先ほどNHK衛星放送で、ジョン・レノンの「イマジン」を特集する番組を見て、非常に感銘を受けました。
「イマジン」は古い歌ですが、平和を歌い、多くの人を今も魅了し続けています。戦争を否定し、ユートピアを地上に現出させたい、という切なる願いは、人の心を打つ、芸術家として素晴らしい仕事だったと思います。
しかし、現実社会を思うとき、暗澹たる気分になります。
価値観の違いや利害から、人は互いに殺しあうことをやめません。
有史以来、地上から殺し合いが無くなった時期はおそらく無いでしょう。
それを思うとき、「イマジン」は空虚な絵空事にも思えます。
結局のところ、「イマジン」を持ちながら、時には殺し合いも辞さない覚悟で、現実問題の一つ一つに、誠実に対処していく他ないでしょう。
ちなみに、私はサンタラの「嘘つきレノン」という曲が気に入っています。
卑近なことですが、私が現実に抱える問題は、パワハラ支社長の再任が決まったことです。
私にとって、支社長に引退いただくことが、理想でした。
しかし、現実にはそうではありません。
この現実にどう対処すべきか、精神科医も職場の先輩も教えてはくれません。
「我慢しろ」と言い、「気にするな」と言います。
しかし我慢できないし、気になるのです。だから精神病を再発したのです。
人間社会が矛盾に満ちているのと同様、私の精神も迷妄の森を彷徨っています。