誤解

精神障害

 昨日、ラジオを聴いていたら、パーソナリティーが、「心の病には、音楽が何よりの薬。間違っても同じ悩みを抱えている人同士で集まって傷をなめ合うようなことはしない方がいい」と言っていました。
 大きな誤解、もしくは無理解、あるいは無知です。
 健常者が少し落ち込んだ、程度のことならそれでもいいでしょうが、精神病を発症したなら、これは心の病ではなく、脳の障害なのですから、薬物療法を受けなければ良くなることは極めて困難です。また、自助グループで経験を話し合うことも、効果があります。

 私も、「薬なんてやめてしまえ」とか、「気合だ」とか、「体を動かせば自然と良くなる」とか、「酒飲んで騒げば忘れちゃう」とか言われました。
 そのようなことを言われると、無知ゆえとはいえ、ひどく傷つきます。
 そういうことのすべてを試して、前にも進めず後ろにも退けない、八方塞りな状態に追い込まれて病院に行くのが普通ですから、なんとも白けた気分になります。
 精神病に対する偏見はなかなかなくなりませんね。
 私はそういうことを言われた場合、微笑んで答えないことにしています。