架空OL日記

ドラマ映画


ブルー・マンデーを迎えました。
サラリーマンにとっても、学生にとっても一週間で最も憂鬱な日です。




「架空OL日記」という映画化もされたドラマがあります。
 バカリズムの脚本で、男ながらOLとして出演もしています。
 某銀行におけるOLの日常が時に淡々と、時にエクセントリックに描かれます。
 一話完結で、上司の悪口や他愛もない会話を楽しむOL達。
 きっと現実のOLもこんな感じなんだろうと思わせて説得力が有ります。

 その中で、駅から銀行に向かう二人のOLが月曜日について語り合います
 「月曜日って憂鬱だよね」
 「なんなら日曜日の夕方から憂鬱だよね」
 「じゃあ、月曜日はお休みってことで」
 「承知しました」
 「でもそれだと火曜日憂鬱問題が発生するね」
 「火曜日も休みということで」
 こういった会話を繰り返し、ついには金曜日の午後だけ出勤ということで話がまとまります。
 もちろん叶うはずが無い、勤め人の切ない願望です。

 静かで特別なことは起こらない、しかし魅力的なドラマ。
 人生もまた、そうなのかもしれません。

 結婚や出産、親類縁者の死といった出来事があったとしても、それらは特別なことではなく、生きていれば多くの人が経験することです。
であればこそ、特別なことが起こらない、小津安二郎の世界にも通じるドラマがつまらない分けが無いと思うのです。