輪廻

映画

 「呪怨」シリーズで有名なJホラーの鬼才、清水崇監督の「輪廻」を観ました。
 これは名作です。
 「呪怨」は恐怖シーンが多すぎて失笑がもれるほどでしたが「輪廻」は適度に抑えた演出と、新鮮なアイディアが詰まった佳品です。

 35年前にあるホテルで起きた大量殺人事件。
 これを映画化することになって、新人女優が主役に抜擢されます。
 役は、犯人の娘で、事件で最後に殺される少女です。
 これを優香が演じて、鬼気迫る演技力を見せつけます。
 正直、優香がここまで狂気をはらんだ演技を見せるとは思いませんでした。
 新人女優は撮影が進むにつれ、35年前の事件に絡んだ幻覚や悪夢に苦しむようになります。
 新人女優以外にも、何人もの人々が、35年前の事件に吸い寄せられていきます。
 やがて映画撮影の様子、事件当時のこと、事件に振り回される人々、この三つの映像が行きつ戻りつしながら、大団円に向かって加速していきます。
 特にラスト。
 優香と犯人との関係性に気付いた犯人の妻がじつに怖ろしい行動にでます。

 ホラーファンではなくても絶対にお勧めできる、一流の心霊ホラーです。
 ああ、怖くて幸せ。

輪廻 プレミアム・エディション [DVD]
優香,香里奈,椎名桔平,杉本哲太,小栗旬
ジェネオン エンタテインメント

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