
普段、私たちは何気なくSMという言葉を使っています。サディズムとマゾヒズムの略です。
寝苦しい昨夜、深夜3時に目を覚まし、学生時代に読んだサディズムの祖、サド侯爵の「ソドム百二十日」と、マゾヒズムの祖、マゾッホの「毛皮を着たヴィーナス」を拾い読みしました。
いずれも幻想小説もしくは耽美主義などにちかい文学です。
いわゆる官能小説などとは異なります。
そこに描かれるのは、人間だけが持つ破壊された性衝動の姿と、少数者であるゆえの悲しみです。
サド侯爵は、その思想の強さと描写の過激さのために、獄につながれました。
近年まで、わが国においても文学作品を取り上げて、「芸術かわいせつか」などという馬鹿げた裁判がいくつも行われたのは、じつに悲しいことです。
わが国においては、表現の自由が認められています。
路上で全裸になるなどの行為は論外ですが、それが芸術として描かれたものは、すべて許されるべきです。
芸術として描かれたものとは、人間の真実が描かれているかどうか、という一点で判断すべきで、それが美しいか醜いか、劣情をそそるかどうか、などで判断されるべきものではありません。
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