痛飲

その他

 昨日は父の七回忌でした。

 法縁の坊さん、主だった檀家、それに親類で、70人くらい来ていました。

 久しぶりに見るそれらの人々は、それぞれに老けていました。
 おそらく私も。

 時の流れを感じます。

 実家の寺で法要の後、浅草ビューホテルで追悼の会。

 それにしても坊さんの挨拶はみな長い。
 人前で話しをするのが仕事ですから仕方ありませんが。

 8時頃に終って、浅草ビューホテルの裏にある、小さな、それでいて本格的なバーに繰り出し、同居人と二人、しみじみと父の思い出を語り合いました。

 父は他に2人いる息子の嫁のなかでも、なぜだか私の同居人を可愛がり、私が病気休暇を取っているとき、私たちを京都や奈良に連れて行ってくれました。

 それも豪勢な大名旅行。

 京都では、初めてシティホテルのスウィートルームに宿泊しました。
 寝室の他、会議室やら、豪華なソファが備えられた応接間やら、バーカウンターやらが備えられた、馬鹿みたいに広い部屋でした。

 浅草のバーも父の行きつけだった店で、何度か、父と二人で痛飲した思い出の店です。

 父がお気に入りだった、赤いベストがトレードマークのバーテンダーも亡くなり、店にはそのバーテンダーの写真と、赤いベストが飾ってありました。
 浅草では有名な、名物バーテンダーでした。

 そこで飲んでいると、今にも父がふらっと現われるような気がして、猛烈に父が恋しくなりましたが、現われるはずもありません。


 で、そのバーで飲みすぎてしまい、少々二日酔い気味で、今日は仕事を休んでしまいました。
 こうなることは予想していましたが、サラリーマンとしてはお恥ずかしいかぎりです。

 こうして時は流れていくのですねぇ。

 3月25日には古い女友達の結婚の披露宴があります。

 それらをこなしていくうちに、やがてお迎えが来るのですから、一つ一つの行事を楽しまなければ損じゃわい、と実感したしだいです。