遅い夏休み最後の日、午後のひと時をDVD鑑賞で過ごしました。
フランス映画界の大御所、リュック・ベッソン製作総指揮のサイコ・サスペンス「EXIT イグジット 」です。
ある青年が殺人の疑いで逮捕され、精神病院に措置入院させられます。嫌疑不十分のまま五年間治療を受け、釈放されると、時を同じくして連続殺人が起こります。
自分が犯人なのか、それとも無実なのか苦しむ青年。
死体処理の仕事をしながら、通院により、精神治療を受けます。
妻子を亡くして自殺未遂を繰り返す同僚に頼りながら、おのれの中に潜む悪魔と葛藤を続ける青年。
そして、突如現れる売春婦。
青年・同僚・精神科医・売春婦が、いずれ劣らぬ危うさをもって、鮮烈でありながらダークな映像を醸し出し、観る者を混乱に陥れ、魅了します。
低いロックが雰囲気を盛り上げます。
アメリカ映画にはない、ヨーロッパ映画ならではの重苦しい映像が強烈な印象を残します。
前半、分けがわからず冗長な感もありますが、ラストに向かって加速していく後半のスピード感が良いです。
そしてラスト。
こんなのあり?、と驚嘆させられます。
ホラーやサスペンスをずいぶん観ていますが、自信をもってお勧めできます。
![]() | EXIT イグジット [DVD] |
パトリック・フォンタナ.フェオドール・アトキン.クロチルド・クロウ | |
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