昨夜は晩酌を控えめにし、久しぶりに朝の珈琲を飲んで頭をしゃっきり させました。
昨夜は灰色でやめましたが、呑むか吞まないかの白か黒かではないんですよねぇ。
要はアルコールの摂取量の問題。
しかし酒飲みは飲み始めるとある程度まで呑んでしまうので、完全に呑まないほうが良いことになります。
これがなかなか難しい。
いっそ断酒会のような所に行けば良いのかもしれませんが、そこまでの酒飲みだとは思っていません。
酒豪の文学者と言えば、若山牧水という歌人以上の人を知りません。
人の世にたのしみ多し然れども 酒なしにして何のたのしみ
白玉の 歯にしみとほる秋の世の 酒は静かにのむべかりけり
等の酒を歌った短歌。
やまいには 酒こそ一の毒という その酒ばかり恋しきはなし
病の床で禁酒を試みても酒への思いは恋情のごとく、彼を襲います。
今ならばアルコール依存症と診断され、措置入院させられ、退院後は断酒会への参加を勧められたでしょう。
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しかしそんな現代においてなお、酒をやめられず、酒で命を落とした人は数知れず。
私の先輩に20代の頃から毎晩ウィスキーを一瓶空け、毎朝二日酔いで出勤し、あまりの不快感のためトイレでこっそり迎え酒をやる人がいました。
迎え酒をやると治るのだとそうです。
こんなことを繰り返し、仕事を辞めたいというのが口癖で、48歳で亡くなりました。
アルコール性肝炎から肝硬変になり、肝臓がんになるという典型的な道を辿ったわけですが、結構長生きするのだなと思いました。
20年以上、酒毒に侵されながら生きていたわけですから。
石原裕次郎や美空ひばりなども50代前半で亡くなったと記憶しています。
そう考えると、現在55歳の私には、酒を呑み続けたとしても、もう少し時間が残されているのかなと思います。
そこまでの量は吞めませんから。
もちろん、節酒すれば平均的な年齢まで生きられるでしょう。
完全禁酒は難しいでしょうからせめて節酒に励みたいと思っています。
可能かどうかはともかく。