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文学

巨星墜つ

SF作家の小松左京が亡くなったそうですね。 日本のSF界をけん引してきた偉大な作家でした。 「復活の日」や「日本沈没」が映画化の影響からか広く知られているようですが、私が初めて読んだのは、小学生の頃、「日本アパッチ族」でした。 私は小学校5年生までは、小説といったらSFかミステリーしか読みませんでした。 「日本アパッチ族」を読んだ時の印象は強烈でしたねぇ。 鉄を喰らって生きるアパッチ族が大阪で生まれ、日本を席捲し、ついには国を危うくするのです。 小松左京の処女長編ということですが、最初から、壮大なストーリーが得意だったのですね。 鉄を喰らって生きるということが、現代文明を象徴している、と知るのはもっと後のことです。 子どもだった私は、その小説からあふれ出るエネルギー、発想力、ぐいぐいと読ませる文章力に圧倒されたことを今もよく覚えています。 正直に言うと、その後読んだ彼の作品はあまりよく覚えていません。 よほど「日本アパッチ族」が印象深かったのでしょうねぇ。 そういえば、筒井康隆が「日本以外全部沈没」という作品を書いていて、これも抜群に面白かったですねぇ。 日本以外すべての国が沈没し、生...
思想・学問

オイラー

最近、中高年の間で、数学がブームだそうです。 某数学者によると、登山ブームと関係がるのではないか、とのことでした。 登山は色々な難所を乗り越えて、苦しい思いをして、頂上にたどり着いた時の快感から病みつきになるのだとか。 数学も一緒で、頭をしぼって考えて、地道に証明を繰り返して、やっと難解な問題を解いたり、定理にたどりついたときの快感は、素晴らしいものだとか。 中でも人類の至宝と言われるオイラーの公式、オイラーの等式は難解でいながら辿り着く数式はシンプルで、多くのアマチュア数学ファンを虜にするそうです。  これがオイラーの公式だそうです。 バリバリの文系頭の私には、さっぱり意味がわかりません。 eiπ + 1 = 0 これがオイラーの等式だそうです。 随分シンプルですね。 「地球が静止する日」で人類よりはるかに進んだ文明を持つ星から来た男と、人類最高の数学者が黒板に向かって数式で会話するシーンは格好良かったですねぇ。 数学は言語の一種なんだなぁと実感しました。 「博士の愛した数式」では、寺尾聰演じる老数学者が、家の中にも黒板を置いて、始終数式で遊んでいたことを思い出します。 数学という言...
社会・政治

ダブル選挙

一昨日、菅総理は国会で早期の解散を野党議員から促されて、気色ばんで答えました。 震災復興も原発事故処理も道半ば、今は解散総選挙をやる時期ではない、と。 その時勢いあまって2年後の参議院選挙と同時に衆議院選挙をやりたい旨の発言が飛び出しました。 北朝鮮を8月中に電撃訪問し、9月には訪米し、それで成果が上がって支持率が上がれば、際限なく辞任のハードルを上げていき、2年後にダブル選挙を打つまで総理の椅子に座り続け、選挙に勝ったら政権の正統性を得たと強弁して長期政権を狙おうという腹積もりと見えました。 小泉元総理が北朝鮮を電撃訪問してわずか5人とはいえ拉致被害者を連れて帰ってきた時は本当に驚きましたね。 5人が帰ってきたことにではなく、北朝鮮が拉致という非道な行為を行っていたと認めたことに、本当にびっくりしました。 小泉元総理、金正日と会って、にこりともせず険しい表情を崩さず握手をかわしました。 その横顔は、侍のそれでした。 当然、40%くらいだった内閣支持率は、一気に60%以上に上がりましたね。 菅総理はそれを狙っているのでしょうが、果たして北朝鮮がお土産をくれるかどうか。 手ぶらで帰ってき...
映画

NAKED

昨夜はNAKEDシリーズから、2本の映画を続けて鑑賞しました。 「NAKED サバイバル・フォレスト」と「NAKED マン・ハンティング」です。 ずいぶん以前に「NAKED 凌辱の森」というのを観たのですが、このシリーズは一話完結で話につながりはなく、観る順番問わず、そこそこ楽しめます。 「サバイバル・フォレスト」はイラクの戦場から帰還した若者が、自転車でヨーロッパの森を旅しているとき、地元のハンター2人とちょっとしたトラブルを起こし、喧嘩沙汰になります。 森の中にあった病院らしき建物に助けを求めますが、気が付いてみるとハンター二人とともにベットに縛り付けられています。 そこに現れる上半身裸で極端に痩せたサイコ野郎。 そこから悪夢のような展開となりますが、ラストで、そんなのあり?というようなオチが待っています。 「マン・ハンティング」は、こちらもヨーロッパの森が舞台。 森の中の道をドライブ中、突如銃撃されます。 犯人はかなり遠くから撃っており、どんなやつなのか皆目見当がつきません。 必死で逃げますが、車がパンク。 森の中を逃げまどいます。 途中で出会った女、パトロール中の警官、すべてが...
社会・政治

玄妙

今日やっとリビングのエアコンの取替え工事の業者が来てくれました。 そのために、今日はお休みしました。 リビングの蛍光灯も取り替えたため、やけに明るい部屋で、寒いくらいにエアコンを効かせて、「酒鬼薔薇聖斗の告白」というノンフィクションのようなタイトルのフィクションを読みました。 事件の顛末は当時さんざん報道されましたから、内容はどうということもなく、文章も無味乾燥で、いわゆる文学作品、それも耽美系や浪漫系を好む私の鑑賞に耐えるものではありませんでした。 一点、そうなのか、と思わせた部分がありました。 それは彼にとって血しぶき舞うスプラッター・ホラーは、ポルノであったと言う件りです。 私はホラー映画が大好物ですが、もっぱら怖がるため、また人間心理の恐ろしさを再認識するために観ているところ、見方を変えればアダルト・ヴィデオになり、それを観ながら自慰行為にふける者がいるというのですから、驚いちゃいますね。 井上ひさしはわいせつ論争が起きたとき、自分は赤貝を見ても饅頭を食っても欲情する、したがってわいせつなどという概念自体がナンセンスだ、という意味のことを書いていました。 性欲の対象は人によって...
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