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文学

今年は花見日和に恵まれないまま、早くも桜は狂ったように散っています。 わが国びとがこの花を他の花と同じように観られないのは、この花が日本人の死生観や美意識を象徴的に表しているからでありましょう。 私もまた、この国に生まれ育った一人として、桜に特別の感慨をおぼえるのは、いたしかたないことです。 さまざまの 事思ひ出す 桜かな 松尾芭蕉の句です。 桜の時期は、年度が改まる頃でもあります。それだけにいっそう、人々は卒業や入学、就職や転居など、人生の節目の出来事を思い出すことでしょう。 そしてなぜか、この花だけは、咲くさまを観るにつけ、来年もまた観ることができるだろうか、という不安を感じさせます。季節ごとに咲く花はいくらでもあるのに、桜だけは、おのれの将来を、暗示させるのです。 それだけに、私はこの花を愛しながら、心のどこかで嫌ってもきました。 多分、この花だけが持つある種の激しさが、私の平穏を奪うのでしょう。
精神障害

ランチ部

先週、ラーメン部長がリワークを修了したため、ラーメン部を発展的に解消させ、新たにランチ部を設けました。再来週、私は修了ですが、リリーフ的にランチ部長を引き受けることになりました。 発足式の今日は、ヴェトナム料理を選びました。私は蒸し鶏のフォーがメインのランチセットを食しました。優しい味わいで、私の好みとするところで、まずは満足です。会には前部長をはじめとして、旧ラーメン部のOBの方も数名足を運んでくれました。ありがたいことです。 それにしても、復職を目指す訓練所としか思っていなかったリワークで、これほど濃密な人間関係を築けたことは、うれしい驚きです。 やはり同じ病を得、同じ休職をし、同じように立ち直りを目指して研鑽する仲間というのは、代えがたいものです。 できれば長い付き合いになればいいな、と思っています。
精神障害

職場面談

昨日、担当カウンセラーとの面談がありました。 4月23日(金)にリワークプログラムが修了することから、来週か再来週に職場を訪れ、復職の打ち合わせをしようという話になりました。 主治医は、リハビリ出勤(時短出勤)から始めることを条件に、連休あけからの職場復帰を許してくれる、と言っていました。 今週金曜日の診察時に具体的なリハビリ出勤の予定を立て、それをもとに職場面談に臨むことになります。担当カウンセラーが同席してくれるので、それはずいぶん心強いですが、不安がないと言えばうそになります。 事務処理能力や体力はリワークプログラムでだいぶ回復したと思っていますが、現実に毎日出勤し、仕事をこなすとなれば、さまざまな負荷がかかるものと思います。 これらの負荷をいかに避け、または耐えるか、加減が難しいところです。しかし私は、もはや出世も昇給も望んでいませんので、給料をもらうためだと割り切って、ドライにことに対処したいと思います。
精神障害

薬味

火曜日午後は、リワーク生だけでフリーディスカッションを行う、リワークミーティングです。毎度毎度、復職への不安や、病気のこと、薬のこと、主治医との相性のこと、さまざまなお題が上がります。 私は重いお題ばかりではいやだと思い、納豆にはどんな薬味を入れるか、というお題を出しました。やってみると面白いもので、定番の辛子や醤油にとどまらず、バターやらキムチやらすり胡麻やら子持ち昆布やら、オクラやら山芋やら、じつに納豆の楽しみ方は多種多様であることがわかりました。 そして多くの人は、おいしい食べ物の話をするときは、素敵な笑顔になるのですね。 もちろん、少し重いお題もやりましたが、たまには笑顔で、日本の食文化の奥の深さを探訪してみるのも、楽しいものです。
社会・政治

させていただく?

