若さとはこんな淋しい春なのか

文学

二十五歳で夭折した自由律の俳人、住宅顕信の句です。
他に、

 ずぶぬれて犬ころ
 
 夜が淋しくて誰かが笑いはじめた
 
 かあちゃんが言えて母のない子よ
 
 日傘の影うすく恋をしている

等の名句があります。
私はこの俳人を知り、衝撃を受けました。
二十三歳で白血病の床につき、同時に離婚。
病床で子供を育てながら句作を続けた、とのことです。
生と芸術を秤にかけながら、見事に生き切りました。
私も、このような覚悟を持ちたいと考えています。