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社会・政治

キムチを世界無形文化遺産に?

わが国で世界無形文化遺産に登録されているのは、能楽・文楽・歌舞伎の三つ。 日本食に関しては、そもそも申請もしていなかったと記憶しています。 一方、中国やフランスは、それぞれお国料理を申請しています。 フランス料理と中華料理といえば、トルコ料理を加えて世界三大料理に数えられているくらいですから、当然といえば当然でしょう。 面白いのは、韓国がキムチを申請していること。 キムチとは、ずいぶん絞り込みましたねぇ。 日本で言えば漬物を単品で申請するようなものでしょうか。  大体、キムチ職人とかって存在するんでしょうか。  鮨職人のように、旨いキムチを巡って熾烈な争いを職人同士が闘っているとは聞いたことがありません。  日本の漬物もそうですが。   韓国では、鮨をはじめとする和食が欧米諸国や中国において高級でヘルシーな料理として人気を集めているのが悔しいらしいですねぇ。  でも旨ければそんなに頑張らなくても自然と世界の食通が食うようになると思います。 キムチって見た目が良くないんですよねぇ。 何もかも真っ赤で、辛そうだなという以外、なんだかよくわかりません。  和食は味もさることながら、美しい盛り...
文学

懐古

九段の昭和館をはじめとして、青梅の昭和レトロ商品博物館や映画では「ALWAYS 三丁目の夕日」やら「20世紀少年」やら、昭和を懐古する物が溢れるようになったのは、ここ5年ばかりのことでしょうか。 平成の御世も23年目を迎え、長すぎる不景気の中、右肩上がりの経済成長を続けた頃に小中学生だった団塊の世代も定年を迎えて久しく、もはや昭和は懐古の対象でしかないのですね。 しかし、今ノスタルジックに懐古する昭和は、いわば架空の過去。  昭和という時代のイメージを道具に、人々が作り出した美しい嘘。  過ぎ去った時代を美化する感傷に過ぎません。 「徒然草」22段に、 何事も、古き世のみぞ慕はしき。今様は、無下にいやしくこそなりゆくめれ。 とあります。 鎌倉時代を生きた兼好法師も、自らが生きる時代をつまらないと考え、昔の文化風俗を懐古しているのですね。 多分そういう意識は古今東西を問わず、多くの人が持つ感慨なのでしょうね。 あと50年もすれば、平成23年の文化風俗、例えばスマート・フォンだとかRPGだとかが古くて懐かしいものになるんでしょうねぇ。  いつの時代も、只今現在が時代の最先端。 石器時代には...
映画

バイオレンス・レイク

昨夜は久しぶりに掘り出し物に当たりました。 これ以上ないくらい後味の悪いバッド・エンド、これ以上ないくらい惹きこまれるストーリー展開。 「バイオレンス・レイク」です。 若いカップルが人里離れた未開発の湖畔で週末、キャンプを楽しみます。 しかしそこには、ロウ・ティーンと思われる少年少女の不良グループの溜まり場であったのです。 カップルにちょっかいを出す不良グループ。 いくら相手が子どもとはいえ、多勢に無勢、大人の迫力など通用せず、かえって子どもたちを怒らせてしまいます。 その後両者の対立はエスカレート。 ついには男を木に縛り付けて殴る蹴るの暴行を働きます。 森に逃げた女に向かって、大声で「殺してやる」と叫ぶリーダー格の少年。 このリーダー格の少年が手がつけられないほど残虐です。 男はリンチの末死亡、ガソリンをかけて燃やされてしまいます。 女は命からがら逃げて、途中で車を盗み、パーティーの最中の豪邸に助けを求めます。 しかしそこは、リーダー格の少年の家で、パーティーに集まっていたのは、不良グループの親たちだったのです。 多分最も暴力的な年代は、14,5の少年なのでしょうね。 体は大人とそん...
思想・学問

かつて、月は2つあったのではないか、という説をカリフォルニア大学のエリッグ・アスフォース博士が科学雑誌「Nature」に発表したそうです。 なんでも大きい月とその三分の一くらいの小さな月が800万年間程度安定した距離で浮かんでいたところ、互いの重力に引かれ合ってきわめてゆっくりとしたスピードで衝突、小さいほうの月は一部は大きい月に飲み込まれ、一部は流星群となって地球にふりそそいだそうです。 しかしその美しくも暴虐な流星群を観る生物はまだ存在していなかったようです。 ここで思い出すのは、村上春樹の壮大な最新作「1Q84」BOOK1~BOOK3ですね。 1984年とは異なる1Q84年の世界に紛れ込んだ小説家志望の青年、天吾と美しきテロリストにして青年の幼馴染の女性、青豆の物語です。 1984年と1Q84年との違いは、月の数。 1Q84年には、月が2つあります。   天吾と青豆は互いを求めながらすれ違い、それぞれの物語を紡いでいくのですが、青豆は小児愛者にして新興宗教の教祖を狙い、天吾は教祖の娘が書いた稚拙だが魅力的な小説に編集者に頼まれて大幅に手直しすることで、二人は複雑に絡んだ糸をほどく...
文学

まだまだ暑い日が続きますが、昨日は立秋だったのですね。 今日から暑さも残暑。 過ぎる時の早さを嘆くのは私のよくするところではありませんが、そういう気分も理解できなくはありません。 秋来ぬと 目にはさやかに 見えねども 風の音にぞ おどろかれぬる  藤原敏行 立秋の頃の気分を詠んだ歌といえば、この歌にとどめを指すでしょう。  古今和歌集に所収の、あまりにも有名な歌です。 秋の気配を風に求めた斬新な歌で、さぞかし良い涼風が吹いたのでしょうね。 和歌の世界で立秋に秋を感じても、日々の生活を送るうえでは、まだまだ暑くて不快です。  それでも、仕事帰りなど、確実に陽が短くなっているのを感じます。 冬がしつこいのに比べ、夏は儚いですねぇ。 もっとも夏がしつこかったら、暑くてやれませんが。新版 古今和歌集 現代語訳付き (角川ソフィア文庫)高田 祐彦角川学芸出版 ↓の評価ボタンを押してランキングをチェック!
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