近頃、鳩山総理をはじめとする民主党議員の過剰な敬語が耳障りに感じます。 昨日のテレビニュースで、昔水着姿で日銭を稼いでいた蓮なんちゃらとかいう議員が、役人に質問するために某省を訪れることを、「お会いをさせていただく」と言っていて、最初意味がわかりませんでした。 だいたい己の行為すべてに「させていただく」という表現を使うのは、いかにも奇妙です。その伝でいくと、飯を食うことを「ご飯を食べさせていただく」、糞をひることを「大便を用たしさせていただく」などとほざくのでしょうか。 前の総理は漢字の読み間違いで話題に上っていましたが、文法的にはおかしくありませんでした。小沢一郎などは、むしろ自民党議員の話し方に近いですね。また、悪人面した総理の弟も、それほど奇妙な敬語表現は使いません。 してみると、さきがけや日本新党出身者に特有の奇病なのでしょうか。 ひるがえって、わが国民にも、奇妙な言い回しが伝染病のごとく蔓延しています。 ファミリーレストランなどで注文の確認をする際、「~でよろしかったでしょうか」とか聞かれます。これから運ばれてくる料理に過去形で確認するのは、けつがむずむずするような違和感を覚...
仕事

何がしたいのか

今日、リワークで、何をしてきたのか、何ができるのか、何がしたいのか、を考えるキャリアデザイン講座がありました。 リワークの各種講座には、しっくりいかない感じを持ってきましたが、今日のは腹にストンと落ちた感じです。 何をしてきたのか、と、何ができるのか、は容易に答えられますが、何がしたいのか、は今の私には難問です。 いったい私にやりたい仕事なんてあるのでしょうか。 とりあえず、給料をもらえれば何でもやるつもりですが、何がやりたいか、と問われると、答えに窮します。 むしろ、やりたくない仕事を数え上げたほうが早いし、いくらでも出てくるでしょう。 私はまるでこの十八年の仕事生活を、苦行のように捉えていることに改めて気付き、驚かされました。 残りわずかとなったリワークでその答えが見つかるかどうかは不明ですが、見つかれば嬉しいことです。
その他

花冷え

昨日は近所の公園に花見に行きました。寒空の下、多くの的屋が店を出し、昼日中から顔を赤くした酔客が大勢花と酒を楽しんでいました。 私は健康的に、素面。お茶も飲まずに、散り始めの桜を、一時間あまりもぼうっと眺めていました。 おかげですっかり体が冷えてしまいました。花冷えですね。 冷えた体を温めようと、スターバックスに入ったのですが、ひどく騒々しくて、気持ち悪くなってしまいました。騒音は、発病以来、もっとも苦手とするところです。 家に帰って、静寂を楽しみつつ、来し方行く末のことを考えていたら、花の憂鬱とあいまって、メランコリーに浸ったのでした。
精神障害

二日酔い

昨日は何年ぶりかの二日酔いでした。というのも、金曜日の晩、リワークを修了する2名の方の送別会があったからです。 数多いリワークの先輩のなかでも、この二人とは特に親しくさせてもらっていたため、思わず飲みすぎました。反省しつつ、楽しくもあり、ときにはいいかな、とも思います。 リワークに通うまでは、病人が集団で飲み会をするなんて想像もできませんでしたが、実際は、健康な人のそれとなんら変わるところはありません。 飲みすぎてつぶれるやつもいれば、けたけたと笑い出すやつもいます。 リワークもあと三週間、楽しみたいものです。
精神障害

新年度

昨日から年度が替わりました。テレビニュースでは、入社式の様子が報じられています。 私の職場にも新人が入り、大規模な人事異動が行われたことでしょう。 しかし、今の私には、なんの興味もありません。 大事なことは、復職すること。 リワークは4月23日で修了となりますから、5月の連休明けくらいからリハビリ出勤を開始できればいいかな、と考えています。もっとも、まだ職場とは何も打ち合わせを行っていません。打ち合わせを行って、復職が現実のものになるのが怖いような。 元いた部署に戻るのか、別の部署で復帰するのか、それさえ定かではありません。 元いた部署なら、パワハラ親父と顔を合わせる機会は少ないでしょうが、畑違いでなんとなく居心地が悪いし、かといってパワハラ親父と顔を合わさざるを得ないような部署もいやですし。いっそ転勤でもしたほうが気楽かもしれません。
文学

呪い村436

「呪い村436」を観ました。 美しい田舎町では、人口が常に436人に保たれていました。新入りがくると一人が犠牲になります。子供が生まれてもそうです。しかも犠牲者は、名誉なことと、恍惚の表情を浮かべて縛り首になるのです。 残虐シーンがなく、美しい田舎の光景が広がります。 しかしそこに住む人々は狂気のカルト集団なのです。 そこここに、神を畏れ、賛美するシーンがでてきます。 残虐シーンよりそれら住民の、うっとりとした顔が恐ろしくて仕方ありません。 洋の東西を問わず、田舎には因習的な恐怖があるのですね。 私は田舎には住めません。呪い村 436 マイケル・キングストンソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
文学

