2015-12

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映画

「劇場霊」-美と恐怖

今日は休暇を取りました。 年に20日間ある年休ですが、残したら今年いっぱいで消滅してしまいます。 で、今月は休暇取得強化月間というわけ。 千葉市郊外のシネコンに映画を観に行きました。 Jホラーの名匠、中田秀夫監督の「劇場霊」を観て来ました。 20年前、「女優霊」という佳品でメジャーデビューした監督が新たに挑む製作現場での恐怖。女優霊 柳ユーレイ,白鳥靖代,石橋けい,大杉 漣,根岸季衣バンダイビジュアル 「女優霊」は映画の撮影現場で起こる怪奇現象がメインでしたが、「劇場霊」は芝居。 「劇場霊」は、ハンガリーに実在した伯爵夫人で、若い女の生き血を飲んだり、生き血の風呂に入ったりすれば、永遠の若さが保てると信じ、領民のなかから若い女をさらっては殺したエリザベートを主人公にした芝居の稽古が繰り広げられる中、劇中に登場する永遠の美貌の象徴である生き人形が、重要な役割を果たします。 生き人形は、若い出演者の生気を吸い取ってしだいに人間化して、最終的には生きた人間になることを望みます。 若くして亡くなった自分の娘を模った人形作家が作った人形で、これが今回のダーク・ヒロインということになります。 永遠...
思想・学問

この世ならぬもの

水木しげる先生が93歳で逝去されました。 妖怪を題材にした漫画、戦争体験を元にした漫画、どれも印象深いものです。 私がこの人に深いシンパシーを感じるのは、かつて日本社会において実際に存在するものとされてきたこの世ならぬ存在への予感を、堂々と表明し、それを面白く描き出した点にこそあります。 第六感だか霊感だか、名前はどうでも構いませんが、私は、現在存在しないとされている何者かが、確かに在ると思っています。 それは日本に限らず、どこの社会においても、神話や怪談などで語り継がれてきたことで、それらが在るからこそ、人々はそれらの存在を近しいものと感じ続けてきたのであろうと思っています。 ただし、それらは恐怖すべき対象では無い、あるいは恐怖すべき存在はごくわずかでありましょう。 水木先生が描き出した妖怪の類も、どこかユーモラスで、人間と共生する存在とされており、おそらくはそれが実態に近いものと思われます。 また、芸術家などが感じるインスピレーションは摩訶不思議なもので、それこそまさに、この世ならぬ者との感応が生み出したものでしょう。 水木先生が示された、この世ならぬ者との親和性を、今こそ取戻し、...
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