DVDで「ネメシス・ゲーム」を観ました。
とある廃墟でゲームの答えを壁に書いていくよいう奇妙なゲーム。
出題者が誰なのかはわかりません。
ある一定の量のクイズに正答すると、この世の定めがわかる、という都市伝説を題材にしています。
サスペンスとしては、難解です。
クイズを禅の公案のようなものととらえているようです。
善悪なんてない、定めだけがある、というクイズをなしとげたらしい白人青年の言葉は、私たち日本人にとっては馴染み深い考えで、なんとも思いませんが、善悪二元論が頭にこびりついたキリスト教文化圏の人には新鮮に響くんでしょうかねぇ。
それにしても定めを悟ると殺人衝動を持つというのはなんだかわかりません。
善悪がないから殺人も悪ではない、ということでしょうか。
哲学的な文芸映画をサスペンスの手法で撮ろうとして、うまくいきませんでした、みたいな映画です。
なんだか消化不良ですねぇ。
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