今日も一日働けました。
貴重な飯の種です。
しかし私は、就職以来19年、仕事が楽しいとか、面白いとか思ったことがありません。ごく短い期間を除けば、とくだん辛かった、というわけでもありません。
なんとなく、イヤなのです。
うつ病を発症したときは、そういうレベルではなくて、部屋を暗くして音も遮断し、涙をぽろぽろこぼしながら横になっていました。着替えをするのも、トイレに行くのもひどい難事業に思えました。
今、服薬はしていますが自覚的には症状はないのですが、仕事がなんとなくイヤ、という地点に戻ってきた気がします。
働かなければ収入は得られないし、収入が得られなければ衣食住に困るわけですから、嫌も応もないのが仕事なので、私の気分はただの我が儘なんですが、でもイヤなものはどうしようもありません。
下の本は、ずいぶん昔に読みました。楽しい仕事がみつかるんじゃないかと、青い鳥症候群のように転職を考えていた頃です。著者は哲学するため、37歳まで定職につかなかった、というツワモノです。
この本を読んで、仕事が楽しくなった、ということはありません。
ただ、現代の最下層ともいうべき私のような平凡なサラリーマンは、何でも与えられた仕事を誠実にこなすしかないのかな、 という諦念みたいなものを持ったことは確かです。
今、諦念が体に染みついてしまっていますので、転職は考えようもありませんが、このイヤな気持ちに毎日耐え続けるのはしんどいなあ、と思うのです。
多くの人が私と同じなんでしょうね。
でも、イヤな思いをしているのはみんな一緒だ、と思っても、イヤだと思う私は私だけなので、慰めにならないのです。
怠け者の愚痴に付き合ってくれて、ありがとうございます。
![]() | 働くことがイヤな人のための本―仕事とは何だろうか 中島 義道 日本経済新聞社 このアイテムの詳細を見る |