デイブレイカー

映画

 昨夜は珍しい設定のSFアクションを観ました。
 「デイブレイカー」です。

 西暦2019年、謎の疫病が蔓延した結果、人類のほとんどがヴァンパイアになってしまいました。
 ヴァンパイアが政府を作り、企業を運営し、少数の人間は血液工場で血液を採取される存在。
 血液供給源の人間が減少してヴァンパイア社会は食糧不足に陥り、代用血液の開発が急がれています。
 また、もし空腹に耐えかねて同じヴァンパイアの血を吸うと、極端に脳のセロトニンが減少して凶暴な化け物と化し、捕えられて太陽光で焼き殺されてしまいます。

 代用血液を開発する大企業で研究開発の責任者を勤めるヴァンパイアは、決して人間の血は飲まず、豚などの代用品で済ませています。
 彼は偶然人間のレジスタンスと接触することになり、ヴァンパイアながらレジスタンスに協力します。
 そこには、驚くべきことにヴァンパイアから人間に戻った、つまり治療が成功した者があり、彼の体験を手掛かりに、ヴァンパイアから人間へと治療する方法を確立しようとします。
 その間も、ヴァンパイア軍とレジスタンスの間で死闘が繰り広げられます。

 一般にヴァンパイア映画というと、社会の片隅でひっそりと、しかし永遠に生きる化け物の悲哀を強調するか、あるいは凶暴な敵として描くか、どちらかだと思いますが、この映画はそのどちらにも属しません。

 ヴァンパイアウィルスに感染した元人間と、今も人間で有り続ける人々との戦いなのです。
 そのため、どちらに感情移入することも可能です。
 奇想天外で大型の娯楽SFでした。

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