした。 古くは、あらゆる日本人にとって、妖怪や霊的存在は実在でした。 凶事が起きれば荒魂(あらみたま)を鎮めるために祈り、和魂(にぎみたま)を招魂して豊作を祈りました。 不遇のうちに亡くなった霊を恐れ、天満宮やら首塚やらを祀って、これを鎮めようともし...
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