ネットフリックスで「愛に乱暴」という映画を観ました。
吉田修一の原作です。
話題の名作「国宝」と同じ作者の手によるものです。
「愛に乱暴」は前半、淡々と中年夫婦の日常が描かれます。
しかし、愛猫の失踪、連続するゴミ捨て場への放火、夫の不信な出張と、日常が少しづつ壊れていきます。
決定打となったのは、夫が若い女と浮気して妊娠させたこと。
妻は当然浮気相手と別れ、自分の元に帰ってくると信じています。
しかし夫は離婚を切り出します。
夫は家を出て浮気相手と暮らし始めます。
ここに至って、妻の暴走が始まります。
畳を剥がして床板をチェーンソーで切り、穴を掘り始めます。
夫もしくは浮気相手あるいはその両方を殺して穴に埋めるのかと思いましたが、女は穴から幼児用の服が入った服を取り出します。
じつは妻もかつて妊娠を理由に夫を略奪していたのです。
そして家の柱を斬り始めたり、もう滅茶苦茶です。
別れが辛いのは分かりますが、ここまで乱暴な振る舞いに出る者はおりますまい。
女の狂気を感じさせる作品です。