花のした

桜が咲きました。 私は桜を見ると、憂鬱になります。 長いこと会計の仕事をしていて、桜の時期は決算と重なり、過重な労働を強いられたためでしょうか。桜を見ると、条件反射のように、山のような伝票や、深夜残業、それに犯罪すれすれ、というか犯罪そのもののような、日付の改ざんなどの処理を思い出すのです。もっとも、それら犯罪行為は、日本国中のお役所で日常的に行われていることでもあります。それはむしろ、犯罪というより法制度の欠陥と言ったほうがよいでしょう。 しかし、今は、ひま。 職業訓練には通っていますが、温水プールで戯れているようなもの。荒波を乗り越えて海で泳ぐのとはわけが違います。 この物狂おしい春を、やり過ごさなくてはなりません。  ねかはくは 花のしたにて 春しなん そのきさらきの もちつきのころ  有名な西行法師の歌です。この歌ほど、多くの日本人の心をとらえたものはありますまい。 桜の下には死体が埋まっている、と言ったのは梶井基次郎でしたか。 春と花には、死のにおいがつきまとっています。 むしろ精神病者にはお似合いの季節かもしれません。
精神障害

なかなか

春本番が訪れませんね。桜も咲いているというのに。猫もさかっているというのに。 私は毎日リワークプログラムに通い、SSTだとか、WRAPだとか、アサーションだとか、認知行動療法だとか、アメリカ生まれの浅はかな処世術を学んで、少々食傷気味です。 人間精神は時々刻々と微妙に変化する、幽玄なものです。それを、ああすればこうなる、とか、この技法を使えば人間関係が円滑になるとか、愚かなことです。 コミュニケーションの要諦は簡単なこと。誠実に相手の話を聞いて、適切に自己の意見を述べればよいのです。 そうはいっても、リワークプログラムに通うのは楽しくもあります。 未知の知識を得、同病の仲間と語り合うことができるのですから。
映画

友引忌

韓国ホラーです。かなり王道をいく幽霊映画です。幽霊を演じる女優が、美しくも恐ろしい。生きているときの若々しい生命力に満ちた美しさと、幽霊に変じた後の不気味な美しさとの落差が見事です。 この女優の演技を観るだけでも、価値ある一品です。 「箪笥」のような名作というわけにはいきませんが。友引忌 アン・ビョンギ,ウォン・ジョンフン松竹
精神障害

卒業祝賀会

昨日は5人の方がリワークを卒業するとのことで、居酒屋で卒業祝賀会を開催しました。40面下げて完全に酔いつぶれるやつ、終始ハイテンションでしゃべりまくるやつ、いろいろいました。最後のカラオケが終わったときには、日付を超えていました。少々、お疲れ。 病気休職者の集まりとは思えない盛り上がりぶりでした。 この場でなら、どんな恥ずかしいことを言っても許される、という思いが、連帯感を生むものと思います。 私もあと4週間、リワークを楽しみたいと思います。
精神障害

8週間

今日でリワークプログラムに参加して、8週間になります。残りあと4週。三分の二が過ぎました。何か私に変化が起きたか、といえば疑問ですが、朝から夕方まで拘束される生活に二カ月耐えられた、ということでしょうか。 うつ病を発症するまでの14年間、よくハードワークに耐えられたものだと思います。徹夜や休日出勤も一度や二度ではありません。 今は、とてもそんな気力・体力はありません。願うことは、毎日定時まできちんと働くこと、病気休暇を取らないこと。これだけです。しかしこの小さな願いが、今の私には巨大な野望のごとく感じられます。 最初の休職は過労によるものでしたが、2度目以降は、上司による暴言と職場の対応の悪さに起因しています。私は狂った頭で職場環境の改善と職場の違法性を訴えましたが、結局、何も変わりませんでした。 私はもはや、職場に愚かな期待を寄せるのはやめましょう。あの職場に、まともな人間は私一人しかいないようですから。
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